イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミリオンドール:第7話『進め! すう子会』感想

毒気薄目なアイドル地獄変、今週はイトリオとすぅ子のターン。
無理くり沢山のキャラを一話に埋め込もうとせず、一勢力に絞った作りでした。
こっちの方が話の流れもスマートだし、描写も(比較的)スマートだしで、メリハリの付いた構成だと思う。

すぅ子の方は謎の『すぅ子会』を動員して、バックアップ活動に説得力を生む流れ。
顔の見えない在宅ヲタ描写に漂う、なんとも言えないヤダ味はこのアニメらしいなぁと思う。
偏向したイメージを、それと知った上であえてで使っている感じというか。
主人公を応援する気持ちよりも、ひねくれた連中への違和感が先に立ち、それを拭い去る印象的なエピソードがないまま進むのは、このアニメらしいといえばらしい。

『すぅ子会』の行動の結果を、ただホームページのヒット数変化だけではなく、現場の声と絡めてみせたのは良かった。
だんだんメジャーになってくる自分たちに戸惑うイトリオ、内部にも温度差があって……という展開なんだけど、りながファンとの触れ合いに入れ込んでいる描写が弱いので、マネジへの反発が急に思えるのは困りもの。
キャラ個人の価値観を細かく描写し、伏線を用意しておく余裕がないアニメだというのは重々承知だが、ゆりのの当惑にも繋がるところなので、ここは太い描写をしておいても良かった気がする。

人数を絞ったおかげか、何をやっていて何がどうなるのか、比較的把握しやすいお話だった。
ゆりのの悩みという明確なヒキがあったのも、次回に繋がる展開を予感させて良い流れ。
全体的に、ちょっとビッとした作りだった気がします。