12歳。を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
久々の高尾×花日話であり、家族と恋人の間合いをどう取るかという話……の皮をかぶった、幼い花日の成長物語。
結局正面から『お兄ちゃんに恋人を紹介する』という問題を解決できていないのは、今はここまでで良いからか、話のタネを温存したのか。
花日は意図的に人格を幼く設定されていて、12歳ならば『普通』はわだかまりがあるだろう家族とも、一切軋轢を感じない幸せな時代に生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
なので、無い所に煙を立てるためにまりんちゃんが『それは『普通』じゃない』と煽り、ここあちゃんが悪い顔し、クソ男子がクソを投げつける。
高尾の人格的完成度が高すぎるのと、思春期に入っていない花日は世界と自分の間にズレを感じていないので、このカップルは放っておいても問題=物語が転がる切っ掛けが基本発生しないのだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
なので、各種脇役が状況を加速させ、外部から花日に問題意識を注入する必要があると。
幼さゆえに、周囲に流されない強固な自我もまた育っていない花日は、自分自身は問題視していない『家族と恋人』に振り回され、揺らぎ、それ故にいちばん大事な高尾の気持ちと向かい合う決意をもぎ取る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
その先にある和解までたどり着かないのはもったいない気もするが、今回はそういう話なのだろう。
今回状況を引っ掻き回し思春期の問題を産んでくれる『核』になったお兄ちゃんは、物分りが良く優しくて、高尾を紹介したら一発でOKしてくれそうな人格者。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
ココらへんに障害が配置されていないスムーズさは、非常に12歳らしいと思う。同じところをグルグル回るので、根本的に対応しやすい。
無論ただ優しいだけではエグみが足らずキャラが薄いので、8歳差のシスコンで童顔というキャラが付いた。妹好きすぎで素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
お兄の童顔と花日好きすぎ病に関しては、『大人』なのに『子供』という属性をつけることで、花日とのコミュニケーションを阻害しない狙いがあるように感じる。
周りの『大人っぽい子供』が囃し立てる現実的なアレコレは、実は問題解決にはそこまで重要ではなく、幼い花日が最初に感じていた幼く純粋な真心こそが、人間の問題を解決するには大事だったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
花日ルートのお話は基本『スタートに戻ってくる話』なのだ。
未だ思春期の迷いに出発していない花日と、12歳なのに思春期を通り抜け、人間に何が大事か完全に把握している高尾先生は、実は結果的にはおんなじ場所にいる。なので、カップルとして同じラインでお互いを満たすことが出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
ここら辺のルールが明瞭になるエピソードだったと感じた。
花日が12歳。に相応しい、大人と子供の中間存在として自我を伸ばしていくのか、はたまた暖かく柔らかい幼年期と理解者に囲まれながらキャラを維持していくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
そこら辺は、今回プールされた『高尾VSお兄』が再浮上した時に確認できるかもしれない。高尾が幼い花日を幼いまま認めている間は無理
反面、今まさに思春期真っ只中で、複雑化する自我と世界のズレに挟まれ悩んでいる結衣&高尾も、見ている世界が同じという意味ではよく出来たカップルであり、そこに波風を持ち込む稲葉くんは、2期の大ネタとしてなかなか堪えていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
来週も勝ち目のない戦いに挑むわけだが、頑張って欲しい。
12歳に少し届かない花日の幼さと、それを強引に引っ張り上げ『普通』の12歳の悩みを背負わせる作品世界の構造がよく見える話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2016年10月17日
幼さを綺麗なままに守ってあげる高尾もお兄も、よく出来た人物だと思う。
モブ男子の人間の心がない畜生っぷりを見ていると、よくよくそう感じますね。