イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

絶対可憐チルドレン 22

椎名高志小学館。椎名先生の超能力コメディー、二十二巻目。気付いたら20巻越えであり、ヤッパ週刊連載はスゲェなと思った。さておき、今回は中学生日記っぽいパンドラ転校エピが完結して、もう一個の組織(っていうか名前付敵役)である"黒い幽霊"のユーリエピも本筋は終了。わりと安定した構成。
中学生日記は、丸くなっている人情系敵役、パンドラのエピソードっぽい「イイハナシ」だなぁ、という印象。エスパーの地位向上を旗印に掲げ、孤児保護とかもしてるパンドラの話はまぁ、キツさ減少で廻すよね、という。ノーマルの"強さ"とかも織り交ぜつつ、手堅いなぁという感想であります。パンドラの子達を、さらに廻しやすい状況に置けたし。
一方ユーリのお話は、全開までの空気ガン無視のハード&ソリッドな展開。開幕縦に割られた頭蓋縫合痕とコーデックス爆弾が、綺麗に心を折りにきます。僕は絶チルの情け容赦ないところがかなり好きなので、"黒い幽霊"関係のエピはかなり好きです。その上で、ユーリ救済フラグを丁寧に積み重ねるあたり、椎名先生は少年漫画家だなぁと思う。僕がこの漫画がすきなのは、古臭い少年漫画であることに多くを背負っているのだ。