A3! SEASON AUTUMN & WINTERを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
稽古、衣装、小道具。
順調に進む、秋組公演の準備。しかしそこには、己をさらけ出す熱量が足りなかった。
そんな彼らに鹿島が下したのは、後悔を焼き付けたポートレート。
さぁ、向き合い、作り上げ、演じろ…己の在り方を。
そんな感じの秋組大きな曲がり角! 鹿島さんは毎回正しいことしかしないッ!! な、A3! 第15話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
春組・夏組が悩んだ演劇の基本的な所をスルッと飛ばし、『出来た上で足りない所』にグッと踏み込む構成が、豊かな新鮮味で面白い。
脚本と演出を兼ねる一人芝居を通じ、人生を見通す課題も良い
キャラの配置と大体の素描を終えて、”演劇”という主題にガッチリ噛み付く、手応えのある物語が動き出した印象だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
やっぱ『どういう芝居を、どんな衝突と変化の中で組み上げていくか』っていう具体的な描写が動き出すと、手応えと面白さが分厚くなるね。俺、演劇好きだし…。
若獅子二人がいがみ合い、大人とチャラ男が後ろをまとめる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
ここまで描いた秋組の基本構図を崩し、”大人”が抱える後悔と陰り、そこから立ち上がる光の強さにクローズアップしたのも、見事な変奏だった。
そらー、オッサン達も悩むし苦しいよな、人間なんだから。
ここで彼らの苦悩にある程度のケリを付けておくことで、次回以降万里や十座、太一のポートレートをしっかり書ける、てのもあるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
どーせ青春汁溢れる青臭い懊悩が押し寄せるに決まっているので、どっしり受け止める兄貴分が早出しで腰を落ち着けておくのは、とっても大事なのだ。
キャラ個人と一座に、演劇的化学反応をもたらす良い課題を良いタイミングで投げてくれる、鹿島さんの登場もありがたかったし、臣の告白を受け止め未来を示す小さな巨人・いづみちゃんの頼もしさもグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
つーかヤクザお前…『ポッと出に見えて幼馴染』枠かよ。真澄…本格的に勝ち目がないぞッ!!
秋組の芝居がグッと深まる分岐点は、朝の風景から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
何かが通じ合ったような手錠作戦を経ても、万里のナメた態度は変わらない。
他人の好意をヒョイヒョイパクパク食い散らかして、他人の努力を嘲笑う。
だって、俺は出来るから。
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派手にへし折れる前提でメキメキ伸びる鼻のヤダ味は、なかなか強烈だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
後に臣が仲間に届けることになるスコーンもそうなんだけど、万里は『誰かのために、何かを届ける』ってことの重さを、さっぱり判ってない感じがある。
スパニッシュオムレツも、軽く食べてしまう。それは汗の対価のはずなのに。
そういう存在の耐え難い軽さ、他人が抱えている重さへの共感の欠如…の少なくとも一部は、彼の”才”が生み出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
出来るから、出来ないやつのことが分からない。
十座が苦しみつつ芝居を磨いている様子を、”無駄”の二文字で切り捨ててしまうような温もりのなさ。
『この自分に、やりがいある課題を与えてくれない世界が悪い』とばかりの態度は、控えめに言って最悪である。左京さんはとっとと諦めちゃってるしなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
これは生き方の問題なので、自分が気づかないと変わりようがない。
自分を負かせた男への対抗心だけで始めた”演劇”が、その切っ掛けになるか。
衣装も小道具も整って、順調な準備。そこに秘められた、静かな波風。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
太一メインで回す時、効いて来そうなネタがガスガス埋め込まれてきたぞッ!
