2005-12-14 傭兵の生活 読書 高部正樹、文芸社。現役傭兵が戦場について書いたエッセイ。自慢話はない。悲惨な状況への訴えもない。あるのは淡々と語られる筆者の過去と、現在と、未来だ。文体は素朴ながらも丁寧で、とても読みやすい。なにより、現実に銃弾の下を潜り抜けている人間の、静かな訴えが強く心に入ってくる。良い本だ。