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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
出会えた奇跡を形にするべく、コッコロは四人でのギルド結成を夢見る。
しかし待ち構えるペコリーヌの天然、キャルのツンデレ。千葉繁声のモヒカンはロリータ三人組より遥かに目立ち、蟲は天使の声を響かせる。
果たして美食ギルド、結成なるか、ならざるか!
そんな感じの、美食ファンタジーほのぼのアニメの第三話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
メインキャラクターが大体舞台に上がって、ペースを少し落として個別の表情を彫り始める話数となった。特にペコリーヌの色んな表情が見れて、とても良かった。
そして”食”というテーマをどう扱うか、片鱗が見える回でもあった。
お話としてはツンデレキャルちゃんをどう籠絡して、ギルド結成に持ち込むかって流れなのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
ドタバタワイワイ楽しい日常を重ねつつ、ちゃんと心にシリアスに刺さる一瞬が鮮明に切り取られ、面白さの中に物語を支える”芯”が見えた。
こういうのを忘れないでいてくれると、個人的に見やすい。
どんな人にも分け隔てなく、明るく楽しく振る舞うペコリーヌの器量であるとか、夢を載せたギルド結成書類に可憐な指先を添えるコッコロちゃんであるとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
リッチな描画力が、キャラがどういう存在であるかしっかり見せてくれるのは有り難い
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ハイテンポでハイテンションなコメディを乱射しつつ、キャラを見せる土台はガッチリ固める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
両方おろそかにしないことが、見終わった後の確かな満足感に繋がっている気がする。
というか、キャラを見せる事自体が明るい笑いに繋がるよう、見せ方を考え抜いている、というか。まぁコメディが上手いよ。
キャルちゃんとかカメラに抜かれるあらゆる瞬間が”ツンデレ”してて、本当に体幹が強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
パッと見のシルエットで、『あ、ツンデレ』って判るもんな。定形のイメージを踏襲しつつ、キャルちゃん個人としてしっかり磨き上げてる印象。
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ペコリーヌを覗き見る時は尻尾ブンブンで感情豊かなのに、”あの人”関係のシーンでは画面が冷えて、あんま弾まない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
キャルちゃんの幸せが何処にあるか、この序盤でちゃんと示してくれるのもありがたい。
まぁアンタはもう、ペコ公にズブズブになるしかないんだよ…。
今回のお話は、この体幹の強いツンデレを食事で切り崩して一発入れる物語なわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
何しろ結成するのは”美食ギルド”なので、食事が全てを繋ぐ。ユウキが謎の角娘に差し出す真心は、いつでもオニギリなのだ。
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あからさまに病んだオーラ出してるこの子が、ユウキのおにぎりから何を受け取るか。なかなか楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
コッコロちゃんからユウキは、スタンプと『食べ物は分け与えよう』って真実を受け取っとるからね。
自分がされたように、角娘にも優しくした。そういう素朴な優しさが、連鎖すると良いけど…。
それは次以降の話として、今はキャルちゃん攻略である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
最初は『おいっす!』もしない、同じ釜のメシも食わないキャルちゃんだが、ペコリーヌのグイグイに押し込まれて、半ば強制的に距離を詰めることになる。蟲で。
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ここで『蟲料理はゲテモノ』という偏見を一旦すくった上で、実はそうじゃないってところをちゃんと見せたのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
冒険と料理が組み合わさるってことは、魔物とかも食うわけで。外野からゲテモノとして、バカにしながら食うのは品がない
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食事が命の養いであり、また別の命を略奪する行為でもある以上、敬意は大事だ。その気持ちがあるから、『美味い!』って感覚も強くなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
天然三人組は細かいこと拘らないが、偏見にまみれたキャルちゃん(と、我々視聴者の大多数)は思い込みが邪魔をして、素直に味わうのが難しい。
なので、実際に食わせてぶっ壊すわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
これは『ペコリーヌ殺さなきゃ!』という使命に縛られてる、キャルちゃんの枷にもかかっている。
実際に付き合ってみると、ペコ公もその仲間も明るく楽しい奴らで、一緒にいると嬉しい気持ちになる。
口に含んだ己の感情を、素直に飲み込むか、吐き出すか。
それが今後、ギルドとして苦楽を共にするうち問われることになるだろう。存外美味しかった蟲喰いは、その予行演習とも言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
とはいえ、まだ決定的に踏み込むには素材が足らない。キャルちゃんのツン期はまだまだ続くよッ!
