イマワノキワ

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試合解析:54回準々決勝 カミロ九龍 VS アイン・ハーラ

具体例を出して戦術のことを書くつもりでしたが、ちょっと新企画を思いついたのでテストでアップロードしてみます。

 

移動戦術はとにかく具体的なイメージを手に入れにくいのがネックになるので、具体的な移動経路マップを補佐しつつ、試合の解析をしていく記事です。

今回解析するのは54回準々決勝、九龍VSハーラの試合(http://busin.s17.xrea.com/Bushin/54/matches/q3.html)です。

 

・1-1先手

お互い身長は180未満130以上なので、距離2正対直立で開始します。

イニシを取ったのはカミロ(赤)、全力移動で回り込みます。

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全力移動は直接的な行動を伴わない純粋な崩しになるため、背面を取りつつ深入りはせず、な距離2を維持する動きになります。

これが距離1だと移動を消費した上で相手に手番を渡し、非達人でも非大振りで攻撃できる距離になります。

カミロの狙いを考えると距離1が欲しいのですが、それは相手の移動、もしくはターンが枯れてからという移動ですね。

 

・ 1-1後手

これに対し、ハーラ(青)はバックジャンプを選択。

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ハーラの跳躍は16レベルですから、全力跳躍可能なヘクス数は(16÷2÷細分ヘクス2×全力移動2)で8ヘクスと為ります。

この跳躍を詳細に記述すると、跳躍前の0606SSから、移動前の60度旋回を利用して0606SE、8ヘクス後退して0201SEとなります。

60度旋回で軸を合わせ、極力消費移動力を抑えたジャンプになります。

ハーラはサブターン4移動力8の達人ですから、移動力の前借りを行えばこのようなバックジャンプが可能になります。

これは1-1での出来事ですが、非達人相手に1-2で背面を取られた状況という圧倒的な不利を、1-2バックジャンプは大幅な有利に変更できる行動です。

この選択肢があるため、達人サブターン移動力は2+1あるべき、というのが、移動戦術が横行する現状での基本になります。

 

・ 1-2先手

相手空中で相対距離6、背面取られという状況でターンを迎えた九龍。

戦術から選ばれるファーストタッチは軸を合わせて飛びキックです。

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解説でるーさんが入っている移動経路をヘクスに書き起こすと、こうなります。

相対距離3正面になるため、中段キックであれば当たる間合い。

ハーラの諸手受けが15(見切り込み17)ありますが、受けさせた時点で転倒確定なので、悪くない手筋です。

しかしキックにCP入っていなかったので、複合は飛びパンチになり、カミロは180未満なので間合い不成立になります。

身長180であれば距離2=距離3とみなしパンチでも飛びローでも攻撃が成立するため、この移動経路でも飛べたわけですが。

ここら辺は、「現状の180以上が強い部分は間合い動作ではなく、距離3での選択肢が太い」という分析を裏打ちする部分だと思います。

 

結果として九龍が選択したのはセカンドタッチ、間合いを詰めながらの旋回になります。

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全力移動での前進ですが、旋回を行いつつ相対距離を詰める関係上、細かい動きになっています。

0604-0706辺りの動きが2ヘクス移動ベースになると、旋回半径が大きくなって正対が難しくなりるためですね。

結果として距離5、やや軸をずらして正面対峙となります。

 

・1-2後手

既に背面に場外を背負っているハーラ、相手の間合いの外に入るので集中を行います。

これで手を出してくるならカウンターを狙う形です。

 

・1-3先手

相手が壁を背負ったため、移動で崩しきれなくなった九龍は一歩踏み込んで気合。

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夢幻掌に比べると気合は、集中がいらないですが数字があまり伸びず、間合いによって減衰します。

そのためこの距離だと、知力13には刺さりにくい選択肢です。

とはいえ、カウンターは起きず相手のターンは空費させているため、飛び道具はやはり優秀だといえます。

 

 

・ 1-3後手、1-4後手

生まれたターン差を押し付けて、集中→0行動夢幻掌+移動攻撃。

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九龍は移動を有効に使うため(結果としてCP削減にも繋がっていますが)主技能レベルを落としているので、サブターンは3です。

此処で生まれたターン差を押し付けるのがハーラの基本設定になるため、バックジャンプ(とそれを可能にする跳躍16、サブターン移動力2-1)はこの瞬間のためにあると行っていい流れです。

詰め筋は簡易筋肉鎧を見て喉狙いになりましたが、10CP筋肉鎧なら発勁+全力ダメージ安定の支援を受けた脳狙いに切り替わるだけなので、3サブターン朦朧を背負った時点でほぼ詰めです。

同時に武神では、自分のファンブルや移動力のやりくり、間合いの調整などにより狙った効果が出せないことも多々あります。

なので、このような細かい詰め筋のブラッシュアップは、とても重要だと思います。

 

以上、移動経路をヘクスマップで示しながらの手筋紹介となりました。

今後もこのような形で、移動戦術の狙いと実際の動きを解りやすく示せる試合をピックし、分析していきたいと思います。

「この試合をピックアップして欲しい」などのリクエストが有りましたら、コメント欄でお願いします。