七月鏡一&藤原芳希、小学館。ハードボイルドアクションの五巻目ー。火野＆しずく編に終止符が打たれて、新展開という感じの話です。今回の主役はまぁ、「早くマーヴルに帰れ」ことアルクベインでしょ。全てのシーンで調子に乗っているあたり、さすがとしか言いようがない。おめー足不自由演出してたのにその発勁は何だとか、藤原先生デザインのロビタに比べて、福地デザインのアーマーかっこよすぎるだろとか、色々突っ込みどころはあるけどアメコミヒーローだからしょうがない。
いや、他のメンバーもいい動きをしてはいるのです。小此木は相変わらず真っ直ぐに主役街道を歩いているし、日奈は己の道を悔やみ始めたし、アッシュは友情と己のスタイルを秤にかけ始めた。ナイトゴーンツの新キャラたちは強そうな上に、巧く因縁を立てて今後もいい敵役になってくれそう。
だがしかし、アルクベインの動きが余りにブッチギリすぎて、地味ないい動きが霞んでしまう印象です。オリジン、能力、そして中国武術と藤原漫画の主役に必要な要素を全部身につけているキャラであり、今後動きすぎないように見張らないといけません。ヤツの毒に当てられたのか、ジーザスもちょっと寺沢武一ッぽいこというくらいで今回は控えめ。冷静に考えると結構調子に乗ってたきもするけど、新入りに負けない厨房力を爆発させるであろう次回にも期待が持てますネ。
