かわぐちかいじ、小学館。つーわけでかわぐち近未来三国志も十六巻目。ノースジャパン編ラストに来て、局面が動く動く。まさかこの一巻で操と孫一の対立が決定的になり、あの人がまっさり退場するとはおもわなんだ。ぶっちゃけ、微妙に展開遅いからねこの漫画。かわぐち先生の漫画全般的にいえるけれど。
んで。そんな足の襲いかわぐち漫画には珍しく、ていうか今まで積み上げてきたモンが一気に予算取り崩しにあったというか。展開速くて見てて面白かったですね。操がそろそろ出てきてほしいものだ、と思っていたら、プライベートにオフィシャルに獅子奮迅の大活躍。まぁ報わないのが一つと、報われるかこれから解るのが一つなので大活躍てのも微妙な表現ですが。ともかく今回は操。
というか、今回の主役は文句なくあの人なワケで、あの人を巡る舷一郎、操、孫一のスタンスの違いで、群像劇っぽい信条・立場の違いが明白になったな、と思いますよ。孫一サンはビミョーに色んなリソースを使い果たしているので、今度どんな坂を転がり落ちるかが気になるところですか。舷一郎はあくまで仁、操はあくまで覇（というか智なのかなぁ）の人でして。それが周囲を巻き込んで動き始める予感がビリビリするいい話でした。
あの人が退場し、ロックウェルさんがヒヨったので、操を止める存在がもういません。舷一郎は迷いも負い目も一切なく真っ直ぐ歩いているだけなのｄ巣が、操には負い目があった。それが消えたこの状況で、南日本編突入という流れの造りは流石に労連ですね。巧くて面白い。続き気になるいい漫画だ。
