イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プラントハンター

白幡洋三郎講談社学術文庫植民地主義博物学華やかなりし十九世紀から二十世紀初頭にかけて、植物採集に血道を上げた人たちについて述べた本。特に日本との関係について非常に丁寧に述べており、農学博士である筆者の専門知識が遺憾なく発揮されている。さまざまな事実が大量に提出されるわけだが、筆の運びは丁寧で、植物への愛情や情熱が伝わってくる名文である。論理的な文構造と相まって、非常に読みやすく、面白い本だった。良著。