イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

テロリズム

ジョナサン・バーカー、青土社。副題は「その論理と実践」 9.11以降の国際敵対テロ姿勢の裏に潜む政治的意図を主軸に、テロリズムに関する定義から国家(白色)テロ、テロの歴史などなど、広範な範囲をカバーする入門書。
入門書とはいえ、実際の資料を直接大量に挟み込むやり方が説得力を増している。アメリカで発行された本だが、「正義のテロリスト撃滅戦争」という思考停止ではなく、歴史と現在を見据え、何とかこの困難な問題に立ち向かおうという姿勢が見て取れる。軽敏ながらも非常に切れ味のよい、素晴らしい入門書。