『俺はできる』の不遜と暴力に、押しのけられ傷つく側の視線に、やっぱり万里は気づかない。
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軽く見える太一も、他の連中と同じく”何か”を期待してカンパニーの戸を叩いた。ポートレートは、そこを切開する足場にもなろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
彼が抱えている重さを”ヨーヨー遊び”を通じて暗示し、万里の残酷さも照らす運びは良かった。
初恋の人とか、脅迫状とか、色々コスってきたな…どうなるのか楽しみだわ。
さて、春も夏も一座が劇的に変わるきっかけを作ってきた、俺達の鹿島コーチ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
今回も問題の本質をえぐり、いい感じのネタを投げてくれる。
虚構だからこそ、芝居に血肉を通わせ重さを出す。
本気でやらなきゃ、人が動く嘘はつけない。
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万里の小手先天才論に真っ向からぶつかる課題だが、その真価を彼は理解していない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
俺はできるから。
他の四人が真摯にポートレート作成に、己の過去と傷に向き合う作業を切り取られるからこそ、片手間な彼の姿は際立つ。
それは苛立つと同時に、哀れでもある。
付きまとう万里に苛立ちしか感じていなかった十座は、手錠で繋がれている間になにか感じ入るものがあったのか、『負けねぇ…』とライバル心を燃やす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
対等の相手として、万里のことを視野にいれるようになっている。左京さんが差し出してくれた変化の兆しを、ちゃんと受け止め糧にしている。
対して万里は相変わらず、十座に反射した自己像、砕かれた万能感の屈辱と快楽だけを見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
『出来る』ことに虚しさを感じている彼は、負けたことが悔しくも嬉しかったのだと思う。それは、今までの人生になかった変化だからだ。
でも、そんな自分を真っ直ぐ見れない。
己に刻まれた後悔を題材に、脚本も演出も自分で考えなければいけない一人芝居は、そんな自己と向き合う最良の機会だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
目を背けたくなる自分の愚かさや、取り返しのつかない過ちを率直に見つめ、その先に伸びていく物語の苗床に変える。
それは稽古であり、過去に向き合うセラピーのような顔も持つ。
万里が抱えている虚しさを燃やすにはいい素材だと思うのだが、彼はそれを受け流し、今までと同じように片手間で越えようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
変わらないから本気になれないのか、本気にならないから変わらないのか。
万里を包むジレンマの檻は、なかなか壊れてくれない。
こういう自意識を破壊し、再生する鍵は率直さだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
左京さんも臣さんも十座も太一も、みな与えられた課題に率直に向き合い、真摯に芝居を…自分を組み上げていく。
十座だけが、自分を見つめ、他人に届ける作業を怠ける。
どうせ、こんなんじゃ世界も俺も変わらない。
そんな醒めた絶望が匂う。
正直、死ぬほどイライラする。十座に殴られたことでこうなっちゃった感じもあるので、暴力でガツンと変化を生み出すのも無理なんだよなぁ…気づくしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
このフラストレーションは、カタルシスの燃料として計画的にタメられてるので、まぁ食えるけどさ。
摂津万里はよ死ね! そして生まれ変われ!
十座は実直に課題に挑み、左京さんも悩める若人にしっかり向き合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
自分を解体し物語化する難問を、軽くこなそうとする万里の隣にも、至がいる。
明暗に別れつつ、青年たちの道を支えてくれる人は、確かにそこにいる。
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ここのトーンの対比はW主人公な秋組の良さを際立たせる、非常に良い演出だと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
何かを掴むために必要な率直さと敬意を、既に掴んでいる十座は、例え今はできなくとも未来は明るい。だから、光の中で悩む。
問題なのは”どう自分を出すか”であって、出すべき自分はもう見つけているからだ。
演劇が好きだ。俺は変わりたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
そんな熱量は色んな人に伝わっていて、左京さんもぶっきらぼうに見えて、真摯に後輩に向き合い、アドバイスをくれる。
そんな左京さんの本気を十座も受け取って、敬意をもって接する。ポジティブなフィードバック・ループだ。
対して万里は『出来る自分』で閉じこもってしまい、同じ仮面優等生属性の茅ヶ崎とも、ゲームを通じた軽い付き合いで終わってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
春組の物語で仮面の奥に踏み込まれ、醒めた魂に”熱”ぶっこまれた茅ヶ崎としては、昔の自分を見てるようで歯がゆいかも知れない。まぁ、熱くなるキャラでもねぇしな…
いづみちゃんは騙せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
至を主役にかつて演じられたポートレートを、既に知ってる僕らとしては大きく頷くところだけども。
熱くなりたい自分すら騙している今の万里には、その言葉は届かない。
極めて歯がゆいが、それでも誰かが闇の中隣り合ってくれるのは救い…かなぁ。
他人や世界、客観視した自分から何かを受け取り、何かを吐き出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
