イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

太陽の黙示録 建国編 1

かわぐちかいじ小学館。「第一部完は終了と同義語」はマンガをある程度読めば肌に染み付く格言ですが、それを打ち破るように何事も無く続いたかわぐち二国史、いやさこの部で三国志になりつつあるお話の一巻目。
ぶっちゃけ非常にスムーズに連結したので、話が変わった感じが一見しない。が、17巻ずっとフリーで動いていた舷一郎が、遂に国土を得たので家事は大きく切られてる、のか。恵理が死んで、いっしょに個人としての人格もすべて置いてきたかのような舷一郎の君子ぶりが逆に怖い。同じ一巻でも、香港時代とは張との間合いが見事に違っている辺り、伊達に巻数重ねてないなと実感しました。
腹黒で頭が切れる孔明どんがパーティーに加わり、SFかよと見まごうチート環境再生技術を手に入れた関東軍ですが。どっかの多国籍企業にライセンスするか、自分達で企業回すかすれば一気に地球トップクラスに為れそうな気がしないでもないですが、そこらへんは孫一さんの領分ということで。それにしても強力な技術だなぁ、孔明印のテラフォーミング
まだ二部一巻、ということで順調にパワーを溜め込んでいる状態。第一部があくまで舷一郎個人の話だったのに対し、今回は関東国という器に焦点を置いた話になるのかしら。そこのズレにともなう摩擦も予感させていて、気になるところ。操も孫一さんも、表立っては動いていないし。そこらへんがグルグルし始めるのは、次以降ということでしょうか。思いのほかスムーズに第二部以降が成功しており、ほっとすると同時に期待も高まりました。