イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

豚の文化史

クロディーヌ・ファーブル=ヴェサス、柏書房。西ヨーロッパ(キリスト教圏)での豚とユダヤ人の関連性について述べた本。資料にはよく当たっているし、ここのエピソードは非常に興味深い。ただ、なぜか知らないが非常に散漫な印象を受けた。筆者の意見が入らないせいだろうか? それにしては本書において見事に成し遂げられている、豚という形象とそのなかにある意味の分析は、一つの確かな意思がなければ不可能だろう。訳文のせいだろうか? 柏書房はどうも訳文で躓くことが多い。