イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation 3-:第9話『UNITY』感想

残り4話しか無いのに新ED投入! 何処までも自由なアンドロイド・アイドル絵巻、今回は後輩話。
話が進むほどどんどん人間味がなくなるという、斬新な進化を遂げているモノクロ先輩だけに、後輩いびり倒し回かと思ったら思いの外いい話だった。
いい話風味にまとめただけとも言うが、この世界根本的に善人で構築されているので、自然といい話にまとまるのである。
そして僕はそういうところが好きなのだ。

二期はモノクロさんのエキセントリックなところを前面に押し出し、優しい世界との齟齬を活かして話を作っている感じがします。
スワンボートで全員を集合させた時のクッソ厄介な先輩オーラは、あきこを追い出した時のエゴイズムを予感させ俺震撼。
だったのだが、今回のモノクロさんは後輩思いのバカであり、マネオのフォローがあれば全てうまくいく流れであった。
個人的な好みを言うと、やっぱり『モノクロさんがボケ、マネオが拾いつつ戻す』という優しい形が一等好きだな。
荒っぽい流れをしっかり『茶番』と言い切ることで、粗さを魅力に変えてしまう辺りも好きだ。(完全なあばたもえくぼ状態)

モノクロとの関係はショートコメディという形式の中で、チマチマ積み上げてきたもの。
後輩の面倒を見る自覚が芽生えることで、あこがれのKIKUKOに近づいていくというシリーズ全体の構成にも関係してくるので、ここでビシっと先輩ぶる話が来たのは面白い。
声優の地元ネタを雑に放り込みつつ、ざっくりした流れでモノクロさんと関係を深めるキャラメルの連中も、作品世界の空気を読んだ良いリアクションだ。
アホでもバカでもどこかに真心があって、茶番だろうと仲良く終わる。
やっぱモノクロさんのお話はいい……モノクロさんの暴走に付き合いつつ、アンドロイドのトンチキ行動を的確に理解し、適切に軌道修正するマネオのおとん力もいい……。

いい話だけにキチネタは抑えめでしたが、博多湾を泳ぐ野生の明太子の絵面は衝撃的だった。
説明一切無し、拾いも膨らましも一切無しで投げるキチネタの扱い、俺は好きだよ。
というわけで、キャラメルとのトンチキながら熱いつながりの話は、僕相当好きなんだなァと思い知らされるエピソードでした。
あとマネオな……マネオがおとん力発揮してくれるだけで、俺は相当ほっこり来るなぁ……。