SSSS.GRIDMANを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
幻想と現実、希望と絶望。11個の『・』で分断され続けた霧の街の物語が、遂に終わる。眩しき退廃も、どす汚れた正義も、全てを飲み込み輝かせる”夢(アニメ)”が、あるべき形に戻る。
侵略を退け、君を退屈から救うために。グリッドマンはいつでも、眼差しの先にいる。
というわけで最終決戦大団円、TRIGGERパワー全開ッ! な最終話であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
まず言いたい。最高に良かった…良い最終回でした。
『俺の俺を形作った創作物たちへの敬意と、それに支えられ造り手となった俺の思いと、画面に舞い散る立方とTRIGGER十字、予算かけすぎな爆発を喰らえ!』という思い溢れる回
『エヴァじゃん!』『セブンじゃん!』というツッコミ満載の絵面が一切斟酌遠慮なしでぶっこまれる特濃オタク味と、すげーピュアな創作論、オタク論を同時進行させるダブルスープ方式で、ゲラゲラ笑いつつ感動してしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
このぐらい熱のこもった同人誌は、一次創作になんだなぁ…。
金色キラキラ背景で画面行き来するところとかモロに『史上最大の侵略』だったし、アンチくんがアカネちゃんを引っ張り上げるところはモロに”ヱヴァ破”の綾波救済シーンで、オッサンは思わずツッコんだけども、しかしそれでは終わらない
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 pic.twitter.com/R68qcXrjPz
『俺が本当に好きだったもの、俺を個のさく品作るところまでお仕上げたものを焼き付けなきゃ、俺はこの作品創りきれねぇ!』という身じろぎが、思わずぶっ込んでしまった露骨なパロディ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それはヒネたイミテーションを遥かに超えて、一つのラブコール、魂の叫びとしてちゃんと機能していた。
製作者が全裸で自分をさらけ出すことで、同じく創作者であるアカネちゃんが生み出した世界、クリエイターの思惑を超えて飛躍していくキャラクターと作品への敬意が、凄まじいトルクを得ていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
アカネちゃんはオタクな俺らであり、雨宮哲なのだ。やっぱ私小説だな個のアニメ…好き。
創作愛が自社製品に向いているのも凄く良くて、アレクシス完全体はインフェルノコップ×片太刀鋏だし、最終決戦で手書きで暴れるTRIGGERイズムは大暴れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
抑圧された調子を『・』と一緒に蹴っ飛ばし、堂々愛を吠える姿勢が爆超テンションを生む
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 pic.twitter.com/QeCCBeaRaG
作品テーマを堂々、わかり易い言葉で吠える最終決戦も、11話分の霧を上手く晴らし、大団円に相応しい盛り上がりを産んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
ダイレクトに過ぎる説明が、逆に源流たる”子供向け特撮”のテイストを最高の形ですくい上げていて、アレクシスVSグリッドマンのバトルはとても良かった。緑川光は天才。稲田徹も
ずーっと霧の中でわかりにくい話を続け、伏せ札を延々倒し続ける作りは、正直スカっと感に欠けスタンダードではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
内海の逆転ホームランもそうなんだけども、タメが長すぎる作りは賛否両論色々あるだろうなぁ、と思う。俺はきっちり爆裂させてくれたんで大満足だけどね!
