山口貴由、秋田書店。アキタの赤い核実験場が核実験場であるゆえんの看板漫画、遂に九巻目。アニメのほうは非常に出来がよく大満足。アニメ化にワルーイニガーイ思い出しかないフレンズもエブリバディ満足できる出来だと思いました。イェア。
それはさておき漫画のほうは、伊良子藤木の第二戦対に決着、と思ったら大惨事プルアップ。ゴンちゃんがあまりの本気ぶりで残酷無残を振って振って大きく振りかぶる展開に。正直ヤリスギだから、虎眼流だからしょうがないああしょうがないしょうがない。ゴンちゃんは一応話しが出来るので勘違いされやすいですが、結局のところ県のために人間を捨てた牛鬼だった、というのが今回のあらすじです。
フツー主人公が脇役にバックリ出番を持ってかれると微妙な顔をするモンですが、そもそも脇役の造形が掘り深く見事なのもこのマンガの美点。むしろ「ようやく……」という感じのゴンちゃん大活躍だと思うわけですよエブリバディ。自分がゴンちゃんびいきであることを差し引いても、シグルイという漫画の持つ爆発力、思想が迸る今回の話は満足満足。
さておき、遂に不殺の件のあの人まで出てきちゃいました。若先生は本気で、御前試合全部やる気満々です。でも若先生が本気じゃなかったことなんてないので、まぁ大丈夫でしょう。やはりこの漫画は面白いし、山口先生は凄い漫画家だ。
