イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

HELLSING 10

平野耕太少年画報社。十年かけてようやく完結、ハッタリ吸血鬼漫画の最終巻。最終巻に相応しく、バンバン死んでガンガン進んだ。脅威の圧縮率に「ウチキリ……?」とか思ったりもしましたが、終わり方自体は爽やかだったので特に問題ないかと。まーカッコイイキャラがカッコイイ長台詞をくどく喋り、鉄砲バンバン撃ってガンガン死ぬ話だし、それをやりきれば綺麗にも終わるか。
しかし、人間がバケモノをぶっ殺すのだ! ということを延々言ってた漫画で、少佐がアーカードをぶっ殺して、ロボ少佐をインテグラがぶっ殺すのはなかなかいいテーマの拾い方だと思いました。吸血鬼になっていないだけで、その実機械化した動く死体だった少佐が、アーカードをぶっ殺しきれなかったのも、むべなるかな。
色んなところに影響を与えて、皆が真似してパクった漫画もこうして終わるわけです。この漫画の後に山盛りスタイリッシュ系ガンアクション漫画がある、という事実が、この漫画の地位を意味してるんじゃないかなぁ。最初から最後まで、目立つところというか持ち味というか、読んでて面白い部分の出し方がブレなかったな、という印象でした。徹底したまま終わるこの漫画は、面白い漫画だったと素直に思います。