この世界の成り立ちとか、”裕太”の六花への思いとか、アレクシスの裏側とか、グリッドマンが裕太を選んだ理由とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
最後まで残った伏せ札を超絶手際で全部表替えし、こっちの心に引っかかりが残らないよう(しかし想像と余韻は残して)終わるのも、素晴らしく良かった。
正直終わりきんねぇかな、とも思ったけど、想像を遥かに超える勢いと圧縮率でガンガン回収しまくって、物語的連鎖爆裂の快楽を存分に味わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
これは布施札を溜めに溜めてタメ続ける作風が、狙い以上の結果を出した形だと思う。陰鬱にダラダラして最後に爆発する話だーいすき。
一生陰鬱にダラダラしてる話も好きなんで、僕は真ん中の上がらん霧まみれ、すっげぇ好きだけどね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
霧の向こうに何があるのか、色々覗き込むことも楽しかった。激しいバトル、火薬使いすぎ大決戦のハードアクション回でも、緻密なフェティシズムは相変わらず健在である。
”目”はずっと大事なモチーフであったが、今回も感情を丁寧に写し続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
正しさを背負い続けた六花も、アレクシスのニヒリズム、怪獣と化したアカネを真っ直ぐには見れない。
一般人の無力さに、将も同盟から目をそらしていく。
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そんな中、まるで子供番組のヒーローのように真っ直ぐなグリッドマンの”眼”が、彼らの視線を上げさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
シンプルな正義、真っ直ぐな活躍に怯える創造主の思春期を、そのまま引き受けるいまどき高校生たちは、裕太を前に真っ直ぐ前を向く。
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将の心に分け入り、回り込むのが裕太ではなく六花なのが、統一性のある演出で好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
いつだって、血を宿した正義への祈りは彼女のものだった。記憶のない裕太でも、”悪いオタク”の将でもなく、いつだってあの子が、最初に進む
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逆に言うと、裕太のアヴァターを借りているだけのグリッドマンはカーテンの奥、ベッドの先、ナイーブで個人的な『人間』の領域には、直接踏み込めない、ということでもあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
でもそんなグリッドマン=裕太の働きかけが、戸惑う六花を始動させもする。
霧の中曖昧で、実感なんぞどこにもなくて。薄暗い感情に下を向くこともあって、それでも真っ直ぐ見据えたいと願う、複雑な心。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういう複雑さを切り飛ばし、白紙に『正義』と堂々書き記すグリッドマンの生き様(特撮的生き方、というのは乱雑に過ぎる象徴化だろう)は、ちょっと眩しすぎる。
それでも、そういう真っ直ぐなものに導かれて、凄く身近で弱々しい正義に、少年少女は戸惑わなくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
消えゆく命を悼み、守ろうとすること。友達を友達だと吠えて、決戦の現場に顔をだすこと。
自分が作った物語に本気で入れ込んで、そこから旅立っていくこと。
アカネちゃんが絶望に沈む、救済され、また沈んで救済される今回のエピソードを、主役サイドが細やかに再演していること…それが細やかな”眼”の表現で確認できることは、非常にこのアニメらしく強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
ド派手に決戦やりつつ、やっぱナイーブなコントロールが精妙にキマっている。
作り物の命だろうが、他人だろうが。六花や将にもアカネと同じ悩みがあり、葛藤から瞳をあげる瞬間がある。だから、その思いはちゃんと届いて、アカネちゃんは伏せてた顔をあげる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
その一歩に、アンチくんが深く関わるのが良い。
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無論散々蔑ろにされてたボーイが、決定的な一発をキメるカタルシスもあんだけども、彼女がアカネちゃんの被造物であり、その想像を超え命を手に入れたところが、メタくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
製作者にとっての”SSSS.GRIDMAN”も、そういう作品だったんじゃなかろうか。
世界は神様が作る。アニメはスタッフが作る。それは眼前たる事実なんだけども、生み出された物語は独自の命を、倫理を手に入れ、神様の思惑を超えていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういうメタ要素すら飛び越え、作品独自のメッセージを背負って、アンチくんは眼帯を外す。青は人間、赤は怪獣の色か。
グリッドマンの黄色が入っていないのは、原典にいないオリジナルキャラであるアンチくんが、グリッドナイトとしてSSSSの世界を今後も守っていく挟持を示しているようで、凄く好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
あとアカ六の子供みたいで最高だと思います。(カプ厨の寝言で全てダイナシマン)
信号機のモチーフは色んな所で顔を出していて、健全な”人間は行け”の青と、”怪獣は止まれ”の赤、その中間にいる”グリッドマン”の黄色を、世界に反映していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
今回もアカネちゃんの心は壊れ物、赤い取扱い注意である。
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アカネちゃんの書き方としては、第9話で見せたセクシュアルな要素の危うさが今回も一瞬、顔を見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
抱きまくらになるために生まれたような創作物に、性の危うさ、暴力性をあえて背負わせるカット。
