2005-03-24から1日間の記事一覧
ジェイムズ・エルロイ、文春文庫。よい小説には香りがあるが、エルロイももちろんそうだ。押さえ込んだ文体と静かな列挙から見え隠れする味のない味、ハードボイルド&ノワール。基本であり、やはり完璧である。短編集として絞まりのある優秀な作品の群れ。…
フランク・クロース、紀伊国屋書店。また邦題に問題あり。内容としては対象性を軸に原子物理学の歴史と現代を語る、というもの。歴史記述はわかり安かった。物理の問題はちょっとちんぷんかんぷんな部分アリ。でもそれは読者としての俺の問題で、単純に物理…
酒井隆史、河出書房新社。「シリーズ 道徳の系譜」の一冊。んー。一言ではまとめにくい豊穣さに溢れた一冊である。ジュジク、フーコー、ベンヤミン、ホッブズ、マルコムX、キング牧師、アレント、ニーチェ…。西洋智を自在に縦断しながら語られる現在の暴力へ…
んー。お目覚めの友はビバップです。今回ははずれがないというか個人的に好きなウダイが出てくる「ブラック・ドッグ・セレナーデ」と、シュチュエーションコメディとして完璧な「マッシュルーム・サンバ」そしてラストで不覚にも落涙してしまった「スピーク…