ALLOUTを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
よりユニティを高めていく神高、バラバラになっていく天竺。淳が高まった胸の内をぶちまけ、立て直しは間に合うのか…という、笛がなるまでの回。
プレイの中で神高の強さ、天竺の弱さ、そして天竺が強さを獲得しようともがくさまがよく見えて、迫力のある回だった。
幾つかキープレイがあるのだが、一つは淳が孤軍奮闘して潰される所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
体格に恵まれない淳が三人を相手取っても、そら止められるわけがない。でも、プレイ全体に対して真摯なのは、天竺には淳しかいない。
神高が11人(以上)で戦っているのに対し、淳は一人で戦っている。負ける理由としては十分だ
誰もフォローに行かない、声も出ていない、れんぺーに至っては無気力プレイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
『誰もが主役になれるスポーツ』は、逆を返せば『誰もが主役になるほど頑張らなければ、成立しないスポーツ』であり『誰かを主役にするスポーツ』でもある。それを忘れた天竺は、『個』に優れていても負ける。
そこら辺がよく見えると同時に、淳の獅子吼でチームが連帯を取り戻した後、プレイが変わったのを強調する空白でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
あの時は助けてくれなかった仲間がフォローに入り、プレイが繋がる。孤軍奮闘ではなく、ラグビーになる。天竺はまだ勝てる。対比の作り方が上手い。
対比という意味では、復調なった天竺を潰すべく投入された最終兵器・天才大原野とれんぺーも面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
両方セルフィッシュな天才であるが、さんざん干され祇園くんの青春ビームも食らった大原野は、チームのために己のエゴを生かす方法を学んでいる。それを可能にする才能もある。
ラグビーというゲームを熟知し、各プレイヤーをどう使えば効率よくゲインできるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
それを把握しているからこそ、トリックプレイも通るし、相手の気勢も削げる。
ラグビーを見抜く目はれんぺーも同じだが、それを言葉にして仲間に伝え、プレイを向上させはしない。それがそのまま、勝敗に繋がる。
大原野のクレバーなプレイを印象づけつつ、最後はドロッドロに泥臭いモールから押し込んでトライとなるのは、このアニメらしい。最後は努力と友情と勝利である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
大原野もそういう汗臭い部分に飛び込んでいって、一つのスクラムになる。れんぺーは画面に映らない。勝敗は一人分の体重を欠いた結果だ。
ともすれば大原野も、れんぺーのように『自分の気分>試合、ラグビー、仲間』という人間になってしまっていたわけだが、そこら辺はコモさんとの出会いが効いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
投入するタイミングも、ノセ方も上手い。逆にいうと、天竺のコーチはマジで仕事してない。コーチの仕事も、大人の仕事も。
そして主役が、19話目にして初トライ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
混戦から流れで出たボールを決める形だが、ラグビーという競技では『アリ』なゴールであり、掃除屋・救出役がキメることだってある『みんなが主役になれる』スポーツを体現するトライである。良かったね、祇園くん。
思えば祇園くんも、自分勝手さを暴走させ、色々ゴツゴツぶつかりつつここまで来たわけで、その果てにあのトライがあると思うと感慨深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
同調圧に押し流されるわけではなく、仲間への愛情と尊敬、年長者への敬意で鍛え上げ、コミュニケーションを取り、自分の役割を見つけて、主役がキメる。良い。
この試合の中では、淳が一番思いを届けたいれんぺーは変わってくれなかった。最後のスクラムに加わってはくれなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
ノーサイドの笛が鳴ったが、淳の思いは試合後に報われるのだろうか。天竺で唯一『ラグビー』をしていた功労者に、ちょっとでも褒美がほしいなぁと思ってしまう。
とまれ、団結力を活かす技術、技術に支えられた団結力で勝負が決まる、明瞭な試合だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
練習描写でたっぷり積み上げた説得力が勝利を支えており、感慨はとにかく深い。みんなで頑張った結果の勝ちだと、ホント嬉しいもんだな。
メンタル一本で押さず、技術描写がしっかりしていたのも良かった。
この勝ちを神高が、そして天竺がどう受け取るかは来週描写される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2017年2月16日
これはあくまで練習試合、教育の延長線上にある部活の試合。
そこら辺をけして怠けないのがALL OUTの良いところなので、試合後の描写をどう収めていくかにも、期待しつつ注目したい。