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『エロ同人じゃん!』と思わず吠えてしまうけども、そういう超越的な欲望にキャラクターは傷つき、支配されている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういう越境でオタクの心にナイフ刺してくるのは、卑怯で有効で凄く良い。
みんなアカネちゃんをメッタにしたいだろ? でも傷つくんだなぁ、それすると。https://t.co/OL3PKvcs3I
作られた命でも、壊されれば哀しい。そこには尊厳がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
作品を貫通するメッセージを、タナトスの方向からだけでなくエロスの方向からも、それとなく煽ってくるシーンの強さは、なかなかに独特でよかった。
消費としての視聴には喧嘩売ってるけど、全く正しいと思う。好き。
お話はアンチくんVSアカネ怪獣の代理戦争、グリッドマン・オリジナルVSアレクシスの戦い、全てが終わった後のエピローグと続いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
アンチくんが『グリッドマン』の一人として、堂々境界を超えてホームに居座る絵面が、最高に良い。
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自分がキャリバーさんとグリッドマンに、食べ物をくれた六花ちゃんに気づかせてもらえたように、アカネちゃんも”怪獣”ではなく、”人間”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そう吠えて壁をぶち壊し、変身解除からの内面ダイブで勝ち切るアンチくんは、グリッドマンの模倣者ではなく、SSSSなオリジナルの輝きを放っていた。好き…
ちっぽけな心の強さが、怪獣(外側で暴れると同時に、内側から溢れ出る存在)を打破する最強の武器。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
これは後々、将が貼るクソオタクの予防線をぶっ壊し、当事者の一人としてモニタに引っ張り出す上でも、大事な理屈である。
アンチくんは人間としての小さな身体を肯定し、他者に飛び込む。
それは自分の足で、自分の意志であり方を変え、創造主の予測を裏切る、ということでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
アカネちゃんは飛び込んできたアンチくんを肯定することで、創造者としての自分、時に都合悪く自分を攻め立てるフィクションの可能性を、抱擁できたのではないか。
そんな勝ちムードをぶっ壊すように、アレクシスの一撃が刺さる。『アイツぶっ殺して』と、かつての自分の悪意がアカネの救済を摘み取る形になっているのが、最高に皮肉である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういう因果応報は、”傘”でアンチくんにも帰ってくるんだけど
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第10話の段階でアンチくんは、母たるアカネちゃんがないがしろにする自分に、手を差し伸べていた。せめてもの優しさを差し出し、自分は嵐に生身で立ち向かうヒロイズムをもっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それが巡り巡って、怪獣の仲間に戻ってくる。
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第10話の段階でアンチくんは、母たるアカネちゃんがないがしろにする自分に、手を差し伸べていた。せめてもの優しさを差し出し、自分は嵐に生身で立ち向かうヒロイズムをもっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それが巡り巡って、怪獣の仲間から戻ってくるhttps://t.co/61wmeajflF
受けた恩は返す。良い怪獣、良い人間であり続けるための、大切なルール。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
アンチくんが差し出さしてくれた傘を、アカネちゃんは神様の世界で誰かに差し出して、優しく強くなることが出来るのだろうか。
『多分、出来る』と信じられるようになるまでの物語が、この12話であろうか。
描かれない物語をポジティブに想像する気持ちは、多分フィクションの中のキャラだけでなく、彼らに共感した僕らの白紙の未来、現実という物語にも、長く伸びていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういう余韻を作る意味でも、劇エヴァめいた実写ラストは良かった。
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実写アカネちゃんが六花っぽいのがマジ”アカ六”で、自分を変えたくて別種のアヴァターを背負ったのに、自分の善意と好意を預けたもう一人の自分は、大嫌いな現実の大嫌いなワタシに似せてあんだよね…そういう希望と絶望、鏡合わせの双子が、最後の別れを果たすわけですよ今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
グリッドマンVSアレクシスを一旦飛ばしてアカ六激重感情内面シーンの話ししますけども、このアニメ最強の武器である定点静物観測カメラの切れ味が、最強に強まっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
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アカネの閉ざされた部屋は、もうゴミで埋まってはいない。壁から延びる長い脚は、裸足ではなく靴下を履いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
神様であり自分自身でもあり、誰よりも大事な友達。それに賭けた願いは、『もう二度と、私に会わないで』だった。
その祈りを背負ってアカネは、どこにでも行ける定期をケースに入れる。
元々アカネの居場所ではなかった仮想の部屋に、六花は一人取り残される。それは神様のいない世界、友達のいない部屋が、あるべき形を取り戻しただけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
でも君のいない喪失はあまりに美しく残酷で、強く抱きしめたくなる。
”感情”ですよ。この部屋には夕日と一緒に、感情が詰まっている!!
