アズールレーン THE ANIMATIONを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
黒いキューブを巡る争奪戦は、アズールレーンに軍配が上がった。一旦落ち着いた戦況を受け、戦士たちは矛を収める。
それぞれの国、それぞれの街で積み重なる、それぞれの想い。同じ月を見上げながら、相争う未来が待つとしても。
今はただ、平穏を抱きしめて。
そんな感じの、ノーアクションモア肌色! どっさり”数”を相手取る箸休め回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
僕は原作やってないわけだが、まーたっぷりと”数”をこなしたことだけは判る…そんな感じのまったりエピソードであった。とにかくワチャワチャとキャラが出てきて、思い入れある人はビクンビクン反応してたろーな。
日常描写やドラマを頑張りつつ、必ずアクションを入れて体温上げてくれたアニメだけに、一切殺陣なしの穏やかな作りにはちょっと驚く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
しかし平和な作りもしっかりしているので、食べごたえは十分。陣営を横断しながら、それぞれの平和、その先にある戦争をじっくり見せるエピソードとなった。
お話はエンプラさん→赤城→綾波→エンプラさんと、複数主人公をまたぐ感じで展開する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
各キャラクターが何をモチベーションに話が転がっているのか、その周辺にどんなキャラクターがいるのか、一個ずつ確認するような作りだ。丁寧でありがたい。
エンプラさんはおはようからお休みまで、安心のベル印に見守られていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
衣食住、全領域でクオリティを上げて、他人だけでなく自分も大事に出来るよう、最強戦士を大改造。ロイヤルの計画は大成功である。
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ほんまベルはんがぴったり隣り合うことで、エンプラさんのやけっぱちイズムはいい方向に改善されており、よく話すしよく笑う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
というか、元々他人を大事にしすぎて自分が蔑ろな無視の英雄なんで、優しさを他人に向けるのは得意なんだよねエンプラさん。余裕が出て地が出た、というか。
”メイド”の職分を超えまいとするベルを、あくまで一個人として食卓に誘うエンプラさんが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
エンプラさんは我一刀に賭ける修羅みてーな顔してるくせに、他人は好きだし尊重できる所が面白いよな。もっと生き方が雑になって良いはずなのに、他人絡みが丁寧。大事にしてくれる人を大事にできる。
クリーブランド”姉妹”の健やかな関係に、眩しさと寂しさの混ざった笑みを見せる辺り、ヨークタウンへの感情は複雑なようだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
姉が背負えなかった重責を果たすべく、”私”を捨てて”公”に活きる。人間ではなく、戦闘の機械として戦う。
その思いつめを、ベルは優雅に解いていく。
亡命先のアズールレーンで、逞しく商売に明け暮れるアジア勢。その多彩さに『まるで人間だ』と呟く戦士と、『人間ですよ』と受けるメイド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
まぁ画面にはヒヨコと艦船少女ばっかり写るんで、この世界の”人間”がどういう存在なのか、イマイチ硬い答えは帰ってないわけだけどね…。
とまれ、ベルは戦争以外に艦船少女のヒューマニティを求め、実行する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
ただの言葉ではなく、生活に寄り添った働きかけが、ジワジワとエンタープライズに染み込んでいる(というか、持ち前のヒューマニティを思い出させている)ことが、よく判る戦士の休息だった。
この二人、エンプラさんの”強さ”は全然減ってないし、ベルの踏み込みも非常に知性的なので、絵に書いたようなズブズブ関係にはなってない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
しかしお互い敬意をしっかり持ち、相手のこだわりに理解を示しながら、生活を共有して分かり合っていく変化が穏やかで、なおかつ靭やかでとてもいいと思う。
僕は原作の彼女らを知らんけども、アニメ個別の関係として非常に魅力的であるし、キャラを尊敬できる書き方になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
彼女ら二人がどう生きていくかを追うことが、アズレン世界の”戦争”を描く道にも繋がっていて、主人公として非常に太い描写になってると思う。エンベルがあって良かった…。
一方未成熟なところから道を探していく担当、ジャベリンちゃんはお風呂入ってた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
謎のレーザービームが飛び交い、肌色満載ロリ巨乳。サービスシーンで終わると思いきや、『みんなと違う』ことを悩むユニコーンを足場に、”敵”との対話に道を開いていく展開を引っ張るとは…なかなかの豪腕。
相変わらずラフィーちゃんが人格強者で、話がブレずに非常にありがたい。ラフィーちゃんが言ってることを実現できれば、大体話は良いところに落ち着きそうだからな…身近なところにお手本があるのは、とても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
『違うのは当たり前』
文字通りの裸の付き合い、この答えが出てくるのは強い。
とは言え開戦済みでバカスカ殴り合ってるのは事実で、一度振り上げた鉾はどっかに収めないといけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
年少組は、理想担当がラフィーちゃんで、現実担当がジャベリンちゃんなんかなー、と思ったりもする。
前回ラフィーちゃんのデケェ背中を見たジャベリンは、『綾波と友だちに』という夢を言葉にする
敵なんだし、戦うのはしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
そういう現状追認、思考停止から踏み出して理想を追う道を、ジャベリン(を主役とするこの御はなし)は見据えたわけだ。
その思いが届くかどうかは、激しい戦火をどれだけ切り裂けるかにかかっている。バトルモノにおいて、弱い主役に発言権なしッ!
