イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

うしおととら:第26話『TATARI BREAKER』感想

普通に次回予告出たけどそれは三ヶ月後! 一旦お休みなうしとら、HAMMR後編でした。
こうして見てみると麻子のエピソードであり、ヘレナおばさんがデレることで科学サイドが仲間になる布石を打つ回でもある。
科学おじさんたちは逮捕されてたけど、今後の逆転ホームランが約束されてる立ち位置でもあるので、頑張っていただきたい。

前回は科学のイヤーな側面が表に出てましたが、ヘレナおばさんが麻子に寄り添うことで、科学の限界と可能性が語られる今回。
安易に『オカルト最高! 科学最悪!!』という結論に落とさず、絶望に立ち向かうための一つの方法として科学を扱い、その悪い所も良い所も描写するスタンスは、平等で良いと思います。
まぁ駄コラみたいな白面クローン作ったのは最悪だけどな!
アイツ絵面的に面白いのに、再生能力高い厄介な敵すぎる……。

このお話犠牲になった人たちの想いが道を作る側面があるので、ヘレナおばさんの死も必要な死とはいえます。
彼女が一種の『禊』を果たしてくれたおかげで、大暴走したHAMMRも味方サイドに立つことが許され、最終決戦で美味しい仕事を果たすわけで。
しかしメタ的な目で見れば必要な犠牲は、作中の少年少女には何回起きても慣れない痛みであり、そういうやるせなさをしっかり描写しつつ、最後の日常を楽しそうに描いた終わり方は、紫暮の保護者目線も含めて好きだなぁ。
メタ視線の冷静な話運びと、キャラクターに入れ込んだ感情描写が両立しているのは、うしとらの強みだね、やっぱ。

というわけで、白面の祟りの説明飛ばしたけどTATARI BREAKERなお話でした。
正直な話今回ほど、うしとらアニメの世知辛いスケジュールを痛感したことはないぜよ……タイトルに入ってるのに……。
そんな感じで頑張ってやりくりしてるアニメですが、1クールほどお休みを挟んで最終決戦です。
しっかりとパワーを貯めて、大団円に向かって突っ走ってほしいものです。