ペルソナ5を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
快進撃を続ける、心の怪盗団。次なる対手は電子の海から、匿名の鎧で身を護るハッカー集団。不可視の神を気取り、裁きの電雷を渋谷に打ち下ろす。
正体の見えない敵を前に、現れたるは義賊アリババ。ウェブとリアルが交錯するとき、雷鳴とともに少女の悲鳴が唸りを上げる。
そんな感じの新章開幕、デジタル推理と青春のエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
”P4G”の田口監督をコンテ・演出に迎え、バキッと決まった止め絵のクオリティが印象的な回。地道な捜査が続くが、とにかくお顔がいいシーンを続けることで、巧くダレないようにしていた。
合間合間の青春描写も良かったな。
パレス持ちの悪行も敵の顔もハッキリしていた、これまでの事件。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
しかし透明な電霊であるメジェドは、匿名の皮を着込んで正体が見えない。規模と被害がデカい渋谷停電事件で『悪い奴らだ』とは判るが、どこを突けば蛇が出るのか、いまいち判然としない。
この手応えのなさが、今回の敵の特殊性であり厄介さでもあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
怪盗団の技量では対抗しきれない、電子の悪意。素人アドミン・三島くんが頼りになるはずもなく、どうにか突破口を手探りしていく形になる。
この探り探りの感覚が、なかなか新鮮でよかった。これまでの手業が通用しない感覚。
というか、デジタルハックに気を取られすぎて、アナログなセキュリティ意識の甘さに気づいていない所が、怪盗団の危ういところだ。特にリュージ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
あんだけリアルでの無防備さ、増上慢を強調してるってことは、竜司が基点になって大惨事なんだろうなぁ…おバカは辛いよ。
今回はLINEや携帯電話をフェティッシュに、すでに現実に浸透しているデジタルを、全面に出していく演出だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
パソコン通信で悪魔召喚プログラムをやり取りしてた時代から、ハンディなデバイスを当たり前に使いこなす時代へ。デジタル・デビル・ストーリーも、現代風にアップデイトだ。
現実をそれぞれウロウロしつつ、情報デバイスで繋がる描写が今回多い。アトリエから作戦会議に参加する祐介とか、それぞれの日常を歩きつつ情報共有するシーンとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
携帯電話はとにかく便利だ。しかしその利便は、善にだけ開かれているわけじゃない。
©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project pic.twitter.com/4TO5pUuDfZ
電子世界の軽薄な利便を切り取りつつ、怪盗団のリアルな青春を切り取る筆が、今回冴えてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
メンバーそれぞれの日常がどんな色合いなのか、パパパっと横から写し取るシーンの切れ味、非常に良かった。それぞれに陰鬱で、しかし光もある。
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特に祐介が落書きだらけの地下道を歩きつつ、自分の影(シャドウ)に追い抜かれるシーンは、様々な暗喩に満ちてて良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
ペルソナというもうひとりの自分、電子の世界で肥大する怪盗団のイメージ。様々な影が、等身大の高校生を追い抜いていく。
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他にもパセラでブチ公ハニトーを頼み、アリババとの交渉が失敗に終わるとブチ公がヘニャってして、それを引き受けるようにリアル渋谷のリアルブチ公に繋ぐ演出ラインとか、相当にキレてた。忠猫モナ公がかわいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
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パレス持ちがシナリオヒロインのシャドウであるのは、これまでの展開からも読める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
メジェドとアリババ、共に匿名の影に隠れたハッカーだが、片や渋谷大停電、片や教室での携帯電話テロ。怪盗団に接触してくる理由も、メジェドの悪意と私益に対して、アリババからは幼い正義感が見える。
何しろアリババは、40人の盗賊を制しつつそのお宝を盗む、盗賊殺しの盗賊である。神様気取りのメジェドより、怪盗団に近い存在なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
まだまだ謎は多いけども、声も悠木碧だし多分可愛いだろう。ジナコといいアキラちゃんといい、悠木さんヒッキーハッカー役多いな…。
アリババ=佐倉双葉は、蓮の身近にいたが見過ごされていた。メジェドとは違う意味で、透明な存在だと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
惣次郎おじさんがヒスオバさんに詰められてたけど、ややこしい状況で引き受けなきゃならない、厄介な事情がありそうだ。おじさんはカレー作ってくれるいい人だからな…(飯で善人判定マン)
惣次郎おじさんの庇護下にいるのは、蓮くんも同じだ。色んな共通点のある双葉と怪盗団は、雷の邂逅で一体どんな関係を築くのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
そこら辺は来週以降か。アイコンの段階で、詰めの甘さと必死な正義感が透けて見えるので、多分オレ双葉ちゃんのこと好きになるな…。(自己成就予言)
しっかし真がポイント稼ぐ回であった、LINEメッセージから双葉にたどり着く参謀っぷりとか、自宅侵入でビビりまくるあざとさとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
杏殿も駄犬っぽいムーブで可愛さアピールしとるんだがな。浴衣着ても腰細いなぁ杏殿…ちゃんと食べとるんけ?
夏祭りのコンビニ、不正調査の佐倉家。雨宿りモチーフをリフレインさせて、楽しい青春と薄暗い怪盗活動をリンクさせる演出とかも、結構好きだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
日常と超常は隔たれつつ隣り合い、様々な線(LINE)で繋がっている。それは正義と勝利、悪意と挫折、両方に繋がっているのだ。
そんなユビキタス時代の異能ジュブナイルを、切れ味の良い作画&演出で見せてくれる、オモシロイ新章開幕でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
さり気なく”今のデジタル”を浮かび上がらせることで、匿名の敵、顔の見えない味方を相手取るエピソードの特色が、スッと心に入ってきました。良い地固めだったと思います。
スーパーハカー・アリババちゃんのリアルを突き止め、ギャーギャー騒ぎあった怪盗団。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年7月14日
膝突き合わせての話し合いが、突破口を開くのか。
双葉CHANGはどんなキュートガールなのか。
メジェドの正体とは。
気になるポイントてんこ盛り、次週いかなる冒険が。ふーむ、楽しみだなぁ。