このすば二期を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
ダクネスOUTゆんゆんINで、カズマPTの現状をカエルと一緒に楽しく見せていく回。
作画力もいい感じに回復し、めぐみんというキャラクターがより良く見える話運びが楽しかった。キャラ立っているので、ぎゃいぎゃい身内で騒いでいるのが非常に面白い。
先週は裁判という外圧がかかる変則的な運びだったが、このすばのベーシックはやはり、トンチキ人間たちが親しげにヒドい目に合うファミリーコメディ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
懐かしの巨大ガエルも顔を見せ、『いつものこのすば』をしっかりやってくれる今回は、非常に満足度の高い仕上がりだった。
楽しさの核は、何と言っても容赦のないコメディっぷりであり、何回見ても丸呑み芸は面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
監視役の人を増やしたり、飲まれる側にバリエーションを付けたり、同じように見えて笑いがリシェイプされているところが、このすばらしい。おんなじ事をおんなじようにやっても、『いつもの』にはならんのだ
カエルというシチュエーションが同じなので、一期二話から状況がどう変化し、バカどもはどれくらい強くなったのか確認できるのも、上手いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
このアニメ、脱力しつつもパワーによるサクセスストーリーを諦めてはいないので、今のパワーがどのくらいなのかネタ混じりで解説するのは、とても大事
そういうシチュエーションでも、カズマ必殺の狙撃スキルはいい作画自体をネタに使って失敗し、しかし12体のカエルを倒すことには成功する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
ピンチを煽ってゆんゆん登場のお膳立てを整えること含めて、笑いの中に冷静な計算があり、冷たさを笑いの温度で覆うという、このすばらしいシーンだった。
後半はヌルヌルをダシにしたカズマさんとめぐみんのラブコメであり、兄妹のように気の置けない関係を、ドタバタと楽しめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
『一見王道の快楽を外したように見えて、貪欲にレンジに入れている』のはパワーサクセスだけではなく、異世界ラブコメディの要素も同じだなぁ。
ゆんゆんとのラブはあくまで気配というか、本気になる半歩手前でしっかり止めて、疑似家族的なPTの空気を壊すことはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
カズマさんが誰か一人を選ばなけれないけない『男』ではなく、性別の消滅した『仲間』でい続けてくれることが、この話では結構大事なのだ。その上で、ギリギリまでは踏み込む
お風呂でDOKIDOKIな接近遭遇の裏にアクアを載せて、終わるタイミングを示すと同時に、カズマ一家の親しげな感じを強調してきたのは、上手いなぁと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
『帰ったときにはおかえりって言ってくれないと寂しい』
何気なくアクアが口にした言葉から、彼女が仲間をどう見ているか判る。
それはカズマさんが誰かを選び、特別な関係になってしまったら破綻してしまう、脆くて温かい関係性だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
だからカズマさんは、程よくスケベに仲間の体を撫で回しつつ、引き返せないポイントには踏み込まない。そうした瞬間、僕達が好きな『このすばらしさ』は別のものに変化してしまうだろう。
そして魔法店での紅魔族のドタバタ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
めぐみんのオリジン、ゆんゆんの常識人・善人っぷりがよく分かるじゃれ合いだったが、ファンタジーの力を借りてキャラの根っこを強引に見せる手際は、やっぱ便利だなと思う。
強引であること自体がギャグになって、かなり洒落になれない過去も飲み込めるし。
めぐみんは経済的困窮、ゆんゆんは奇人集団のなかで常識人である孤独。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
ネタにされてはいるものの、彼女らの欠落は結構シビアであり、しかしその過去は既に充足されている。
今目の前で繰り広げられている笑撃こそが、彼女たちの暗い過去を明るく塗りつぶし、超越する大事な足場になっているのだ。
笑いの奥に苦味があって、その苦さを笑いが塗り替えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
色々シャレにならないこともあるけども、あえて笑って前に進んでいく。
今回のシンドい過去公開ショーには、このすばが世界を認識している根本が反映されているようで、なんか不可思議な信頼感を覚えてしまった。
ひとしきりヒッでーなと笑いつ飛ばしつつ、『家と仲間と飯が手に入ってよかったね、めぐみん』『一人じゃなくていいね、ゆんゆん』と、なんかこーコロッとした感情が滲んでくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
それはコメディを構成するキャラクターに対し、下に見て笑う以上の気持ちがしっかり湧いているからだ。
それを可能にしているのは細やかな生活描写であり、そこで彼らが何を受け取ったか、ネタの奥にしっかり刻んでいるからである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
それを描くキャンバスとしても、『異世界転生』というジャンルは有効に機能しているのだろう。新しく手に入れた生活の新奇さあればこそ、そこに輝きも宿るのだ。
というわけで、『いつものこのすば』をたっぷり堪能させつつ、なんでこのアニメが強いのか、面白いのか、見たくなるのかを叩きつけてくるエピソードとなりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年1月18日
やっぱ得意のコースがとにかく速いと、安心感があるなぁ。笑いのテンポも良かったし、二期もいい感じに仕上げてくれて、マジありがたい