かつて神だった獣たちへ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
同胞相打つ地獄の内戦に、舞い降りた獣相の戦神。怪物的な能力を秘めたミュータント兵士”擬神兵”部隊は、劣勢の北軍に起死回生をもたらす。
しかし獣の力は、人の心を削る。
神は獣に堕ちた。殺せるのは、同じ獣だけだ。
そんな感じの南北戦後ミュータントダークファンタジー巨編、7月一発目に着弾! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
いやー暗い、素晴らしい、南北戦争! アニメだとモチーフにされることが少ない時代なので、ネタの選び方だけで興奮してしまうッ!(悪いミリオタ)
アクションあり、幸福と不幸の落差あり、なかなか飲み込みやすい第一話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
主人公ハンクはミュータント兵”擬神兵”部隊の隊長として、劣勢の北軍を勝利に導いた。しかし獣の技術は、心という代償を求める。
怪物に堕ちた仲間は、己達の手で殺す。
その約束を果たすため、戦後世界に開放されたかつての仲間をぶっ殺し続けるという、重たいお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
ミュータントのデザインがちょっと泥臭くて、ど真ん中にライカンスロープなところとか結構好き。ハンクの汗臭くて無骨な人格とか。
最初南北戦争時代の要塞の硬さ、悲劇量産工場としての歩兵戦を描いておいて、擬似的なオーバーテクノロジー兵器として擬神兵が襲いかかるカタルシスも、なかなか良く出来ていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
空爆、移動可能な装甲兵器、音響兵器に光学迷彩。
ケモい外見ながら、擬神兵は一足早く来た戦車や飛行機なのね。
ジリジリ睨み合って命を潰し合うしかない、前時代の要塞攻略戦。そのじれったさと悲惨さを押し流す無双で、しかし血は赤く、戦争はエグく描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
味方にとっては神でも、敵にとっては悪魔の獣。後に兵士たちを塗りつぶすことになる無軌道な暴力は、冒頭既に描かれている。
ここら辺の予感を素直に転がして、『あ、こいつ裏切るな…』と予感したCV中村悠一は『あ、こいつ死ぬな…』と予感したCV能登麻美子を撃ち抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
ここら辺スルスルと進めてテンポが良いのは、非常にグッドだった。余計なタメがなく、構えたところにスパッと球が来る。
隊長ハンクが部隊に慕われ、また隊員の面倒をみる良い軍人なのも、後の悲劇を加速させて良い。責任感が強いからこそ、同胞殺しをミッションに定めちゃうんだろうなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
エレインとのほのかなロマンスも、瓦解するために積まれる砂の城のような幸福として、なかなかいい感じだった。
隊員が獣としてどんな能力を持っていて、人としてどんな人生と人格を背負っているか。サラッと描写しつつしっかり分かる作りで、今後の悲劇にも期待が持てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
やっぱ良いやつが狂わないと、クソ技術のクソっぷりは目立たないからな! ほんとクソだな擬神兵技術!!!
未だ第一話、余力のある状態だからかもしれないが、薬包を噛みちぎってリロードしたり、装甲艦VSタコミュータントだったり、モチーフにした時代をしっかり感じさせる描写が細やかだったのも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
人の命が薪のように燃える、近代戦の端緒。その贄として生まれ、獣に堕ちたかつての英雄。
軍事テクノロジーがどんくらいのレベルなのか、肌でわかる描写になっていることで、主役の凄さも判るしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
あとハンクがラストカットまで疑神兵としての姿を見せず、最後の最後までタメてたのも良かった。人間形態でも十分強いんだけどな…ウェアウルフか。良いじゃない。
獣化が進むと兆しが出てくんのも、わかり易くてよかった。ハンクは人間の形を保って保って、裏切られて戦争が終わり獣殺しに身を落として、銀色の髪を最後に晒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
主人公もまた、獣の宿命と無縁ではない。怪物に堕ちる危険と隣り合わせに、怪物の力で怪物を狩るのだ。
『怪物を殺せるのは怪物だけ』『正しい使命のためでも、力は魂を汚す』というセッティング、ベタ足ながらやっぱり骨が太い。エフェクト使ってんだから侵食率上げて早く!(TRPGゲーマー特有の発作)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
かつての同胞を殺すハンクが、どこまで人でいられるかも大事なんだろうね。地獄の予感しかしねぇ…。
家族同然だった(ことが、ハンクの結婚宣言で希望を取り戻す部隊描写で判る)仲間を殺す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
ハンクの孤独な闘いは、内戦に傷ついたパトリシア国家の痛みをダウンスケールもしている。同胞相打つ内戦の痛みが、停戦後どう響いているかも見えると、非常に好みであるな。
今後お話は獣VS獣の血みどろ超絶バトルに飛び込んでいくんだろうけども、そこに一般市民、普通の軍人がどう絡んでいくかは気になるところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
神と獣と畏れているだけじゃ、人の意地ってのが見えんわけで。常人サイドにいいキャラいると、話に立体感が出て面白そう。
友には裏切られ、好きだった女には死なれ(いや、多分死んでねぇけど)、ハンクは孤独である。暴走した仲間を皆殺しにする義務感だけでは、早晩獣に堕ちるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
そういう意味でも、人間サイドの相棒が必要。んで、次回そのポジションに立てる女の子登場、と。手際良いじゃない。
というわけで、期待していたものをたっぷり食べれた良い第一話でした。泥まみれの内戦、超常の英雄、暴走と堕落、鏖殺の決意。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
もみあげゴリゴリ小西声のケインがいい塩梅に油っぽくて、骨の太い展開をしっかり支えてくれそうなタフさを感じさせます。心は誠実で真面目なところが、また良い。
本当は殺したくないのにぶっ殺したほうが、話が盛り上がるもんなぁあああ!(外道顔)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
いやホント、今後話しが盛り上がるギャップが到るところに、さり気なく仕込まれてて、非常に良い第一話でした。敵となる部隊員の人間性を、初手で全部見せたのは本当に良いね。
今後どういうお話が展開していくのか、そこで何が問われるのか。大体のフレームがしっかり判るところまで、出だしで転がしていたのもグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
まーあれだ、”メタルギアソリッド3”とか”忍空”とか”ガングレイヴ”とか”RED”みてぇな話よ。『男の子定食南北戦争風味』じゃん…。
外道に落ちた神にも、人としての優しさと思い出があった。ハンクの鏖殺行はそれを殺す旅であり、その温もりは家族同然に過ごした自分が一番良く知っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月1日
父の仇と主役を狙う少女との出会いが、更に地獄を加速させそうな第二話。非常に楽しみです。いや、このアニメ良いよ、オススメッ!