他のキャラクターでは動き出しているフィードバック・ループが、エゴと才覚に閉じた万理の世界では動き出していない。
自分を他人に見てもらうポートレートが、その魁になると良いんだが…さて。
頑張る仲間のために、焼くスコーン。十座の意外な側面を臣さんもしっかり受け止めていて…それが苦味の元ともなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
自分の後悔をまとめ、率直に演じるポートレート。
臣はいづみちゃんの前で、左京は誰もいない舞台で。
人生の切開手術が併走する。
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これダイレクトにキャラの根幹を垂れ流しちゃう、ともすれば不格好にもなる作劇だと思うのだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
役者としての、人間としての成長を途中報告しつつ、秘められていた過去が顕になるダイナミズムがドラマの熱量を生んで、冷たい設定語りに全然なってないのが上手いなー、と思った。
この効率のいい表現で(言い方は悪いけど)大人二人を”処理”しておくことで、残り3人の若者が抱える過去と悩みに向き合う尺、関係性の地盤を用意することも出来るし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
残り三話、多いとは言えない時間を活用する妙手で、凄く感心してしまった。
お話が変わる転換点に、必要な熱さもしっかりあるしなぁ
二人の男は、それぞれの舞台で人生を、後悔と消えない夢を演じ直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
臣さん、やっぱ元ヤンだったんですね! しかもシャレにならない感じの!!
荒くれた暴走の中に、確かにあった友情。それが辿り着いてしまった、最悪の結末。
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もう取り返しのつかない過去を、どうにか取り返そうと辿り着いた舞台。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
臣の視線に映る若造共は、過去の自分の鏡写し。
どこか似ていて、でも俺達のじゃない、間違いだらけの青春。
それを眩しく見つめながら、彼は自分の物語を積み上げていく。
アイツラだけが、主役じゃないのさ。
彼が組み上げたポートレートの後半が、イマジナリーな回想を飛び出し、後悔と決意を演じる生身の役者を切り取っているのが、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
親友の代用品として、芝居に向き合う。
その後ろめたさ、軽蔑される恐怖を、覆うものはなにもない。熱のこもった、”自分”のある芝居だ
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portraitには”生き写し”という意味もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
誰かの代用品として演劇に向き合い、熱のある若者に誰かを重ねる後ろめたさを、臣はしっかり見ている。
それが目の前の人間を蔑ろにする、恥ずべき行為だという認識も含めて、彼は”伏見臣”を脚本にし、演出を付け、主演した。
これは万里が全く出来ていない所で、客観と主観は重なり合わず、『出来る』で自分を封じつつ傲慢な醜悪さも、相手を見ない無礼も見えていない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
己を見つめること。さらけ出すこと。
知性と勇気がないと”演劇”は出来ないし、他人に受け止めてもらい、動かすことなど夢でしかない。
臣には率直な知性と勇気があったから、目の前の観客…いづみちゃんに全てが届く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
自分が見つけた以上のものを溢れさせ、境界線を超えて近づいてももらえる。
そうして受け取ったものを、自分が気づいていなかった真実として、また率直に受け取ることも出来る。
ここにも人間と人間が向き合い、変わっていくポジティブなフィードバック・ループがある。その起点となるから、いづみちゃんは主人公なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
それを駆動させるのに必要なのは、嘘に嘘を重ねて上手くやることではなく、自分を掘り下げさらけ出すこと。
そうすれば、世界も他人も自分も応えてくれる
臣が一人で組み上げた芝居が、観客≒他者であるいづみちゃんにちゃんと届き、自分が見えている範囲を超えた希望を返してくれる描写には、強さと希望があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
代用品と思っていたものは、血肉のかよう自分の物語でもあった。
そう気づけたのは、臣が自分を偽らなかったから。
そして目の前で繰り広げられる人生芝居を、ないがしろにせず受け止め返してくれる人が、目の前にいてくれたから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
そんな掛け合いで、人生は動いていく。
そんな躍動を、”演劇”は作ることが出来る。
嘘は本当に通じていて、本物の嘘は人を変えれる。
そんな素敵な不可思議が、よく満ちていた。
臣一人だと隔たっていた距離が、いづみちゃんが歩みをすすめることで縮まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
色んな性格難ありイケメンの心に踏み込んできた主人公の特質が、今回も光る。
役者が人間として背筋を伸ばし、舞台に立つための兆しを与える。良い裏方であり、良い主役だぁ…。
一方ヤクザは一人、過去を演じ語る。しかし己を見る他者は、彼の胸の中に既にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
こんな美少年が擦れっ枯らしのヤクザになっちゃうなんて…年月は残酷で芳醇ね、
つーかお前…MANKAIカンパニーだけじゃなくて、いづみちゃん個人とも因縁持ちかよ!
