イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

メグとセロン 3

時雨沢圭一、電撃文庫。しぐっさわ先生の新シリーズ、三巻目。アニメがなにやら悲惨なことになってるらしいですが、見ていないのでようけ知りません。そっちはさておき、軍隊も陰謀も死体も出てこない、スー・ベー・イルを舞台にしているとは思えないこのシリーズ。今回も起こるイベントがとにかく地味であり、まるで普通の学園コメディです。
いやさ普通の学園コメディなのですが。そしてそこがいい。起こる事件がキャラを上ッ滑りしないで、ガッチリ食い込んでいる読書感が、しっかり奥歯に食い込んでくれます。多分凄い意図的にやってるんでしょうが、シグサワ作品なのに飛行機もガンも出てきません。飛び道具ナシで、地面に足をつけてきっちり描いている感じで非常に宜しいです。
今回はその方向性がさらに加速しており、地味だった前回よりさらに地味な学園モノに仕上がっています。キャラのかみ合わせが丁寧に彫ってあって、学園モノとして必要な要素が必要十分に配置されてると感じました。ツブが立ってて、要素が分散されてるキャラ配置とか。地味なシリーズですが、丁寧に続けて欲しいなぁ。