イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

マリア様がみてる あなたを探しに

今野緒雪集英社。つうワケでマリみて最新刊を読みました。感想とかを書きます。バリバリバレなので
んむ。また引いたが全体的に出来はよし。グ。そんな感じの全体感想でございます。まぁ三薔薇のデートの話がねっぷり続くだけの話なんですが。が。瞳子の話がほぼ完全に収束したのでよしとします。ほぼ、てのはまだ終わってはいないからね。でもまぁこれで積もりに積もったりソースも片付け、終わらせるだけ、つう状況まで持ってきました。長かった……。
全体的にバラエティー豊かな構成で、仲良くけんかしな、な由乃−ちさとライン、上級生の余裕を見せた白薔薇、ちまちまとした出番で主役として話を進めることに徹した祐巳ドリと、三軸別の話を走らすのは「ファーストデート・トライアングル」のときと同じだなぁ、とか思いました。でもアクターが違うし、共通でも立場の人格も代わっているので違う話に。構成が同じだからこそ、成長を確認できる、つう巻だったのかな、と思います。
真美さん蔦子さんの脇役組にも光が当たり、代わりに三年組に出番なし。まぁ瞳子が安定した今、これから先まわすのは三年組の話でしょうからここは布石でしょう。こう、ちまちま脇キャラが出るたびに頬が緩むのは、流石に巧い。脇にも文章を裂いてきたからこそ、そこらへんのキャラクター畑の耕しぶりが尋常じゃない。
話の進め方、つう意味ではまぁ微妙に踏み込み、微妙に踏み込まず。でも瞳子祐巳のラインはほぼ問題が掻き消えたので、進みという意味では『もう終わらせるだけ、んで終わらせるのはいつでも出来る』つう状況まで引っ張れたかな、と。そこらへんはここから先、三年の卒業という大事件を追いかける中でじわじわと進めていけばいいわけで。全体を見るといい繋ぎだったかと。まぁなんだかんだで好きなんですね、マリみては。ええ。