イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ジゼル・アラン 1

笠井スイエンターブレイン。フェローズで連載中の、焼け出しお嬢が何でも屋をやる漫画。ぱっと身の印象は「あ、森薫っぽい」だった。具体的に言うと絵、もっと言うとお嬢のアップ決めゴマ。フェローズだしねぇ、と思いつつ読み進める。しかし話数が進むにつれ、独特の味というモノが出てきて、面白くなってきた。
基本的には、可愛いかわいい焼け出しお嬢ジゼルの可愛さ、キャラ立ちでぐいぐい引っ張る漫画。CV坂本真綾って感じの、超然としていながら愛嬌もある造形は、かなり好感度が高いですね。お話も基本イイハナシ系で、落としどころを外さず安心して読めます。あと、ちゃんと成長物語なのがいい。世間知らずで家名もないお嬢様が、コネとか経験とかいろいろなものを、着実に積み重ねていく展開はかなり好みです。
脇キャラも典型的ながら手堅い造形で、物語に彩りを添えてくれます。個人的には、翻訳会社の社長が好きです。エピソードとしては、第三話「恋は思惑の外?」が一番かな。さっき書いたのと矛盾しますが、お嬢が昏倒してからの流れがいい。周りのキャラにも世界があるんだな、と感じさせる描写でした。お嬢の過去を匂わせたヒキも、非常に気になる展開。次巻がとても楽しみですね。