アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
アイドル活動 VS 国家権力ッ!
ブリザードに笑顔を凍らせた国で、己の愛と尊厳をかけて舞おうと誓った不死鳥・天翔ひびき。彼女の翼を持つ権力の刃もまた、愛によって振るわれる。
すれ違う思い、封じられた愛。分厚い氷を溶かすために、今炎が舞うッ!
そんな感じのソルベット王国編、そろそろ地固め終了? の第四回目。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
今回は騎士団長を主な対手に、座り込みしたりピケ線引いたり、一歩間違えば社会主義革命みたいな絵面が画面に踊っていた。
まだ根本的なところにはアプローチできていないが、人間の心でどうにかなる部分はかなり動いてきた感触。
今回は思いがドミノ倒しのように連動していくフレンズ型の話運びが特に顕著で、先週までで火が付いたひびきのアイカツが国民を動かし、シャルルくんの真心が姉を動かし、姉の働きかけが騎士団長を動かし…と、色んな所にアイカツの輪が広がっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
元々”アイカツ”の定義は無印時代から異常に広くて(だから『これアイカツか?』というセルフツッコミも冴える)、芸能活動全般アイカツでくくられていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
フレンズは難民支援から雪合戦まで、人間の心が暖かくなるなら何でもあり、輪が広がるならオールアイカツ、みたいな所まで来てる。
『ヒラヒラした服を来て、チャラチャラ歌い踊るのがアイカツ』という固定観念に、騎士団長は支配されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
無垢な気持ちでひびき達のアイカツに心動かされたキッズだけでなく、生アイカツにふれてた老人世代が、そこにNOをいうのは面白かった。ソルベット編、老人強いね。
苦しい現実に向き合うために心を弾ませ、笑顔を取り戻す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
アリシアの母が最後に残した祈り(持ち前の生真面目さで、それを呪いに変えてしまったのがアリシアの哀しいところだが)は、アイカツの本質に繋がっている。
しかし想いを小箱に閉じ込めたアリシアは、なかなかそれを真っ直ぐ見れない。
カードと思い出を閉じ込めた箱はすなわち、彼女の少女時代の棺だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
好きな人と好きなだけアイカツ!できる自由を、アリシアは為政者の責務のために殺した。
それはとても立派なことで、全国民が彼女を敬愛している。しかしその愛こそが、不当な鎖になって笑顔を縛り付けもする。
ブリザードも王の病も、エンターテインメントではどうにもならない。でもだからといって、重苦しい現実を前にしかめっ面だけしていれば良いのか、という問いが、ひびきの熱血アイカツの根っこにはあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
もうちょっとポジティブな形で、母の祈りを形にできるんじゃないか。
ひびきは今までどおり、自分のパッションに従って動いているだけで、アリシアの事情全てを知っているわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
だけど彼女の愛が、アリシアが氷の仮面に封じたすごく柔らかな部分に知らず通じていて、彼女が守りたいものを知らず代わりに背負っている構図は、フレンズだなぁ、と思う。
愛は氷を溶かすし、時間も超える。フレンズは1ON1の特別な気持ちをすごく大事にしていて、幾度も奇跡を起こしてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
ひびきがやりたいようにやることが、実はアリシアを棺から引っ張り出す奇跡に通じている。今回国民が動いたのも、そういうフレンズらしい奇跡の一環なのだろう。
騎士団長は国家権力代表のイヤーなヒゲなんだが、子煩悩(名前はそれぞれネーヴェが伊、ネージュが仏、シュネーが独で”雪”。パパは”スノー”ダンで英)な所、アリシアへの忠義と敬愛を見せて、単機能な悪役にしていないところはとても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
そのうえで、愛ゆえに心を凍らせている。
ひびきの炎が団長に届いたということは、同じく愛ゆえに愛を凍らせてしまったアリシアにも、必ず届くということ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
ラスボス前にぶっ倒される中ボスに、ラスボスと同じ資質を乗せておくことで、今後の展開をアシストする。なかなかクレバーな運びだと思う。
あと相変わらずミライさんが政治に敏すぎて、一般国民を引っ張り込むためにいろいろ芝居したり、アイカツ革命団の頭脳は間違いなくあの人だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
ほんとあの人、悪魔のように冷徹な部分があってすげー良いと思います。カレンさん、フレンズのクレバーな側面堪能して嬉しそうねぇ…。
そしてシャルルくんは相変わらずの”無敵”っぷりで、どうにも身動き取れない所まで自分を追い込んだ姉に変わり、良いタイミングで良いアシストを上げていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
心を殺した小箱の棺は、ヴィジュアル的にも象徴論的にも綺麗なモチーフ。『鍵があれば開く』という所含めてね。
アリシアは今まで見せてた氷の頑なさが印象的な分、ソルベット付いてからの細やかなデレがアホ火力で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
氷が溶けてみれば、その奥には凄い誠実さとままならなさ、殺して殺して凍らせ尽くしたひびきへの愛が眠っていた。国のため、母のため思いを殺し、それでも溢れるアイカツへの憧れ、フレンズへの愛
これをここ二三話のアリシア作画は非常に艷やかに、色彩豊かに切り取っていくれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
台詞でもよく情報を整理しているけど、何より表情のキマリ方、”絵”の強さがアリシアの人格、行動理念、ままならなさと情熱の強さを上手く語ってくれていて、よく届く。
ここの共感がお話の重たさと、それを押しのけてアリシアに幸せになってほしいという気持ちを、しっかり育てていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
事情の重たさが顕になる度、『どうにもならんかなぁ…』と思わされるし、それが熱いアイドル活動で突き崩される気持ちよさも高まるわけで。
ここら辺の押し引きがソルベット王国編は巧いなぁ、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
まぁその分、気象異常というあまりにハードコアな最終試練に、アイカツはどう勝利するのかって壁がそそり立つわけだが。
勢いで押し切るにしても、描写が重く生っぽいので色々難しいだろう…だからこそ、奇跡が起きたら楽しいだろうけど。
そこら辺の大仕掛けは今後に期待するとして、アリシアの心の氷はもう結界寸前、いつでも鍵をズブーッとぶっ刺して心の中にINN! 出来る状況ではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
アリシアが自分の影響力を鑑みて、アイカツ禁止令を解くことで、自分の気持にも素直になれる流れは良かった。シャルルくんのアシストもね。
これで国家という軛は外れ、ひびきのアイカツ力の高さ、燃え盛る愛の強さもしっかり伝わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
しかし国王の病とブリザードがある限り、アリシアは玉座の呪いから開放されない。アイドルではなく、王女でい続けなければいけない。アイドルが戦うべき敵は、みっしりと残っているのだ。
ここら辺の横車を押すべく、オカルトテイスト交えたジュエルを使ってくるかな、という予感もある。まあクソ石、人心操作から運命改変まで何でも来いだからな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年6月6日
氷の国のアイドル活動は、人に笑顔を取り戻し、王女の氷を溶かしてきた。その熱量が運命まで届くのか。来週も楽しみ。