これまで爆発の兆候を見せては引っ込んでいたパスケース爆弾が、最高の威力で炸裂した瞬間であった。あとに残るのは焼き尽くされたアカ六派だけ…いや、破壊から芽生える芽が…!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
茶番はさておき、良い演出でした。
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上田麗奈の怪物的演技力もひっくるめて『あ、ちょっと死ぬ!』って感じだったけども、ずっとバスの中どこにも行けなかった六花が、自分はとどまり、神様を愛を込めて送り出すのが最の高。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
タメた甲斐あったなぁ…この最終回で何億回言うのかわからんけども。https://t.co/q9uKrR7vpG
『グリッドマンを殺すために生まれてきた』アンチくんは、グリッドマンのいない世界のナイトとなることで、後腐れなく彼らを旅立たせた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
同じように、『友達になるために生まれてきた』六花も、ずっと友達でいるために何処かへのパスポートを手渡して、神様にサヨナラしていく。
生み出されたものは、創造主の思惑を超える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
侮り搾取してきたアカネちゃんのリバイバルが決め手となり、永遠の生を打破される(それは彼の本望でもあったかもしれない)アレクシスと同じように、皆が自分の旅路に踏み出していくのだ。
オメーは監獄だけどよ。コップがジェイルかザマァねぇな!
激重女々感情を横目で見つつ『俺は入れねーわ』と見切る将が、あまりに優秀なPC3過ぎて『あ、経験点貰ってください。二億兆点』って感じだった(FEARゲーマーの感想)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
六花はアカネ、裕太=グリッドマンは正義、将は凡人と、見据える対象がずっとはっきりして、あんま越境しないアニメだったね。
裕太≠グリッドマンは六花をずっと見てて、その残滓が学園祭ラストのあまりに美しい後ろ髪なんだけども、それは語られない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
しかし確かに、それはそこにあったとさっくり明言してくれることで、神様が去った後のロマンスを想像する余韻が生まれたのは凄く良い。https://t.co/F8dvHxIdes
前回衝撃的に空白であることが顕になった言うた。彼の物語はずっと語られず、神様がいなくなった世界でも描写されることはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
グリッドマンでなくなった彼は、もしツツジ台にもう一度怪獣が現れても戦わない(戦えない)だろう。それはグリッドナイトの仕事だ。
でも、たとえ変身ヒーローでなくたって、挑むべき戦い、真っ直ぐ見据えるべき物語を背負っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
裕太の語られざる”この後”を想像することで、神様がいなくても”現実”と同じ強度をもって進むあの世界を寿げるのは、凄く優しい終わりだな、と思う。裕六はここから…ここからにござる。
そんな裕太の側を借りて、最後の戦いに挑む俺らのヒーロー、グリッドマン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
電光超人である彼は、最後まで等身大の人間らしさには接近できない。絵に書かれた大文字の”正義”を、自分のなす事だと愚直に信じて、最終決戦に赴く。
それは空っぽで白紙で白々しくて、古臭い価値のイミテーションかもしれない。でも僕らの手元にもうコピーのコピーのコピーしかないとしても、モニタの向こうの英雄たちが吠える『正義』は、やっぱり正しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
白々しいだけじゃなくて、自分に引き寄せてみたくなる。
そういう童心が間違っていないと、キャリバーさんが六花に肯定することから、僕にとってのこの物語は駆動した。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
シンプルでピュアなヒロイズムの肯定は、多分このアニメの大きな意図であり、”今”このアニメが流れる大きな意味でもある。https://t.co/0j7nOrRWRz
グリッドマンは子供たちのように、目を伏せない。人間誰しも思い悩む、クソ面倒くさい現実の桎梏に囚われはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それは彼が、理路整然として常に意味がある物語の世界の住人だから、可能なことだ。現実はヒーローショーじゃない。そんなに割り切れない。
でも、割り切りたいといつでも願っている。
裕太=グリッドマンの白紙の正義は、そういう真っ直ぐな視線を受け止めるために必要だったし、そのために”裕太の不在”が用意されたのだとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
現実と夢はけして同じにはならないけど、お互い”響き”、重なり合う。優しい幻の先に、ぼくらの物語があるのだ。
(ここら辺の運びは、劇エヴァがめちゃくちゃに錯乱しつつなんとかたどり着いた結論を、”気持ち悪い”で切り飛ばすのではなく、世界最強のエヴァオタクとして肯定しに行った感じもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
ある種、全然でねぇシンへの先取りアンサー、とでもいうべきか。みんな庵野くん好きね! 僕も好きだよ!)
