イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

テクノライズ 11―13

はい、ディストピア任侠地獄絵巻、折り返しです。災厄の運び手吉井さんが逝って、ちょっと落ち着いた展開。あいもかわらず死亡字幕はぶっちぎりのキチガイ振りで、「水野圭太郎男の花道」シリーズや「ガベ自警団「蒼い狐」」シリーズなどはスッゲェシリアスなシーンなのに爆笑です。
派手な構想がない代わりに、主人公の父親の惨殺に絡んだ話の掘り下げが行われてました。マッドドックからストレイドッグにクラスチェンジした主人公に、遠山君と蘭ちゃんが良いアプローチを仕掛け、ようやっと自分の言葉を見つけてくる感じ。なんていうか、何も見えないから何も出来ない男と、全部見えてしまうから何もしたくない少女の話なんだな、とおぼろげな輪郭が見えてきました。
その輪郭に陰影をつけるのが、台詞の間の上手さと、絵の作り方の巧妙さ。とにかく、固唾を飲む、という表現がしっくり来る緊張感がどうでも良いシーンの隅々まで行き届いています。やっぱりアニメは絵と芝居だなぁ、と実感することしきり。なんか破滅の足音がひたりひたりと迫り、蘭ちゃんの絶望が垣間見え、やっぱり次が気になるアニメなのでした。