イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

TNXサプリメント「ジ・アザーサイド」レビュー その2

・ 追加スタイル特技 
贅沢に各スタイル1ページづつ使って、ザックリと特技が追加されました。 
<○○Ⅱ>で既存特技をアップデートする特技がかなり追加されましたが、コレは大体2パターンあります。 
達成値上昇系の「上限」を壊す特技と、AR消費を踏みつぶすスタイルレベル回上限の特技ですね。 
前者はあくまで「上限」を壊しているので、経験点払って上がった「上限」に合わせて元特技を上げないと効果が出ないことに注意。 
後者に関しては、スタイル重ねの意味がかなり出てきた感じです。 
Xに為ってからARの値段が上がったので、AR踏み倒しの値段が上がり、その回数が増えるスタイル重ねの価値も上昇という感じですか。 
どちらにせよ、データ構造を破綻させないよう気を配って状況を変えている感じが如実にあって、非常に好感です。 
では、個別のスタイル事のレビューに入ります。 

●カブキ 
とりあえず手札腐るゲームであるXでは、自前で二枚回せる<運気変換>は超つええ。 
ARを使ってでも、範囲支援たる<オンステージ>の性能は凄いので、サポカブキの値段は上がった。 
<ロックンロール>は色々と夢が広がるなぁ……<神の一族>やら各種<見切り>系やら。 

●バサラ 
特技も強くなったが、アイテム周りの強化が凄まじく、フルでブーストすると常時達成値+4ダメージ+6くらいになる。 
ベース性能としてはイマイチだった<元力>を強化する特技の性能も良く、ようやく一線級に戻ってきた感じがある。 
<多重発動>は第三のマルチプルアクションで、導入すれば戦争必須の強特技。 
なので、使い方は考えよう。 

●タタラ 
支援系より改造系が強化された今回のタタラ。 
とはいうものの<アドバイスⅡ>の性能は良く、タタラ二枚重ねを十分考えるレベル。 
カバーリング系がいる場合、<緊急手術>はかなり立場が上がる。 

●ミストレス 
ミドルの円滑な進行という意味では<安らぎの場>が、シーン運営をスムーズにする意味でも優良。 
ミドル戦闘の直後とかにねじ込むと、戦闘で荒ぶった手札と心を落ち着けることまちがいなし。 
セットアップ範囲支援の<ジャンヌ・ダルク><不滅の灯火>は別スタイルの技能と噛むと、更に性能が跳ねるだろう。 

●カブト 
ついに<見えざる盾>で、精神戦もカバー出来るようになった。 
<勇名>といい、ただの守護装置だけではない横幅がでた感じ。 
<攻防一体>はシーン1回とはいえ、対決に負けてもインタラプト発生なので超強い。 
リアクション攻撃より対応楽だし。 

●カリスマ 
<憎しみの的><触れ得ざる者>で、アヤカシばりにバステをねじ込めるBS番長と化した。 
セット行動を範囲化する<名将>は、<灰色の脳細胞>と組み合わせて無限の可能性が見える。 
個人的には<時の人>の地味な強さが好き。 

●マネキン 
エンゲージを崩せる<ラブリーコール>は驚異的なカブト殺しで、これを切ってきたら戦争開始。 
オートアクション支援である<魔女の指先>は、1レベルでも十分機能する高性能特技だ。 
これが奥義になると<ハートスティール>になるわけだが、現状マネキンは最強のデバフ番長だと思う。 

●カゼ 
<フェイントターン>の性能が良く、サポ型カゼの未来が見えた感じ。 
<シューティングスター>の火力/経験点効率はあんま良くないので、多分<カミカゼ>のほうがつええ。 
あと<栄光の道>は係り受けの分かりにくい悪文で、伸びるのは「カゼが行うリアクション」なのか、「カゼが行った精神攻撃へのリアクション」なのか判んない。 
特技使って不利になることもねーから、前者なんだろうけどさ。 

●フェイト 
痒いところに手が届き、ズバッとドヤ顔できる<裏付け調査>が今回のベスト特技。 
オートアクション支援<探偵の勘>とか、万能リアクション制限<トリック>とか、単純に強い特技も多い。 
<ラストアクション>は<信念の盾>から繋ぐのが、一番わかり易いシナジーか。 

●クロマク 
データ的には<腹心>の復活が一番の事件か。 
直殴り系クロマクの自衛能力は<帝王の意地><帝王の気概>で、殴り性能は<支配者の拳><仁義無き戦い>でそれぞれ向上。 
<帝王の時間>は経験点効率があんま良くねーので、趣味特技の領域はでない。 