綾波とジャベリンが手を取り合うためには、重楼とロイヤルが政治的妥協点にたどり着く必要がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
そこを探るのが戦時の政治(あるいは政治の戦時)というわけだが、重楼中枢に近い赤城は、何を願うのか。
やっぱ天城じゃーん! みんな失われた”姉”に巨大感情モリモリじゃーん!!
スパルタンでツンツンな加賀が、どう見てもENJIな睦月型にビビられ、ほんわかした赤城が子供に上手く向き合える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
ベルとエンプラさんがアズールレーンで演じるのと同じ、戦士に足りないものを補足する関係が、この姉妹にもある。
あのENJIもバカスカ打ち合い殺し合いなの? ヤダぁ…(今更な感想)
しかし加賀の”青”と赤城の”赤”、同じ月を見上げても、見ているものは違う。ここら辺、相互に向き合っていい方向に進んでるエンベルと対象的で、なかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
エロい演技しつつ、断絶に寄り添うプリンツ。
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鉄血は本陣描写がまだないけども、ヤッパなんだかんだ生活があり、他者を思う気持ちがある”人間”の暮らす土地なんだろうなと、プリンツを見てると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
エロ服着てエロ口調で色々煽ってくるけど、根っこの部分では同盟相手のこじれた姉妹愛を無視できない善人じゃんこの人…。
ベルもそうだけど、口から出る人間性高いセリフと着てる衣装がマジで噛み合ってなくて、時々脳がバグるのが面白いよねこのアニメ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
アズールレーン陣営で加速する人間交差点が、レッドアクシズにおいても速度を増すのか。プリンツと加賀の交流にも、今後注目したい。
遠い敵国で、少女が掴まんと伸ばす遠い月。それと同じものを、エンタープライズとベルファストも見上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
悪い大人の、美味しいコーヒー。酒精と真心を隠し味に、今は一瞬の休息を。
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”月”という共通モチーフを上手く使うことで、同盟と枢軸、それぞれで似通うものとすれ違うものを上手くスケッチするエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
メイドのベルが与えるばかりでなく、エンプラさんから貰ってる描写、共有してる描写が多いのが、公平でいいですね。プライドと実力のある、大人同士の交際って感じ
年少組は三人肩寄せ合い、ラフィーちゃんをお手本に道を探せる。綾波は一人、優しい心を散る桜に彷徨わせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
失われた天城を求める赤城、その背中を見つめる加賀とプリンツ。
似通ったものを追い求めているのに、心の繋がり方が各陣営で異なる様子がしっかり描かれてました。
今回確認した関係性と感情を追いかけて、後半も物語は加速していくのでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
群像劇にふさわしく、色んな年齢のキャラが色んな問題を抱え、それが戦場一個にしっかり集約している。結局はヒューマニティを描くことに、物語の焦点がある。
数を扱いつつ、足元がバラけない安定性を強く感じます。
僕はいわゆる『カウントを整える』回が好きです。話の本筋があまり動かず、劇的なイベントも起きないけども、物語がどこに向かうのかしっかり整理して、方向性を視聴者と共有する回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
海戦がない今回は、そういう仕事をしっかり果たしたと思います。作画ちょいヘロだったけどネ…。
同じ月を見上げているはずなのに、海を隔てて相争う。それぞれの陣営で深まる絆、すれ違う想い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
そういうモノをしっかり確認できた、良いエピソードでした。
黒いキューブがいかな波紋を巻き起こし、戦争はどんな顔で少女たちを睨むか。アズレンアニメ、後半戦も楽しみです。
追記 無機的なギミックが、有機的なドラマを吸い上げるように設定を作るのは基本であり技巧。うまいなー。
アズレン追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
黒いキューブがエンプラさんに反応してたのは、天城復活を赤城が方向づけしてて、同じく”姉”に巨大感情を持ってるから、ということか…? 悪い百合厨みてぇだな”黒のマインドキューブ”
鏡面の向こうにいる、黒い私。それはセイレーンの技術に浸った枢軸…”敵”でもあるか。
セイレーンと艦船少女の繋がりもまだ伏せ札だし、ここら辺絡めてデカいネタを埋めて、エンプラさんがドバーンと突破して大・団・円ってなりそうな予感。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
やっぱ二大陣営対立の根本は、セイレーン技術を許容するか、拒絶するかなんだよなぁ…そこにどんな、実利を超えた倫理的理由があるかって話で。
まぁ黒のキューブが女女の巨大感情を吸い上げて育つ魔花なのは、おそらく間違いないっぽく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日
後半はプリンツ→加賀→赤城→天城(ロスト済み)の地獄一方通行が、ドバっと発火しそうで期待大なんだよね…プリンツのお澄ましエロ顔の奥に、濃厚な純情を隠していると俺好みで素晴らしい。