同じく特権的で人間には寄り添えない(が、そこにしか心を満たすものがない)アレクシスと対峙する中で、グリッドマンもまた、少し身のある変化を遂げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それは自分を見つけること…『壊す』存在ではなく『治す』『守る』存在としてのヒーローに回帰することだ。
世界を治すフィクサービームでアカネちゃんの心を直し、アレクシスを乗り越える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そういう結論は例えば、山火事を消したミサイルとか、文化祭をぶち壊しにしなかった”優しい怪獣としてのヒーロー”とか、踏んでも壊さぬグリッドイズムとかで、既に描写されているhttps://t.co/PruO5y2RWR
というか、世に流れるヒーローの物語自体が、常にそういう物語なのだ。今裏で放送してるだろうプリキュアだって、壊すことを結論にはしないじゃん、多分。見れてないけど見たいけど後で見るけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
そしてそれはどこか遠くの英雄の話ではなく、ちっぽけで弱い僕らの話でもある。あるはずで、あるべきだ
逆に言えばヒーローだって、迷いもすれば間違いもする。不死身の怪人相手に暴力で立ち向かい、危うく負けそうにもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
そういう迷い道があって初めて『倒すより治す』という何億回も語られた、何億回も語り直す必要のある結論に、グリッドマンはたどり着ける。
最後の最後で、舞台装置でありオマージュ元でしかなかった”グリッドマン”に独自の歩みを半歩進ませて、『自分だけのGRIDMAN』を語りに行ったのが、最高に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
過去をリスペクトした”夢のヒーロー”から、自作を誇る”UNION”への橋渡しが、ほんと己を活写する最高の演出だった。
かくして神様たちは天に帰り、神様のいない日常が帰ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
仮想と現実を隔てる境界線は確かにあって、でも、それを超えることは出来る。将がボラーパイセンの一撃を、最後に避けるように。
僕らを見守る”眼”は、いつでも真っ直ぐだ。
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 pic.twitter.com/2krYPUmvn4
未だ偽物を背負う青い空の下で、人々は生き続ける。”裕太”だけのものである家族も無事に帰還し、覆いを破った透明なガラス玉は主の覚醒を待つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
雪が優しく、夏ばかりだった世界に降り積もる。
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裕太が常に見つめ、世界の外側の”正しさ”を追い求めたビー玉は、グリッドマンの額の白毫だったのだな、と今にして思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
それは喪失した自分であり、怪獣のコアであり、オリジナルへの眼差しを反射する鏡だ。ビー玉のフェティシズムは、ほんと持続し成功された名演出だったhttps://t.co/FkUByruKzs
裕太がグリッドマン…『君を退屈から救いに来る』ヒーローに選ばれた特権を、アカネちゃんを好きにならない特権と重ねるのは、ロマンチックで好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
世界全てに望みのままチヤホヤされて、でも、それがどこか間違っていると思う時。
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 pic.twitter.com/NP4hqYx315
自分を止めてほしいと願う時。グリッドマンは君の方を見ない、冷たいクラスメイトの形を借りて訪れる。その視線の先に”六花”がいるんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
勿論、アレクシスのように都合のいい甘言で偽りの夢を叶え、そこから甘い汁をチューチュー吸い上げるやつも、いっぱいいるのだが。
真実意味のある自己充足は、唯自分の表面的な願望を叶えるだけでなく、時に暴力的に否定してでも心を切開し、そこにたどり着くような”他者”から与えられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
アカネから生まれてアカネから離れたアンチくんが、アカネに踏み込んで引っ張り出すのと同じ構図だね。
そういうど真ん中”真っ当”なメッセージを、恥ずかしげもなくブンブン振り回すところが、僕はこノアに目の市場ん好きなところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
もっとヒネて歪んでも良さそうなのに(引用めっちゃ多いし。特撮系全然拾えてないけど)、ピュアな子供のように真顔で、大嘘の正義を語り切る。