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ギルド申請書を突き返しつつも、気づけば尻尾ブンブンで”蟲”をどう美味しく食べるか考えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
自分なりのレモン味を、どうペコリーヌたちと混ぜ合わせるか、夢中になってる。
それは仲間には見せない裏の顔、背負った使命とは混ざり合わない。キャルちゃんも大変ねぇ…。
キャルちゃんの明暗にカメラが寄りがちなので、今回ユウキとコッコロちゃんはあんま目立たないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
ギルド申請書の空白に桜貝の指先を添わせ、健気に思いを背中に隠すコッコロちゃんの描写は、正しく可憐であった。
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コッコロちゃん、ユウキを甲斐甲斐しく世話するバブ味が目立つけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
11歳の少女がただ真っ直ぐに仲間を思う純真、健気な心根が丁寧に積み重なって、非常にいい意味で年相応に描かれているのが僕は好きである。
その苦労を、なんも分かんねぇなりにユウキが労るのも良い。二人共、幸せにお成りよ…
んで、別のロリータも乱入し、キャラいっぱいソシャゲアニメっぽいところを見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
リトルリリカルの情け容赦のない幼女っぷりが、”頼りになるお姉さん”としてのペコリーヌを上手く引き出して、凄く良かった。ただの腹ペコではないのだ。
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今回はペコリーヌの多面性を上手く書く回で、食べるだけでなく作る方も得意だったり、いざという時は腕っぷしに物を言わせたり、色んな表情が見れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
天然腹ペコなムードメーカーな部分を基本として、色んな顔と過去がある。
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そういうペコリーヌの多面性が見れると、それに惹かれて道を選ぶキャルちゃんの選択にも納得できるし、二人がもっと好きになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
まぁそのための触媒として、可愛いロリータ三人組(おそらく原作人気アリ)ではなく、千葉繁声のモヒカン使うところがこのアニメでもあるが。
血管はちきれそうな悪漢千葉ヴォイスを、久々に堪能できてありがたい限りだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
彼の立ち居振る舞いもヘイトアーツ高くて、非常に良かった。
主役たちが大事にしているものは、徹底的に踏む。
ギルド、食卓、一度認めた”美味さ”
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みんなの大事なものを踏みつけにする悪漢を、見過ごせないキャルちゃんの変化を描く上でも、なかなか上手い運びである。やっぱ悪党は、土足で大事なものを踏みにじらないとな!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
無惨に散らばった”蟲”を見て、ゲテモノなはずなのに『なんてことを!』とちゃんと思えるよう、話運んでるのが上手い。
グロいはずの蟲料理は、キャルちゃんの実食を経て『美味しいもの』になっている。仲間の間を繋ぐ、大事なものになっている。
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キャルちゃんはそれを見過ごせない。思わず横からレモンを差し出し、料理をさらなる高みに引っ張り上げる。
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美味しいものを美味しいと、素直に認められない。自分の実感を裏切り、暴力で否定する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
悪漢の行動は、キャルちゃんがやってはいけないことを先取りして僕らに見せる。
”蟲”は美味しかった。仲間と一緒にいるのは楽しかった。それが嘘じゃないなら、受け入れるべきだ。
コミカルな掛け合いのなかで、キャルちゃんが進むべき道、そこに引っ張っていくペコリーヌの力強さがジワリと滲むのは、やはり上手い見せ方である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
ドタバタコメディを楽しむうちに、お話の真ん中にあるもの、それを支えるキャラクターがスーッと染みてくる。巧妙で軽妙よね。
んでねー。
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ぶっ飛んだ酒場の扉を、常連たちが手ずから直してる描写があるのホント好きなんですよ。
なんつーかな…”体温”がある。『ああ、そこにいるんだな』って感じがすごいするの。
これは第1話で、コッコロちゃんがオニギリ握ってたシーンも。
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モノはぶっ壊れるし、だからこそ治す。人は腹が減るし、だからこそ満たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
生きてるからこその欠乏を、自分の手で治し満たしてく描写が凄く細やかなのは、”食”を軸に進んでいくだろうお話として結構大事だと思うのね。
モヒカンが蟲食うシーンが、グルメ演出の定形をきっちり抑えてるところとか。
異世界の生活描写を細やかに、さり気なく積み重ねるのってかなりのハイコストだと思うけど、それを許す兵站の太さもあるしね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
嘘っぱちの架空世界だからこそ、作り込んだ存在感を随所で匂わせる。ファンタジーの醍醐味を思いっきり吸い込めるのも、このアニメ好きなポイントやね。
かくしてキャルちゃんは自分にちょっと素直になり、空白に名前を入れてギルド”美食殿”始動! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
コッコロちゃんが拾い上げようとした申請書を、キャルちゃんが拾い上げる仕草、ベタながら良い…。
ギルドハウス前に立つ瞬間のドキドキ感も。
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結成なったギルドがどんな冒険に漕ぎ出していくかは、次回以降の物語として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
キャルちゃんが思い悩む明暗と、それを受け止め引っ張り込むペコリーヌの器量が、良く見えるエピソードでした。
『作る、食べる』という行為に何が乗っかるか、落ち着いたタイミングでちゃんと見せてくれたのも良い。
”蟲”のゲテモノ加減で笑いを取りつつ、ちゃんと食べて美味しいのだと見せて、今後のモンスター爆食ロードを整備してたのも良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
馴染みのない食材でも、パッと見の印象に引きずられず、自分で食べる。そうして湧き上がった想いを、裏切りはしない。
キャルちゃんの話だなぁ、と勝手に思う。
ペコリーヌが思いの外多彩な顔をもっていて、キャルちゃんの面倒くささをドーンと受け止めてくれそうなのも、良く判りました。いいぞ…どんどんズブズブになれ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年4月21日
拠点を手に入れ、お話が転がる土台はしっかり構築。
こっからどんな活劇を魅せてくれるか、非常に楽しみですね。