セイレンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
宮前先輩第三話というわけで、彼女が隠していた問題を知り、周囲のアシストを受けつつ踏み込んでいくお話。
異常に濃いレトロゲームネタを投擲しつつも、ソーシャルゲームの楽しみにも通じる『みんなで遊ぶ楽しさ』『話題としてのゲーム』を捕まえているのはナウくて面白い。
オタサーの姫を通り越し、ガチ勢の女王な宮前先輩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
プライドを粉砕されて去っていった男たちと、自分に自信がない故に壊れるプライドがない正一。
出会いは偶然であり、ルートが常木さんに行くことだってあるわけだが、出会ってみれば似合いのカップルである。
ゲームを目の前にすると一気に視野が狭まってしまう宮前先輩だが、それでいいと思っているわけではなく、自分を変えようと努力もしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
ぬいぐるみという新しい趣味を作り、ゲームを自粛し、しかしヘッドショットと死体蹴りは止められない。大事なのは、自分らしさを適切な場所に置くことである。
その調整を助けてくれるのが周囲の人々で、グラサンかけてないと爽やか変態な兄貴とか、嫌な女のように見えて最高のトスを上げた常木さんとか、何よりグイグイ食いついてくる正一とか、色んな人が助けてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
それは机置き場でゲームをやっていた時と同じ、『みんなだから楽しい』瞬間だろう。
この話は恋の話なんだけども、恋だけが絶対の処方箋ではなく、いろんなものに接続しながらいろんな幸せを見つけに行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
常木さんの時は恋に夢が勝利する展開だったけども、今は友情が恋を支える形になっている、のかな。もう一つの友情の発露である、コミケを見ないと分からんか。
もう一つ、『ゲーム』にも濃厚な愛情が注がれていて、セガタワー(本家完全監修)にワイバーンF-0、トラックボール筐体にハーフミラー筐体と、特濃レゲー祭りであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
ハーフミラーが個別ジャンルに鳴ってて、4問まである子ども向けテレビ番組ってどんなだ……。
宮前先輩はロボットが爆発したり死んだりするゲームにしか興味がなくて、その視野の狭さが彼女を望まずして追い込んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
しかし今回、正一が道を作ってくれるおかげで、レトロなゲーム、身体動作とゲーム内操作が直結する楽しさに目を開いて、世界を広くすることが出来た。この重ね合わせが好き。
単純に『昔のゲームは良かったなぁ』というノスタルジーに浸るのではなく、携帯できるゲーム、育成できるゲーム、対戦できるゲームと、SDIの時代から変化し進歩してきた全てのゲームを肯定し、愛する姿勢が感じられるのは、とても好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
今も昔もゲームは良い。だからメインテーマにするのだ。
今のゲームも昔のゲームも、人を繋ぐメディアとして機能し、遊ぶ楽しさ、わかり合う楽しさを産んでくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
それは技術の進歩やハードの変化とはまた別の、遊びが持つ共通の楽しさだ。繋がる喜びはもう一つの主題、恋にも掛かっていて、モチーフ通しが巧く反響しあっている。
実はもう一つ、エピソードを貫通しているモチーフがあって、それは『動物』だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
鹿育成ゲーという狂気の産物に始まり、ウサギ小屋の楽しい島流し、兎のぬいぐるみに鹿マスコットと、物言わぬ獣が二人の恋路を包み、見守っている。
正一の胸に抱かれたぬいぐるみは、無機物であることを止めてコロコロと表情を変える。それは正一の気持ちの反映であると同時に、『宮前先輩だと思って大事にします!』と宣言された以上、あまり表情が変わらない宮前先輩のトキメキを映す鏡なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
常木さんの時より、フラグ構築は順調だ。
トイレに聞き耳を立てたり、部屋に入るなり匂いを嗅いだり、二人の恋はヘンテコだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
仲間たちだって真性ケモナーにヤな女、ゲイオーラ漂う美青年に自分に自信がないウィンプ、ガチ勢の女王と歪みまくりだ。
でも、ゲームと思いやりという共通言語で、彼らは繋がり、わかり合う。温もりは嘘ではない。
普通ではないことをやれば真実が即座に捕まるわけではないが、このアニメのトンチキな空気(エロスに関してだけではなく)は、彼らの青春が一個一個個別の、特別性のものだという感触を強めてくれている感じがする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
なんかこー、『そこにいるッ!』ってカンジがするのだ。どう見てもマンガなのに。
プライドのない弱虫野郎はガチ勢の女王に一瞬押されるけども、ぬいぐるみを胸に入れて今度は押し返す。負けてばかりではないから『タイセン』なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
最終章の舞台は、東京ビッグサイト。トンチキな二人の恋路がどこにたどり着くのか、非常に楽しみである。