イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

暁のイージス 2

七月鏡一藤原芳秀小学館。長いブランクを経て再開した、イージスサーガ新章の二巻目。長編エピソード"イン・ザ・ダーク"が終わり、ちひろ主役の短編と、遂に語られた"バタフライ"オリジンの話が載っております。うむ、どれも面白かったゾ。ちひろの新デザインは非常にスタイリッシュ&ダークであり、俺の琴線にビンビン来た。
"イン・ザ・ダーク"と"闇に赴く"はいい意味で今までのイージスっぽい話であり。ケレン味と信念と、盾とちひろのダークなかっこよさが見え隠れするお話でございました。話の起伏の付け方、展開の仕方もさすがベテランの仕事、そつも粗もないですね。読んでて安心、というのはいいことです。まぁここら辺は常にマンネリとの戦いなんですが、連載モノだと特に。
そして"柊の森にて"は、この作品最大の敵バタフライのオリジンが判明する重要なエピソード、のはずなんですけども。ヒドい寝言が延々炸裂しまくってて何よりかにより、そこに目が行ってしまいました。イージス味を遥かに凌駕するジーザス風味に、オレの漫画消化器官がゲップを。「オレが世界だ世界がオレだ」は久々に刺さるいい妄言でした。
他にも謎の巨大蟷螂が出てきたり何の脈絡も無くJFK暗殺ネタが絡んだり、ジーザス時代のやんちゃ精神は一切衰えてないなぁ、と感じました。いや、普通にオリジンが濃く描けているいいエピソードなんですけどね。ヒキも「え」って思ういいものだったし。でもやんちゃ。そこがいいとてもいい。次が楽しみだなぁ。