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『アイツは憶えていないだろうけど、俺の中では永遠の黄金だから…』と、秘めて抱える純情慕情。ヤクザ…やはり強すぎる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
いづみちゃんが臣の対応して見てないからこそ、素直に自分の原点、演劇と不可分な輝く思い出を吐露できてるのは、間違いなくあるだろう。ツンデレだなぁ…。
いつの間にか、変わっていってしまっていた自分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
運命に流され、大事にしたかったものを掴めなかった後悔。
取り返しがつかない過去を、どうにか取り返すための決断。
左京は眩いライトに包まれながら、遠い憧れに手を伸ばす。まだ、終わってない。始まってすらいない。
演劇に通じた兄貴分として、秋組の背中を支えているようでいて、左京もまた己の物語の主役だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
乗り越えるべき課題があり、簡単には超えられない葛藤がある。そこに向き合ってこそ、ドラマには熱量がこもる。
彼もまた、率直に自分の傷と向き合い、客観的に演出を付け、主観的に演じきった。
ポートレートは、舞台の外側と内側、演じる自分と演じられる役柄、個人的な物語と客観的なドラマを繋げる架け橋だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
それが人の心を動かす仕上がりになるためには、自分を少し離れたところから見つめて、伝わるように再構築し、本気で演じきる必要がある。
臣も左京も、苦悩しつつ見事にそれを果たした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
それは役者としての達成であると同時に、客観と主観が入り交じる人間としての成長でもあろう。
自分の内側にあるものが、否応なくその外側…他者に繋がっていること。
そういう人間の不可思議を、一人芝居は浮き彫りにする。
これが内輪の練習で終わらず、投票によって観客に評価されるのがミソで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
自分の内側に降りて掴んだ表現は、外側に出て判断されてしまう。そうでなければ、舞台の中と外、他人と自分はつながらない。
その第一歩として、『他人としての自分』を見て、作り上げろ。
鹿島さんがポートレート課題を投げたのは、まぁそういうことなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
離れているように見えるそれらを繋げることが、演劇という(あるいは、”に限らず”)表現には必要なのだ。
そして『自称・何でも出来る』万里は、徹底的にそこから遠い。
こなしてるけど心が動かない芝居。
不格好だが届く芝居
ヤンキーとしての在り方だけでなく、役者としても現状、万里と十座は正反対なのだなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
十座が結構自分に意識を向けてきてくれてる変化を、十座を見てるようで見てない万里は取り落してんだよな…。
自分が向ける熱が反射されてると気付ければ、虚しさも少しは薄れると思うが…ま、今は無理だ
暗闇の中、もがいて間違えて、なお余りある未来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
左京は自分が失った(と思いこんでいる)ものを前に、静かに思いを巡らす。
その優しさはなにかの代用品ではなく、左京だけが持つ輝きであると、指摘してくれるいづみちゃんがいないから~照れて逃げたから~。
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まーあんま恋愛脳になるのもよくねぇと思うが、左京さんの脳髄のぶっとい所に”立花いづみ”がいることは間違いなく、その想いを秘めて出せないのは事実だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
素直になれないのは万里と同じなのに、なーんでこっちは(スコーンにホクホク笑顔のいづみちゃんと合わせ)こんなに可愛いかねぇ…やっぱ愛か
器用に形が整うかではなく、その奥にある想いの強さ、誰かをしっかり見ているかどうかが、良いか悪いかの判断基準なんだろうな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
形にならない想いは届かないとはいえ、形だけ整った想いは冷たい。不格好なら、周りが手助けして整えてやりゃ良いんだよ!
