イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

へうげもの 11

山田芳裕講談社。数寄天下取り物語、十一巻目。今回は韓国編が終わって、古田家の家庭の事情メインでお送り。弟子は増えるわ沓掛は形になるわ、一見古織殿の茶道天下はゆるぎない感じ。しかしまー、そんなの面白くないし、実際ヒジョーに不安定になる時期でもありますので、周辺の不穏感が半端じゃない。
秀吉はやる気ないくせに虚妄の老鬼だし、石田殿はガチガチに固くて余裕ないし、南蛮朝鮮明海外全てに喧嘩売ってるし、何処も彼処も不穏の種ばかり。特に家康の陰謀狸加減は異常。この後実際に天下取るわけで、事前の説得力という意味もあるんでしょうが、瀬戸屋まで取らんでもいいじゃないか。と思ったがこれも規定路線か。
しかし家康殿が陰謀の巣を蜘蛛のように張り巡らせる中、やっぱ織部殿はどっか頑是無い空気で、たのしそーに俗物しており。そこらへんはぶれちゃいけない軸なので、金とモノと地位にがっき続けて欲しいモンです。忠興くんも小堀もいるから。あ、荒木息子が荒木父の十字割高台琵琶を見つける演出は、非常にニクイと思いました。