イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/06/03 ココロダンジョン『ダブルラリアット』

昨日は久々に、初音ミクTRPGを遊びました。ルルブ1付属の三本目。

シナリオタイトル:ダブルラリアット システム:初音ミクTRPG ココロダンジョン GM:コバヤシ

田中くん:音無旭:16才女性:エキセントリック:巡音ルカ 何でも片手間にやれてしまう天才であり、他人の感情を理解できない抜き身のナイフ。触るもの皆傷つける生活であったが、オトダマ使いとして過ごすうちに少しは人間らしい感情を理解出来…ているのか、いないのか。
シェンツさん:小鳥箱冥:27才女性:メランコリック:初音ミク 普通10代で卒業するオトダマ使いを、三十路近くになってもぶん回す永遠の思春期。血液の代わりにイタさが流れているかのような、ナチュラ中二病患者。軍服着た白いミクとの共犯関係により、永遠のネバーランドで暴れまわる。
浅間忍さん:小町ひかり:16才女性:ホット:初音ミク ソフトボールに青春を燃やす、明るく真っ直ぐな少女。かなり重度の鉄であり、オトダマは猫耳新幹線E954系の外見をしている。果たせなかった別れに心残りを残す、陰りのある青春少女。
新米くん:海原出海:16才女性:ラブ:鏡音リン 傷つけることでしか愛を実感できない難儀な性格を持ち、孤独を求めつつ誰かと繋がろうとする思春期パラドックスぶっきらぼうな天使のリンと二人三脚で、凸凹なまま生き残る方法を探している。

という感じの、心に闇やら傷やら抱え込んだ厄介人間たちがマインドダイブを敢行するゲームを遊んできました。
ココロダンジョンは久々に遊んだんですが、マインドダイブ一点突破のデザインがやはり楽しく、独特の世界観を胸いっぱいに吸い込めました。自分らはそういうイタい世界やテーマが好きなので、ブランクを感じさせない精度と強度でチューニングがあっていくのが、なかなか心地よかったです。
シナリオの方は【真実】を活かしたスクリューが中心にあって、この面白さで引っ張っていく感じの仕上がり。シンプルながら力強い仕掛けに惹かれて卓を作ったわけですが、PLも楽しんでくれたようでなによりです。
その分本筋はさっぱりした記述……なんですが、例によってロールをモリモリ乗っけて、色々グダグダ喋る感じで進めました。カロリー高めの脂っぽいセションが好きなもんで、オトダマからNPCから取っ替え引っ替え、色々演じましたがやっぱ面白いですね。

自分らの環境ではペルソナ風味に、深層心理の光と影がオトダマ&オトクイに反映されるような設定を、ゆるーく共有しながら遊んでいます。ボカロ文化に詳しくなくて、だがジュブナイル伝奇なら少しは分かるッ! というメンツなので、共通言語を探した結果そうなった感じ。
心の歪みと向き合いつつ、その危うさに溺れながら一歩ずつ前に進んでいく感じのゲームになって、なかなか味わい深かったです。ヤッパそういう感じの、いい意味での『イタさ』を原液で摂取出来るシステムなんで、ココロダンジョンは好きだな。ボカロという題材が、そういう方向へのドライブを加速させるのかもしれん。

PL各員も各々の性癖をブチ込んだ限界人間を、創意工夫をこらして叩き込んでくれました。全員限界人間だとゲームが破綻するので、浅間さんのひかりが真っ直ぐ担当で空気調整をしてくれたのが、非常にありがたかったです。
自キャラの表現を優先するか、卓全体の進行を優先するか。常に難しい問題だと思いますが、浅間さんはナチュラルに前向きなひかりを出すことで『卓の調整をすることが、キャラ表現にもなるキャラ』を置いて、両者のバランスを取ってました。鋭い目、それで見つけた問題点を実卓で操作可能な腕前があってこそのキャラで、凄く良かったです。
ブレーキ担当だった浅間さんだけが凄い、というわけではなく、アクセルベタ踏みでココロダンジョンの世界にしっかり飛び込んだ他キャラの、熱意のあるロールあってこその調整だとも思います。ここら辺の『誰が踏んで、誰が抑えるか』の役割分担、意思疎通はすごく大事で、今回とても巧く出来た部分だと思いました。

2レベル4人ってことでBOSSデータを強くしたんですが、ちょっと強くしすぎた感じもあり、苦戦故に印象に残った感じもあり。久々に触ってみると、想定してたよりリソースの種類が多く、出入りも激しい感じでしたね。複雑さもまた、楽しみの一つなわけですが。
そんなわけで、久々のココロダンジョンをたっぷり堪能できた、楽しい時間でした。良いセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。