今回の話しに直接引っかかる、アイカツスターズ29話感想はこちら。(再掲)https://t.co/9c2PtOLEKT
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月16日
昔の自分が何を考えたか確認できるのは、ブログ書いてて一番便利なところだ。今回気になったポイントと同じことを、5ヶ月前も考えていたんだなあ。
セイレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
今日子編三回目、なかなか縮まらない少年と少女の距離は『仲のいいトモダチ』で終わろうとしていたが、その壁をぶち破ったのはパンツとヒーローの涙だった!!
…あらすじだけ書くと、ホントに頭おかしいな。3ヒロインの中では一番王道な青春恋愛ストーリーなんだが、今日子編。
今日子編はやっぱ『幼さ』と『性差』という2つのラインの上を行ったり来たり立ち止まったりするお話だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
今回も正一は断られる痛みに怯え、足を止めようとする。傷つくくらいなら、『隣のお姉さん』でいいと。しかしそういう後ろ向きな姿勢は、スゲートンチキな横やりでぶっ壊される。
一つは公園でイナゴマスクの仮面をかぶり、男泣きに泣く郁夫、そしてそのそばに寄り添う宮前先輩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
「傷のない男は、何にも挑まなかった男」という宮前先輩の洞察は、正一に踏み込む勇気を与える。
別次元では恋人になる女性が、別の恋に踏み出すキッカケになるのは面白いなぁ。
郁夫が大人への階段を駆け上がるときに蹴っ飛ばしたマスクが、恋敗れた涙を隠す仮面になる。少年期と決別する話がベースにあるのだが、幼さは少年の傷に寄り添い、勇気をくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
ここら辺の揺り戻しは、滑り台での『処刑』を懐かしく思い出したあと郁夫が再演する流れにも宿っている。
『なんでマッスルインフェルノやねん!』という突っ込みはさておき、未来に向かって進みつつ過去を切り捨てない姿勢は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
それは今日子との幼馴染な距離感、『隣のお姉さん』でもあるフェミニンな正一もまた、切り捨てない立ち位置だからだ。地続きで伸びていくからこそ、成長は成長になる。
『性』のラインに二回のパンツが登場するのも、セイレンらしい頭のおかしさだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
普通は『あの子にとって俺は男なんだ。俺にとってあの子が女の子であるように。ワンチャンあるでファイトオー!』と決意するために、『パンツに排尿用の穴が開いていることに気づく』ってネタは使わん。天才か。
今日子も正一も、幼くて傷つかない時間、性的に未成熟で未分化だった時代に自分たちを押し込めようとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
でも心身の成長、環境の変化にともなって、そのラインは既に越境されている。いつまでも子供ではいられないし、幼馴染のままでもいられない。
その変化は戸惑いを生むけど、善いことだ。
そういう微細な変化に傷つくために、外部化された視線が重要視されているのは面白いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
自分は常に安住しようとする。変化を望まず、これでいいのだという魔法をかけて後戻りする。だから無遠慮で客観的な『外部』が、自分しか知らない本当の自分を知るためには大事になる。
自分が性的な挑発を行っていることに『鏡に写った自分』を見て気づくこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
正一が郁夫や姉に指摘されて、自分たちの変化した関係、自分の状況に気づくこと。
今日子編において、内面の成長による変化は、外部によって形を与えられる。他者の助けを得て、自分が決断する。青春を加速するための両輪。
青春を扱うときに抑えておくべきポイントに、このアニメは相当に自覚的かつ誠実で、同時にそういうまともなラインを押さえつつも、とんでもなく変態的でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
頭のおかしいサーフェスが、骨太な骨格の上に乗っかってる感覚は独特で、僕は大好きだ。
青春の迷い路をクネクネして、男の子と女の子は自分の気持ちに出会いつつある。残り一週、(他2つと比べると)王道ど真ん中を走ってきた今日子編をどう終わらすかは、非常に楽しみだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年3月17日
自分はこのアニメ、トンチキジュブナイルとして楽しんでいるフシがあるので、恋だけでなく青春もやりきって欲しい