イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 18/01/21 TNX『楽園十年史 -Paradise Decade-』

日曜日は2018初セッション! SONEさんの『Random Scenario Pack(Neuro/CrowD -トーキョーN◎VA THE AXLERATION 投稿型シナリオ共有サイト-に掲載)』をパク……インスパイアされて書いた、オリジナルシナリオを遊んだよ。

シナリオタイトル:楽園十年史 -Paradise Decade- システム:トーキョーNOVA-X RL:コバヤシ

田中くん:ユニ・O:10才性別不明:ヒルコ◎フェイト●エトランゼ もふもふな外見をした賢いヒルコ。BIOS人狩り部隊から仲間とともに北に逃れた所で、命知らずの人間たちが開拓にやってきた枠。賢く強い理想主義者。
アカメくん:"ケトルヘッド"ライオネル=シュミット:26才男性:ハイランダー◎カブキ●カブトワリ ヤカン頭の全身義体であり、やることなすことギャグ調の三枚目。かつて『サンダーボルト』と恐れられた凄腕だったが、死んで蘇りポンコツとなった。魂の炎を氷の地獄の中で再獲得する決意の枠。
二次元くん:"ザルバートールⅦ"アドナイ:外見17才女性:ニューロ◎クロガネ●アラシ 最新型の超AIであり、異常な性能を誇る新世代ウォーカー。神にも悪魔にもなれる力をあくまで人の望みを叶えるために使う、道具的存在。運命的に出会ったユニをダーリンと任じ、二人三脚で開拓地を走っていく。超越者系ヒロイン枠。

というわけで、ナナチとデモニカスーツとストレリチアが集まった、推奨スタイルが存在しない今回のアクト。シナリオクラフトよろしく、ランダムでミドルが組み上がるシステムをシーンタロットを活用して導入し、みんなでアド・リブ決めていこうぜ! というアクトであります。
タロットはイメージ喚起性が強く、ランダムでもいい具合に温度が上がる装置として、かなりの使いでがあります。それに頼り切らず、骨格になる話の流れはRLが事前に用意しておくことで、シナリオクラフトの弱いところだった『辻褄が合わなくなる』『お話としての矛盾がデカすぎて巧くまとまらない』という事故を避けにいったのは、なかなかうまく行ったと思います。
22個(ランダム導入も合わせれば36個)ランダムイベントを考えるのは結構大変でしたが、それでも通常形式で書くよりは(僕には)楽で。困難を乗り越えてポイントを積み上げていくランダムイベントシステムと、汗水たらして開拓頑張るシナリオテーマとの相性も、なかなか良かったと思います。
やっぱ『みんなで、何かを』なシナリオと、ミドルフェイズで幅広く判定をしてポイントを積み上げる処理は相性が良い。『社会で情報集めてー、ミドルで戦闘してー、デカいドラマを神業で作ってー』というNOVAのスタンダード(これがとても面白いのは重々承知の上で)を巧くズラす事が出来て、普段とテイストの違う遊び方にもなったと思います。
どんなキャスト投げても最低限成立するシチュエーションを思いついたのも、縛りの緩い楽しさを加速させる、いい材料になったかな。超人も凡人も、なにはともあれ体動かして雪かきしないとみんな死ぬのだ。みんな違ってみんないい。

色々仕込みつつ始まった実プレイは、引いたタロットの妙でグダグダになったり、お互いの顔を見て軌道修正したり、超かっこいい見せ場を作ったり、お互いの呼吸のあったとても楽しいものとなりました。
微妙にサタスペっぽさ漂うキャストと、『1シナリオ1システム』『ランダム要素で大惨事』というシステムが噛み合って、あんまNOVAっぽくないグダグダ感が序盤はドゴドゴ飛び出し、新鮮な感覚でした。んーむ、ランダムの醍醐味だ。
しかし『神業打てればどうにでもカッコよくなる』というNOVAの強さもしっかり生きて、キッチリ決める所はキメる形に修正もできました。これはやっぱり、ある程度の骨をランダムの中に用意していたおかげだと思う。

シナリオルールとして『キー効果を使うことで、シーンタロット=シーンで立ち向かう困難とその解決法を、PLが任意に書き換えることが出来る』というのを導入していたのですが、これをアドナイがとてもうまく使ってくれて、用意した側としてはありがたかったです。
『ランダムに流される楽しさも、そこに棹さして自分のカッコ良さをぶっこむ自由度も、両方用意したほうが贅沢に遊べるはず!』という発想で導入したルールなんですが、想定以上のカッコ良さでビシー使ってくれて、すっごく良かったです。PLの自発的なアイデアがあってこそのランダム・ミドルフェイズなので、それを引っ張り出す足場としても機能できたかな。
久々にグダグダにメチャクチャになるシナリオやったんですが、やっぱ非常に面白くて。それはお互いの笑いのツボが共有できてるってのもあるし、グダグダの中にもリスペクトのあるセッションを心がけたからだと思います。俺たち仲間さ。

終わった後は別卓やってたシェンツ先生が合流し、冬アニメ新作の話をみっしりとする。『思いつきで倒すべき敵が出てきて、作者が飽きたら理由なくぶっ倒されるcitrusは実質百合バキ』など、いい具合の寝言がドコドコ出てきて楽しかったです。
自分流ランダム・ミドルフェイズは結構な手応えを感じたので、今後もジワリジワリと作っていきたい。『クリルタイDASH村!』の後は『犯罪組織をつくろう2018』かなぁ……マネキン引くと恋人が死んだりするの。
そんな感じで、とても良いセッション初めとなりました。今年もみんなで楽しく、いいTRPGを遊んでいきたいですね。良いセッションでした、同卓していただいた方、ありがとうございました。