●エグゼク 
リアクション不可特技による詰みを打開できる<運命の輪Ⅱ>は、プレイアビリティ全体を向上させる良特技。 
ダメージ上昇に有利な<ブラックコーポ>は強化特技もあり、詰め筋として優秀。 
<ラストオーダー>は別に死ななくてもいいので、ショッぼいダメージをあえて通したり、味方の範囲攻撃に会えて巻き込まれたりして発動したりするとマンチっぽくてグッド。 

●カタナ 
ミドルをスムーズに進行させる<デスペラード>は、カタナといえば<居合>にシーンを塗り替えるまである優良特技。 
BSが強くなったので<悪辣>は非常に強い。 
<二刀流>は<剛力><二刀流Ⅱ>の追加(更に言うとアイテム自体の増加)もあって、ツインブレイド・カタナつえーわマジ。 

●クグツ 
万能コピー系<成駒>は超強いが、クグツの特技に頼っているビルドだと取りづらい。 
ミドルを<メガコーポ>で踏み潰すビルドにして、戦闘時は残りのスタイルで戦うのが回答か? 
<肉鞘>は凶悪なカタナ殺し足りえるので、ダメージを自分に引きつける手段が欲しいところ。 

●カゲ 
<彫像><影縫い><影手><影縛り><毒打ち>と、バステ大臣に名乗りを上げたカゲ。 
超越級のスペックを誇っていた<完全奇襲>が、CSカレントの導入とともに弱体化したので、デバフ系カゲも十分選択肢に入る時代になった。 
<薬師走り>は面白い特技だが、ドラッグの経験点比効果が下がっているので、何をねじ込むかは考えた方がいい。 

●チャクラ 
<拳法>はネーミングもいいが、チャクラらしい条件で攻防両面を跳ねさせる優良特技だ。 
<震脚><硬気功><練気>は定食ともいうべきシナジーだが、やはり強い。 
<合気>は<回避>ではなくドッジなので、<斥力>合気やら<影の守り手>合気やら、ニューロエイジ武術の可能性を感じさせるな。 
そして<乱気>は性能云々よりも、自前のARとスタイル構成で確実な結果を拾える所がグッド。 

●レッガー 
レッガーらしい、いまいち切れ味に欠けるが面白い特技満載。 
<虚言>の上限が3な所とかな! 
スタンとか狙うときは<ダーティーファイト>より、<乱気><フォールンエンジェル>のほうが一手早い。 

●カブトワリ 
<ガンフー>の強化は<ガンフーⅡ>より<片手射撃>のほうが、実際的な効果は高いと思う。 
ポカブトワリは、オートアクション支援<バックアップショット>に注目。 
<自動反撃>は今回追加された行動追加ドッジの中でも強力で、ガン合気で二回追加行動でありニューロエイジ武術の可能性を感じさせる。 

ハイランダー 
<影の守り手Ⅱ>により、ディフェンダーハイランダーというアーキの道が開けてきてグッド。 
<謎のプレゼント>は<粉砕剣>とかとの相性もいいが、クズ札回転という意味でも優秀。 
本来の仕事といえるサポーターも、オート支援<天使の羽根>、アタッカーの決定力を跳ねさせる<ヤコブの梯子>の追加で相変わらず器用万能。 

●マヤカシ 
<分心>がセットアップに行えるようになり、処理が軽くなった。 
単純なリサーチの数字が伸びる<占星術>は、痒いところに手が届くグッドな特技だ。 
<伝名>使いは可能な限り致命的なダメージをねじ込みたいんで、自分は割れるバステを押し付けたり、<バンザイ><不死の猟犬>で先送りしたダメージを押し付けたりしよう。 

●トーキー 
とりあえずオートアクション支援<名解説>は文句なく強い。 
トーキー版<魔女の叫び>である<取材の鬼>は超強く、トーキー単体での完成度がさらに上がった感じ。 
前線に出る場合、移動制限をぶっ潰せる<すり抜け>が生きてくる局面もあるかも。 

●イヌ 
<強制包囲>はいまいち即効性に欠ける<突入態勢>を強化する優良な特技。 
<強制執行>はアレだ、クライマックスに先打ちで<制裁>してドミネーターでサイコパスごっこだ。 
普通にダメージ伸びる<猟犬の牙>は、普通に強いネ。 

●ニューロ 
<スパイダーシルク>は書いてあること強いんだけど、持続時間書いてねーからどうしたら良いかわかんねぇ。 
タップマスタリーは攻防関係なく達成値が伸びるので、各種アイテムで電制伸ばしても使う価値あり。 
<口座改竄>は<電脳>の数字が伸びるので、思いの外大量の報酬店をゲット出来るはず。 


こんな感じです。 
思いのほか長くなったので、アイテムレビューは分割します。