イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

テクノライズ 14―16

オッス、絶賛祭り(参加者、オレとシェンツさんの豪華二名構成)開催中、ディストピア任侠アニメテクノライズでございます。いや、きましたよ。ギリギリギリギリ、錆びた歯車巻ききった時間が。オルガノの内部抗争と、連合、ラカン、ガベ各組織の分裂。そして絶対統治者クラースの侵攻。もう第一話の段階から「このアニメ、まともな終わり方しねぇ」と直感してたのが、凄い形で実現しました。
そんな絶望の矢が飛び交う中でも、弾けるユーモア。「水玉で正装」したり「おんぶでダッシュ」したりする主人公はステキ。「くれよ、その、首絞める奴」「オレは、オルガノだ」などの名台詞も飛び出し、組長にナイス助言ももらい、いい塩梅に煮込まれてきました。
この狂いっぷりとユーモアをゴタマゼにして、驚異的な錆びた美術と、妥協のない演技のまの造りこみでじっくり煮込むと、この希代の傑作が出来上がるわけです。いや、人が沢山死ぬから偉いわけじゃないんです。凄いのは、その、約束された終わり、もう終わっている神様のいない世界(これは製作メンバーがかぶっている「Lain」「灰羽」そして一見明るい「Nia_7」にも共通だと思う)で、いか各々が終わるか、って一点に全てが収束、集中している。その力学の作り方が、とにかく頭抜けている。そういう感じです。やっぱこのアニメ、スゲェ。