イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

百合星人ナオコサン 2

kashmirメディアワークス電撃大王の最後のほうで奇妙な存在感をかもし出す漫画、二巻目。Kashmir先生のセンスが相変わらず炸裂した漫画で、シニカルさと変態加減、それに少しの寂しさを足した、僕好みの仕上がりになっています。なんだかんだで、センスで斜めに軸を取ってる漫画が好きで。この漫画の傾き方は、非常に好みです。
前巻ラストで出てきたやおい星人さんがいい動き方をしており、サブキャラ回り始めると漫画安定するなぁ、と思います。連載形式からしても、話の造りからしても、無きに等しいストーリーの起伏よりキャラで安定させる漫画なので。まぁそのストーリーの平板さ加減がザクっと刺さるんですけどね。弄られ方が板についてきたというか、そんな感じ。
個別のお話としては、コピーナオコサンが主役を張った29話が出色の出来。少し不思議な感じと、ざらっとした質感の寂しさが清潔で、他の下品(褒め言葉)な話から綺麗に浮き上がってます。まーこういう話ばっかりされても困るというか、ナオコサンの好き勝手絶頂ロードの中にポツン、とあるからこそ綺麗に光るのかもしれません。やはり好きだなぁ、この漫画。