イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 14/06/02

・ がをられ
ブレードフィールド姉妹を掘り下げるのかと思いきや、世界の秘密のほうが進展する回だった。
姉妹の方も重たい妹より、そこに目を配ってる菜波のほうが目立ってたぜ。
俺が菜波好きなだけ? そうかも。
ぶっちゃけ他のヒロインが目立つ話が多かったので、菜波がグイグイキテた今回は良かった。

そーた君の置かれてた状況は、要素だけ取り上げるとZERO終了後の切嗣みてーなもんなので、一話程度のやれやれボーイでよく収まってたなという感想。
そっから不思議な力の補助あれど、可愛い女の子と延々キャフフしまくることで脱出するのは、やっぱ狂ってる。
狂ってるが、その狂い方は俺の好みの狂気だったりする。
今回回収しつつまたばら撒いた世界観関係の伏線を、残りの話数でどれだけ回収できるかはわからんが、アクセルべた踏みで最後まで走りきって欲しいもんだ。

 

・ 神々の悪戯
ヤンデレ二人だと思ってたら、質の悪いヤンデレ一人とヒロイン一人だった。
そんな感じのバルドル&ロキ回後編。
温度上がりまくると暴走しまくって実害(物理)を出し暴れるだけ暴れたら記憶がなくなるという、面倒くささと厄介さを煮詰めて神谷の声を付けたようなバルドルのクソっぷりがやべぇ。
そしてクソを顔面に擦り付けられても、道化師の仮面を被ったまま許すロキの天使っぷりもやべぇ。

と思ってたら、最後の最後で凄い爆弾投げてきた。
殺すんだロキくん、あんなに尽くしてるのに!
普段徹底してお約束(ただし速度激強)で押し込んでくる分、今回の展開はナイス裏切りであり面白かったゾ。
あと、壁ドンノルマを銭ドン→柱ドン→壁ドンで三回果たすトト様のサービス精神には頭がさがる。
そのキャラ立ちを"緑色の添え物""パセリ"など散々な言われようなトールくんにも分けてあげてください……。

 

・ ハチャプリ
プリキュア真ん中らしい作画脚本共にダレた回というべきか、電波ゆんゆんな展開の中でフォーチュンの地固めだけはちゃんとやった回というべきか……うn、よく判んねぇ!
とりあえず、思い出の地雷原を土足どころかロードローラーで爆走されても、キレるどころかスジを通したいおなちゃんが新手の天使だということはよく判った。
いや、ヒメもね、最初に比べっとすげー成長してんだけどね、如何に声優が不明だとはいえぶっ込みすぎ。

お話の方はキチガイ弁当屋とその一味がキチガイ結婚式しようとするのを、常識人ヒメが要所要所でブレーキかける感じ。
いや……唐揚げタワーは正直キチりすぎでしょ……オマケにそういうことやった回でひよこスーツゲットというブラックさ……。
他のパーツも所々でマッドクレイジーだったが、こっちもいおなちゃんの叙情性でどうにか綺麗に終わった印象。

終わってみると、いおなちゃんのベースを作る会としてはなかなか綺麗な回でした。
隠し切れないキチっぷりと、繋ぎシーンの作画の死に方は結構言い訳できんがな!!
……思い返すとやっぱこの2つってプリキュア中盤の名物みたいなもんなんで、あんま気にしてもしゃーなしやな。

 

・ キャプテンアース
お台場カジノツアーの次は、新宿ハイエースアイカツツアーでござんます。
いやー、スクリプトキディはハッキング能力だけではなく、覚悟の量でもチーム一だった。
ジョジョ世界でも余裕で生き抜いていきそうな、圧倒的な精神力を感じましたね。
……ヒーローの到着を待たずに地力で解決してしまう辺り、ホント君は既存のヒロイン枠にはハマらんなぁ魔法少女アカリちゃん。

