イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ビンラディン

ヨセフ・ボダンスキー、毎日新聞社。オサマ・ビンラディンの伝記。といいつつも実質は90年代のイスラム原理主義テロリズムの歩みを、地を這うような筆致で丁寧に克明に描いたものである。もちろん、イスラム原理主義テロは現代の問題なので、文献的な調査というよりもジャーナリズム的な克明な調査が必要になる。その点においてこの本は高レベルに解決しているが、難を言えばあまり事実の列挙をストイックにやりすぎていて読みにくい。筆者の分析・感想をちりばめて欲しかったところである。