カンパニーって、そういうことだとも思う。
臣の熱い思いのこもったスコーンを、食べるもの、光の中に置くもの、闇の中手を付けられないもの、気軽にかじるもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
他人の真心、それと向き合う自分が、よく照らされた群像だと思う。十座→太一→左京→万里で、明暗がグラデーションしてんのな。
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己の中に潜るポートレート課題は、果たして秋組の…MANKAIカンパニーの未来を照らすのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
至がボソッと呟いたように、秋組コケれば劇場は潰れる。ヤクザがデレたからって、財政難がかいけつしたわけじゃないんだよッ。
つーか茅ヶ崎の静かなMANKAI愛が見えて、今回良かったな…。
薄明の先で待ち構える、一人芝居中間報告。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
それぞれの苦悩、混じり合う感情は一体どこにたどり着くのか。
一番手、演劇ヤンキー兵頭十座行きます!!
というところで、待て次回…である。
いやー、いいヒキだなぁ…頑張れ十座!
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今回話的にはある意味前座で、W主役である十座と万里が存分青春に悩める土台を整える話なんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
そこで苦悩を吐露し、過去を語る二人の”大人”には、ただ役割をこなしているだけの薄っぺらい軽さがなかった。
それぞれの人生に刻まれた、後悔と希望をしっかり見つめて、届く表現に仕上げてくれた
”全員主役”がただの題目にならず、こういう実家をもって駆動してると、作品への信頼度はやっぱり上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
間違えきった過去を、今はもういない誰かを、若い連中に重ねる後ろめたさ。
『終わった話さ』と醒めつつも、止まらない熱に背中を押され、舞台に立った男たちの自画像。
それがしっかりと刻まれて、大変良かったです。ヤクザの弱みも知れたしな~。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
その熱さが胸の中にとどまらず、誰かに届いて何かを受け取る。そういう輪廻の輝きがしっかり見えたのも、非常に良かったです。
やっぱ”演劇”は、舞台の外にいる誰かがあってのモノだからねぇ…。
そんなカンパニーの輪から、自分を閉ざし他人を見ない最悪人間・摂津万里。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
いい加減伸びすぎた鼻っ柱をへし折るタイミングだと思うが、誰が、どんな鋭さでぶった切るのか。
そこから再生するのは、どんな”芝居”か。
A-3秋組初演、熱く盛り上がってまいりました。
次回も楽しみ!
追記 『お前以外の人間は、全員お前じゃない』って漫画で言ってたぞ、万里。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月26日
十座に誰かの残影を追っているって意味じゃ、臣も万里も同じなんだけど。
臣は大人らしくそれを自覚し向き合ってて、万里は十座への執着が自分のエゴを投影した結果(でもある)と見えてないのが、二人から感じる印象の差に繋がるんだろうな。
空回りなんだよなぁ、アイツの熱量…。
追記 僕もたまーに、こういうキャラ萌え妄想をします。こういうのを引きずり出してくるコンテンツは”強い”ッスよ。
A3追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月28日
臣さんの後悔が”顎”に刻まれてるの、エグいなーと思って。
大人になって髭当たるたびに、その聖痕にカミソリが触れて『ああ、アイツは大人になれなかったんだな…俺が守れなかったから、間違えたから』って思い知らされる。
男が日常的に触れざるを得ないラインに、置いてあるのがエグい
そして二次性徴後半を迎え、日常的に伸び始めた髭をどうするべきか、大人になることを永遠に禁じられたマブダチの面影を残す十座に相談とかされるわけでしょ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月28日
臣は大人だから、その時胸にこみ上げてくるものを表に出せず、全ての感情を微笑みに隠して兄貴分としてどんなカミソリがいいか教えるわけよ
バチバチやりあえる十座と万里を見守りながら、けして手に入らなかった未来を一瞬思って、今手に入れたものを見つめて、どこにもいけない思いを空に溶かすたび、顎の傷が痛むわけでしょ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月28日
エグいよなー…天才かと思うわA3作った人。