敵さんの二人目はプレッシャーに潰されそうなアイドルさんでしたが、モールキンのブチューを貰ってはっちゃけ、狙撃ガンダムで大暴れ。
真綾声でちゅーしまくってんのにエロくない(むしろキモい)のは、定命種とは違う価値観で動いてる生物っぽさが出てて結構好きなところです。
『東京名所めぐり→抑圧された青年の描写→真綾キッスでヒャッハー→キャプテンがギリギリで止める』が既に定形化してる感じですが、そろそろ変化球を投げるタイミングかもなぁ。

 

・ 悪魔のリドル
前回それなりにシリアスに展開し、「もしかしたらリドル粒子抜きで話が進展するかも……」という期待を視聴者に抱かせましたが、その反動のごとく濃厚なリドル雲が黙々と立ち上り、登場人物みんなトンチキなポンコツとして走り抜けていった。
伊助様のナイフボクササイズ、おハルの異能生存体&甘い匂いで相手の嗜虐心をそそるっぷり、兎角さんのビリビリキック&GNおばさんなどなど、リドル的見どころ満載。

そんな中でも図抜けてリドってたのは真昼&真夜で、何がすげーってコンビ打ちキャラのはずなのに今回真昼の台詞一回もねぇまま退場した所。
しえなちゃん並みの待遇……いや、あの子は別格か。
クロックタワーも真っ青な襲いかかる真夜→機転を利かせて撃退するおハルという天丼もイケてましたが、わざわざトラウマフラッシュバックさせて味方を伊助キックで退場させる伊助様もなかなか。
各シーンリドル汁溢れすぎてて、中毒しそうだったわホンマ……。

本筋の方は兎角さんが過去の呪縛を克服しスーパーアズマ人になったのと、おハルとの絆が深まった所、英さん以外いなくなっちゃった所が進展ポイントか。
尺の都合か狙わずしてそうなったのか、本来あるべき横の繋がりが相当省略されてるアニメなので、やっぱキャラの退場シーンは全体的に「惜しい」なぁ。
ラスト・ガール・スタンディングとして、クズノハサイドな英様にはイケてる逆転ホームランを期待したい所。
あ、鳰ちゃんはネオランガか"虎"(ジーザスの)かって感じの刺青でしたね……やっぱおハルのシャドウなのね、鳰ちゃんは。
そこら辺の情報が公開されてなお、話の風呂敷をどうたたむか確信が持てない辺り、リドルは色んな意味ですげーなとつくづく思います。

 

・ Selector
前回横っ面を張り飛ばすインパクトともに明らかにされたセレクター←→ルリグ入れ替えシステムを、回想シーンを交えつつ視聴者とるぅ子に説明する回。
落ち着いて丁寧に解説されればされるほど、ホント碌でもないシステムだなSelector。
遊月&香月の相思相愛にしろ、一衣の友情にしろ、アクマと契約しなくても叶っていた願いだったという後出しの愚かさが、取り返しつかない感じを加速させててホンマ性格悪い構成やで(褒め言葉)

かつて信頼で結ばれていた過去と、裏切りにより加速するインモラルな現在を対比させることで、花代と遊月の関係の変化を描写してたのも、なかなか良かった。
事が起こってしまった今となっては、川澄ボイスの頼れる姉御っぷりすら憎らしいという価値観の逆転。
サスペンスとして巧く積み上げてあると思います。

サスペンスとしてみると、やっぱ"空気"の制御がうまく行っているつーのは最初から変わらない強みで、今回の「願いがかなったはずなのに全然安心できない紅林家」とか、「タマが我慢を覚えて話がうまくいきそうになった瞬間に発生する横殴り」とか、「かつての友達そのままの明るい空気で登場するルリグ遊月」とか、感情動線を狙いすましたように乱高下させる仕掛けは、きっちり画面の中で活きていた。
こういう所が強いので、ガッチリフックされて先を見たくなるという。
そういう仕掛けとしては、既に地獄を見ている一衣は何を願って、再びデッキを握ったのかつー部分を持ち越したのも上手いやね。
どう転がっても地獄めいた回転しかしない少女たちと悪魔のダンス、今後どうなるんでしょうねホント。