あかねさす少女を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
今週の鉱石ラジオ部は! コスプレしながらボランティア給仕活動~!!
てな感じで、基底現実メインでどっしり回す回。話も終盤なんで、メインヒロインであるシリアスカとの絆を太くしていく感じだ。
フラフラ彷徨っているお話に、しっかりアンカーが撃ち込まれるエピソード。
つうわけで、異世界いかないあかねさすである。毎回スナック感覚で異世界ダイブして、テキトー極まるトンチキ道中で楽しませてきたアニメにしては変化球…なんだが、盤上この一手のイイハナシであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
お話が最終コーナーに差し掛かるこのタイミング、大事なものが大事なんだとちゃんと思わせる。
それをやっておかないと、話が大きく転がるカタルシスが上滑りし、お話をたっぷり食べた充実感がないまま終わっちゃうからね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
そしてこのアニメで大事なのは、日常と友情である。なので、今回はどっしり基底現実に腰を落とし、二人のアスカでキャッキャウフフである。ともよの負荷がスゲェ…。
黒沢ともよの酷使は今に始まったことではないので、あすかとアスカ、ガンッガンに交流していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
オクターブの楽しい日常、ノリと勢いで元気に突き進む雰囲気の良さ。異世界でも話のエンジンになってる要素が、今回はちょっと違った顔を見せる。
それはバトルから切り離された、穏やかな日々。基底現実だけが特権的にもってる平和な雰囲気は、シリアスカが言うようにとても大事なもので、コスプレで盛り上がり楽しくキャフフ出来るのも、『ここ』だからこそだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
まぁ荒廃したい世界でも、一生バカやってるけどさアイツラ。
シリアスカの平行世界に飛び込む前に、『ここ』の特異性を掘る。家族がいて、未来があることの静かな良さを確認しておく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
その一環として、すご~く普通な進路の悩みを置くのは、トンチキの中にオーソドックスな青春風味を強く打ち出す、このアニメの得意技だ。その対置が心地よいのだ。
アスカが迷わず進路調査票に書いた『味噌屋の七代目』は、間違いなくあのバカ独自の未来だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
親に言われたから、そうしなきゃいけないから。友達達が過去に悩み、優が来週悩む気配を見せてる強制力は、あっけらかんとしたアスカには薄い。だが、存在しないわけではない。
遠くに行ってしまった弟との思い出を、大事に守らなければいけない。『ここ』に帰ってこれるアンカーにならなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
それがアタマ紙風船なパープー音名が抱えている、数少ないシリアスな傷であり、味噌屋の理由…の一つだ。本当に心から、味噌屋やりたいわけだけども。
他の連中が凸凹アンバランスな心を抱え、異世界旅行でそれを解決することで物語を駆動させていたのに対し、アスカはバランスの良い人格で話を安定させてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
そんな彼女が不安定になる(いや毎回グダグダだけどさ)要素を出してきたのは、いよいよ終盤なんだなぁ、という感じだ。
それは同時に、毎回"解決役"だった彼女が"悩み役"になれる、ということであり、公平な感じがする。物語を受け入れるにあたって、公平感は大事だ。少なくとも、僕にとって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
自分を掘り下げ語り、整えるチャンス。それが平等に回ってくるのは、とてもいいことだ。主役という名前の端役で終わらない。
その掘り下げの壁役になるのが、もう一人のアスカである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
体が良いだけのバカには恥じらいがなくて、サービスシーンがサービスにならんので、シリアスカはいい仕事をしていた…。
今週素直に可愛いシーンが多くて、ほっこり楽しかったな。やめたらトンチキ異世界旅行!(作品のDNA完全否定)
土宮家を舞台に展開する私とワタシの日常生活は、落ち着いた詩情がありとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
フロ、メシ、ネル。衣食住がそこにある喜びをちゃんと刻むのは、それが奪われてしまっているシリアスカの悲しさ、彼女が大事に思う『ここ』の値段を見せる上で、とても良い見せ方だった。
こういう落ち着いた体温を巧く書けるからこそ、トンチキ異世界旅行をしつつもどっかに足場があって、見てる側の心がちゃんと乗っかる仕上がりなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
それはつまり、感情描写が上手い、ということだ。優ちゃんだけ、あすかとアスカの区別がつくところとかね。
次回アンカーになる優ちゃんは、Wアスカに重点しつつもきっちりカメラを向けられ、彫り込みの準備がなされていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
色々抑圧が強そうな環境、だからこそアーパーなあすかが救いになっている雰囲気。鉱石ラジオ部みんな、あすかのことが好きだなぁ…そら、異世界の優もエロくなるわ。
たっぷり絆地を稼ぎ、あかねさす朝焼けでエモいお別れをして、こりゃ追っかけるなっていうほうが無理である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
こういう感情導線をしっかり引けるところも、このアニメの強みだわな。場面展開やネタの転がし方はテキトーで嘘ばっかで唐突だけども、心にだけは嘘がない。そこ押さえれば、まぁなんとか。
優がアンカーになる=異世界での主役になり、悩みを解決する理屈もしっかり付いて、次回最後の異世界旅行である。なかなか楽しみだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年11月19日
優の激重感情が異世界を舞台に、より鮮明になると好みの流れであるが、さてはてどうなるかな。あんだけエロくなるからには、相当溜め込んでるだろ…吐き出せ!