イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ノラガミ ARAGOTO:第12話『君の呼ぶ声』感想

最終話は三日後! 変則スケジュールでお送りするゴッド・オブ・ウォー、今週はさらば冥府&こんにちわ天の討伐隊。
物理を超越した法則に最後の切り札でなんとか勝利したと思ったら、恵比寿絶対殺すマンが執念の追跡をかけてきて、息付く暇が一切無い。
クライマックスに相応しい追い込みで、やっぱり面白いなこのアニメ。

今週はまず、毘沙門さんが大暴れだった。
CMでやってる『毘沙門一課の活躍』が恥ずかしいキャッチコピーにならないくらい、最強武神の究極パワーで大暴れでした。
まぁ前半戦は醜態晒してるだけだし、鞭でビシバシ殴れば解決する問題でもなかったしな。
イザナミ様も物理完全無効の概念キャラだったけど、追い込まれる前にひよりの声が届いたし、雷殺しの偉業も達成だし、良い暴れ方だった。

ヤト一家の方はここに来てヤトの気後れが仇となる展開でして、真名というオカルト要素をうまく絡めた、良いピンチ演出だった。
毘沙門が代表しているパワー勝負の殴り合いも大事なんだけど、結局魂の繋がりがこの作品一番大事で、それが問われる勝負の場所を作る手腕が巧いなぁと、展開を見ていて思う。
そういう勝負だと、只の人間であるひよりが、只の人間であるがゆえに活躍できるしね。
ほんとヒロイン力高いなひよりは……素晴らしい。

雪音くんもしっかり自分の気持をぶつけ、破格の力を持つ祝の器としてメンタル・戦闘両面で大活躍。
一期で窃盗とか虚偽報告とかしまくってたクソガキが、良くぞここまで……。
ピンチの演出が巧いので、それを乗り越えて繋がる関係に充実感もあるし、問題を印象的に見せれるので何をどう乗り越えればお話が落ち着くかも、視聴者に伝わる。
地上に戻ってからの見せ方はこのアニメの真っ直ぐな力がたっぷりあって、凄く好きだなぁ。


冥府篇もピンチの連続でしたが、とにかく恵比寿絶対殺すマンがしつこすぎるVS討伐隊もヤバイぜ。
やっぱクライマックスってのは、矢継ぎ早に危機を演出し、キャラクターを必死な状況に追い込むのが大事なんだなぁと感じる。
冥府篇で恵比寿&ヤトがギリギリまで追い込まれているのが、ここに来て効いてる感じだ。
毘沙門もヤトも祝の器の全力を引き出して、相当規格外のことしてるのに終わらない所とか、緊張の糸が張り詰めたまま話が続いている感じがあって素晴らしい。

恵比寿は執念の一撃を食らってましたが、ヤトから学んだ生きる意志を前面に出していて、見ていて嬉しかったです。
ヤトと恵比寿の関係は僕とても好きで、お互いがお互いの背中に何かを学び、生き方を前向きに変え合う同志の爽やかさがあります。
恵比寿があの状況で生きているかは分かりませんが、代替わりするにしても、なにか前向きなものを捕まえてほしいなぁと思います。
それにしたって絶対殺すマンは異常な執念だなぁ……真名は何だろうか、武御雷でいいのかな。

というわけで、ピンチの後にまたピンチ、緊張感のある最終回一個前でした。
アクションがちゃんとドラマになってると、興奮と満足を両立出来て、見ていて面白いなぁやっぱ。
冥府においてきた野良は、『ととさま』が回収して強キャラぶる前振りかなぁ。
そこら辺の回収も含めて、ノラガミ二期最終話、非常に楽しみであります。