※訂正
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
✗こノアに目の市場ん→◯このアニメの一番
それはすごく大事で、力強いことだと思った。”今”やる意味が十分以上にあるエピソードだと思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
手描きアニメでの旧グリッドマンは、特撮と同時にこの企画の源泉になった”電光超人グリッドマン boys invent great hero”への、誇り高いラブコールでもあるんじゃないかな。
霧に満ちた曖昧さが、ずーっと続く重苦しさも、最高に表現力あってマジで最高だった。一生あの霧の中の曖昧な感情を摂取していたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
その重苦しさに中毒するだけでなく、最後の最後で霧を晴らすカタルシスとして、伏せ札をキレイに開けた構成力の高さも、特筆されるべき強みだろう。
キャラクターは皆魅力的で、最新鋭の生っぽさ、綺麗な仕上がりをしっかり宿していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
音響関係のディレクションが凄く良くて、あんま大きく構えない等身大の高校生活、生っぽい今っぽさを”音”で宿していたと思う。
BGMをあえて絞り、生活音オンリーで”日常”を仕上げた音演出もグッド。
キャラ全部良かったけども、最後に激重感情を吹き出して”裕太”と一般人の矜持を引き受けた将、見捨てられた少年兵として再生のドラマを背負ったアンチくんが、特に好きかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
関係性だとぶっちぎりアカ六。アカ六は永遠…永遠ですッ!!
今風のアニメなら背負わなきゃ売れない生肉肌色感をみっしり詰め込みつつ、時折セクシャルな視線の暴力性を逆手に握ってオタクを刺しに来るのが、暴力的でよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
『あんまさー、チンポコばっかお立ってるのやめてくんね? 真面目に作ってんだけど?』って言うの、商売失格で作品合格だと思うよ。
”怪獣を作る存在”としてヒロインを定め、メタフィクショナルな創作論、オタク論に丁寧に踏み込んでいったのも、好みの運びだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
かーなり大上段から難しい話してんだけども、あんまそう感じさせないスタイリッシュさもまた、今風感覚なのかな。食べやすくて真面目で、とてもよかった。
僕は特撮には素養がないので、全然オマージュ元を拾いきれず、的確に読めなかったかな、という感じはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
その分エヴァオタクのセンサーがビンビンになって、毎回『エヴァじゃん!!』ってつっこみつつ歓喜してた部分もあるが。みんなエヴァが好きねぇ…僕も好きだよ!
自分を構成する様々な過去に敬意を込めつつ、今時分が何を語るべきか、語りたいのかを真剣に探した結果、凄くシンプルな話を、曖昧な表現でやりきる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
凄くトリガーらしい真っ直ぐさと歪みの共存が、作家・雨宮哲の才を見事に焼き付けた、いい作品でした。
あくまでアカネちゃんの救済に的を絞り、最初から伏せ札だった”裕太の記憶”一枚で12話やりきる構成は、確かにタメすぎ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
でもそのタメ自体がすごく魅力的で、オリジナルで新しい息吹を宿していた。イライラするんだけど面白くて、グイグイ引き込まれるってのは、理想の運び方だね。
偽物でしかない物語から、光を手に入れる人がいる。離れていくしかない夢だとしても、その名残はいつだって僕らを照らしてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
オタクでありオタクでしかない自分と視聴者を真っ直ぐ見据えつつ、だからこそ生まれた力でしっかり”みんな”に届く普遍性を手に入れた、いい作品でした。
自分の特撮信心のなさとそこへの気後れもあって、視聴に二の足を踏んでいたわけですが、本当に見てよかったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
特撮が、アニメが大好きな己を思う存分吠えて、その先にあるけ四季を目指す。立派な志とエンターテインメントが同居する、素晴らしいアニメでした。
お疲れ様、ありがとう
追記 10話で最終話サブタイが出た時の感想。切断面としての『・』
SSSS.GRIDMANの最終話タイトルが『覚醒』だと雑誌で公開されてたけども、中黒がないその文字を見て、いろいろ得心がいった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月10日
これまでのサブタイトルに鎮座ましましてきた『・』は、意味を切断し曖昧な不安定さを強調する。霧の街の実感を込めた文字だったわけだ。
