イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation-3:第5話『FISHERMAN』感想


毎度おなじみドロイドアイドルの面白珍道中、今回は温泉でマグロで岡山。
マジで岡山である理由がサッパリわからないが、とにかく岡山でマグロで温泉なのだ。
モノクロさんもギャルゲでヒロイン役をこなすほどに女であり、肌色アピールとかもやっておかなきゃならんのだ。
さっぱり分からんが、まぁこのアニメモノクロームだしね。

一応シリーズ全体での仕事的なものを探すとすると、今回は『モノクロ一座がまとまって来て、ツアーにいい塩梅ですよ』というのを、ライブツアー開幕前に見せる回……だったのかなぁ。
ふでやすの頭おかしい話ぶっ放したい願望が暴走しただけという気もするが、温泉での朗らかな空気はキャラメルやらDJやらが一座に馴染んだことを伝えてきて、なかなか良かった。
唐突に挟まれるDJ×マネオ妄想にしても、薔薇なのに百合の花が咲いていることにしても、妙に力の入った肌色演出にしても、やりたかっただけ感は漂ってくるが、それはそれだ。

そういう朗らかな空気を一切無視して、座長は細谷声のトンチキ漁師と友情を育んでいた。
何故マグロなのか。
何故川を流れてきたのか。
何故歩き続けているのか。(これはマグロだから)
そういう疑問には一切答えず、ただ仲良くなったという結末だけを強調し続ける辺り、ナンセンスギャグは無意味だからこそ意味があるという事実を思い知らされる。
イヤホンっと、この漁師との出会いが今後モノクロさんの音楽人生にどういう影響をおよぼすのか、さっぱり読めない。

読めないんだが、モノクロさんはこういうトンチキな出会いも否定せず受け入れ、なんとなーくいい塩梅にまとめ上げてしまう度量があるわけで。
というか、自分自身トンチキな自己中アンドロイドアイドルだからこそ、異物も不条理も受け入れて進む独特の味が生まれるわけで。
そういう寛容な空気が、僕がこのアニメの好きな部分なわけです。

……とかいい感じにまとめたかったんだが、自分より前に出たあきこちゃんには当たりめっちゃキツイし、何でもかんでも受け入れてるわけじゃないよね、モノクロさん。
そういう身勝手さも、いきなり降って湧いた漁師もなんとなーくまとめ上げてしまうモノクロ世界の鷹揚さというのが、やっぱり僕は好きだってことで。
しかし今回の展開は意味がわからん……嫌いじゃないぜ。