イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

○本の住人 2

kashmir芳文社。一体何種類あるのか解らないまんがタイムきらら系列のMAXで、カシミール先生が書いてる四コマ。もうきらら系は何が入っていても驚かないんですがそれにしてもカシミール先生は浮いているだろう、と思う。がそんな浮遊感満載のカシミール先生のマンガだからこそ読むのであります。
大王でやってるナオコサンに比べると、非常に漫画漫画しているマンガといいますか。四コマという形式がキッチリしているので、ページを横幅広く使えるナオコサンとはそもそも根っこから違う。まぁ違う漫画を二種類描けるのはやっぱ地力があるってことなんですが。主役ののりこが普通人なのでナオコサンの全体グズグズな空気も抜けてます。が、逆に言うと他のメンツはみんなカシミア味に煮込まれているというか、やっぱこの人にしか出せない知性とセンスが迸るひどいキャラばっかりです。
相も変わらずようじょと奇ゲーシューゲーネタが山と積まれ、なんともなくスルーされる時空はこの人にしか出せません。小学生の皮を被った奇人と、奇人の皮を被った奇人が延々だらだら日常を過ごすのもこの人だけの空気。そのくせ妙にローギアに入れて、センス満点な空気をかもし出せるのもこの人だけ。とにもかくにもオリジナリティーが特出してる。
んですが、サキにも言ったように四コマの形式と主役のまとも加減で、普通の漫画としてのレベルも高い。話の盛り上げ盛り下げの付け方もいいし、今回出てきたのりこ−兄−ひさちゃんのラインの造りの巧さは特筆レベル。兄妹ふたりと優しい人々の頑張りストーリーとしても面白いし、超シュールギャグの良く切れる剃刀としても一級品。良い漫画だ。早く一巻を注文しよう。