イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

鋼の錬金術師 16

荒川弘、スクエアエニックス。は、ろくでもない戦争とか人死にとかと四つに組む真面目な少年漫画の十六巻目であります。イシュヴァール動乱の階層がキッチリ一巻で終了し、北部編にシフトしました。ここら辺の流れのスムーズさはさすがの漫画力。安心して読めます。
とりあえず言いたいのはおっさんとじじいが煮えすぎ。前からおっさんとじじいが背骨折れるくらいイカス漫画でしたが、話の転換期だからか、久々に登場する人も退場する人も煮込まれすぎです。実はコマ数字体はそこまで使えていないのですが、絵の説得力と話の造りがしっかりしているので、少ないコマ数でキッチリ心を動かしてくる。とりあえずノックス先生とマルコー先生の動きが対比的なのが面白かった。
んで。僕はアームストロング少佐がダイスッキなのですが、少佐のおねーちゃんが出てきました。弟が国家錬金術師でありながら少佐でくすぶる中、少将として北部の最高指揮官であります。んで弟とは正反対気味な外見と性格。でも下まつげがキュートな目と、人を思いやる気持ちは共通。そして荒川先生の描くナオンっぽく、腰幅と肩幅が分厚くて頼れる感じ。素晴らしい。
まだ北部編が始まったばかりなのでアームストロング(姉)の活躍はおあづけですが、側近連中との絡みはすでにガツガツやりあっております。マスタング組が解散されてしまったので、しばらくはアームストロング(姉)組が軍組織のまともな連中として動くのでしょうか。今回はチームの解散と結成が多かった場面で、エドアルがマスタングとはなれてアームストロング(姉)と合流、ノックス先生組が解散してスカー・メイ・マルコー先生組が結成、キンブリーが表舞台に登場、と。こうしてまとめてみると、イシュヴァール動乱で描写した部分が生きてる配置だなぁ、ってのと今後どうとでもドラマになるなぁ、てのを感じます。そして荒川先生ですから、ガッツリ面白くしてくれるでしょう。