イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

はやて×ブレード 14

林家志弦集英社。すっげー久方ぶりの、林家センセのチャンバラ青春群像劇。大体十ヶ月くらいぶり? あらすじ忘れてて、思わず読み返しちった。今回は丸々会長タッグVS神門タッグのチャンチャンバラバラであり、かつ玲紗枝コンビの話のほうはゼンゼン落ちてない。ていうか、むしろこれから。
チャンバラ自体はかなり気合の入った構成で、策士・紗枝の嵌め手のシーンは、今までのはやブレでも一ニを争うチャンバラだったと思います。一巻ほぼチャンバラが続くだけあって、今回はハッタリも小技も利いた、いい意味ではやブレらしくないガチンコのバトル描写に仕上がっている。
さて、会長も作中で言っている通り、玲たちにとっては勝って権利書握って家の中で居場所を手に入れれば(?)、そこで終わり。だけどまぁ、そんなことでは終わらない問題であったよ、というところなんでしょう。これも作中で言われてますが、天地の外の人間にとっては「お遊び」でしかないチャンチャンバラバラである、と。なので、勝ち星がどっちに流れても、気まぐれで権利書が委譲されても、まだまだ終わらん。
しかしながら、かなりモヤモヤするのも事実で、ひとつには玲の問題の出し方があんまスムーズに行かず、僕が現状をうまく飲み込めていないのが一つ。もう一つは、この漫画は天地という舞台で星獲りという演劇を展開することに特化していたわけで、その特異性を根っこから崩すにしては、ややテンションのあげ方が足らないかな、というのが正直なところ。なんでか、玲たちの賢い立ち回りに、すごく納得いかない。
星取られたんだから、勝ち逃げしてほしくないし、刀友置いて出て行ってほしくなんてない。すげー、はやブレらしくない。そう思う程度には、僕はこの漫画のスポコン力に感じ入るところがあります。しかしながら、おそらくこのモヤモヤは狙いどおりな気がする。15巻がすぐ出るタイミングといい、やや距離がある非白服組の(いままでどーりな)バカ加減といい、おそらく、そういうところを裏切らない落ちが十五巻で読めるんじゃないか、と思いますヨ。