イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

真月譚 月姫 6

佐々木少年メディアワークス。佐々木月姫六巻目。メディアミックスといえば大惨事と同義語でありますが、この漫画は確実にアニメ声して、下手するとゲーム越えもしてる。そんな感じの、佐々木少年脅威の漫画力マンガ。全ルートの必要要素をきっちり拾いつつ、ヒロインであるアルクの魅力を軸に、ぶれないで描ききるマンガ力がスゲェ。
んで。ゲームでもアニメでもろくでもない立ち位置だったロア四季さんが、このマンガだと非常にラスボスっぽいじゃありませんか。ガッチガチにやり合ってるシエル先輩も、かませッツラの気配すらないかっこよさ。ロアも四季も、使い込んだタイヤチューブみたいにボロカスな戦いしか出来ないと思ってたのに。なんと言う神アレンジ。
主役であるところの士貴のほうは、歌月エピソードまで盛り込んでの七夜設定お蔵だしフェイズ。情報量はわりかしとんでもないことに為ってるんですが、省略と絵の説得力、見せ方が巧いのですんなり飲み込めますね。月姫は素材が油っぽい上に大量で、ヘタに食うと消化不良になるわけですが(零:アニメ)。佐々木先生の消化吸収再調理力は本当に凄い。
このぐらいグレートなメディアミックスは、東雲キミキスぐらいかなぁ他には。とにもかくにも、メディアミックス漫画の一つの頂点だと思います。巧くて面白い。すごいねぇ。