イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ぼくらの 9

鬼頭莫宏小学館。ろくでもなく子供も大人も死ぬロボット漫画?の九巻目。終わるバロメーター代わりに、キャラ紹介の人々がガズガズ減っていくこの漫画。今回で遂に残り二人です。あと一巻、か二巻、かなぁ。巻数読みは横に置いておくとして、今回はカナちゃんとウシロと田中さんの話。もともと陰鬱になるしかない話なんで、今回も暗いね。
今まで散々、ダメ人間ぶりをカコと争っていたウシロですが。微妙な説教力が透けて見えるこの漫画では、生き残ったら改心せざるを得ず。一応まともになって次回に引いた、んだが。その過程でやっぱ人は死ぬ。人が死ぬ話だからね。んじゃあどう死ぬか、って話なんだが、田中さんの死に方、というか生き方がまた微妙に後味悪くて。いい悪いで判断できるモンじゃないんですが、この漫画特有の気持ちの悪さが表に出たなぁ、と。
まーその後、サクッとあいてぶっ殺しちゃう(ぶっ殺せちゃう)カナちゃんの行動とかも、同様に気持ち悪いなぁ、と思います。九巻付き合ってきてるので、この漫画の気持ち悪さが読む原動力になっている、はずなんですけども。カナちゃんはなんとも小4で、戦ってるときの寝言も、田中さん死んでからの行動も、小4の背骨で動いてる感じがたっぷり匂って、ああ気持ち悪い、と。
この漫画は多分、そんな風に呟きながら読むマンガなワケで。説教臭さ、酔っ払った感じ、気持ち悪さ。鬼頭先生が匂わせてるそういうのに、飲み込まれないように最後まで読むのが、僕は非常に楽しみです。飲み込ませないように、意図的にやってるとは思うのですが。