モニターの中の仮想。白紙の記憶に書き記した、借り物の正義。不確かな存在証明。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月10日
色んなものが実感なく漂い、切断されて浮遊する。その象徴としての『・』が最後になくなり、夢から醒める。『覚醒』して物語が終わる。
作品を貫く詩学の、綺麗な収め方だなと思う。
やっぱGRIDMANは非常にコンパクトな話で、『・』がなくなるダイレクトな実感、現実を獲得するドラマティックなうねりは、最後に一度しかやってこないのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月10日
その身の丈が、僕はなんか凄く良いな、と思う。描けるものを、描きたいだけ描ききるという決意が最後の最後の『・』なしにはあると思う。
ここまで書いて、最終話に『・』あったらどーしようって感じだが、まぁそん時はそん時だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月10日
霧の街の曖昧な不安、記憶喪失の裕太にしか白々しいヒロイズムを背負わせられない現状認識が、どう『覚醒』するか、凄く楽しみです。いいアニメだなーやっぱ。
追記 ”白紙の物語”は記憶喪失の裕太だけじゃなく、アカネちゃんにとってもそうだったね、みたいな話。二話の段階で自分のなすべきことをきれいに塗った(そのためのインクはキャリバーさんが用意してくれた)、六花の充実感に比べると、主役もメインヒロインも真っ白のまま最終話まで進めた話だったなぁ。チャレンジブルな構成だよね、やっぱ。
GRIDMAN追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
作中で描写されている間眠り続けていた”裕太”の物語、六花との恋とか将との友情とかは描かれない(あるいはこれから想像によって埋められる)白紙の物語なわけだが、現実に帰ったアカネちゃんの過去と未来もまた、描写がないな、と思った。
アカネちゃんが拗らせたという結果≒現在は描かれても、そこに至る分かりやすい経緯(ネグられてたとかいじめられてたとか)は見えないし、フィクサービームでFix(曖昧なものを固定する、直す、準備をさせる、責任を追わせる)された後の物語も、端緒だけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
ヒーローは”みんな”が立ち直る切っ掛けを、時折乱雑さすらある力強さで画面越しに与えてくれるけども、それを受け取ってどう歩いていくかは、画面の向こうのみんなが決めなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
それが個人の寂しさであり、尊厳である以上、何でもかんでもグリッドマンの物語では終わらないのだろう。
話の中心にあるアカネちゃんの”今”だけ描いて、”過去”と”未来”を描かないのをどう受け取るかは人それぞれだと思うけども、よわよわ神様でありただの人間でもあるアカネちゃんのクリエイティビティを信頼した、良い終わりだなと僕は思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
この後も神様じゃなくなった(からこそ、自分の世界の神様になり直せた)アカネちゃんには、理不尽な問題が山盛り襲ってくるだろう。世界はもはや実写なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
しかし目覚めた時、空は晴れて布団は跳ね除けられていた。その爽やかな希望、泡のように消えるかもしれない炭酸の気持ちよさが良いなと思う
その物語が、彼女と同じ”実写”を生きる僕ら(と、『アカネ=自分』を明言してる雨宮監督)と重なるかは、グリッドマンのいない世界で僕らが歩くしかない、面白みもなんもない物語次第、ということか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
二次元存在を嘘ではなくトモダチといい切ったのは、優しい終わりだったな。
死に至るでこぼこ道な実写版・俺を歩いていく中で、二次元の物語は都合のいい麻酔薬になり、杖にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
同時に作られた命にも独自の尊厳が確かにあって、勝手に生きて進んでも行く。
『二次元のトモダチとの適切な距離をどう捕まえるか』という、拗らせオタクの作品論再構築物語でもあったか。
となれば、アカネちゃんがあの物語、一瞬の夢をどう受け止め、どう言語化していくかという歩みは、今ここで綴っている感想ともまた重なっていく…のかな? 俺の声、上田麗奈じゃないけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
オタクに厳しい物語であり、とびっきり優しい話でもあった気がする。そうなり得るよう、頑張った感じ。
アカネちゃん個人の話でありつつ、オタク(と、かつてオタクであった人、いつかオタクになり得る人、つまりあらゆる人)の普遍的な話になったのは、属人的な過去をあえて描かず、良くも悪くもなるだろう未来を白紙に残した、その余白ゆえって感じもするしな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
そこは自分に似た色合いで塗っても良い
…気がする。作品を過剰に個人に引き寄せる、あんま良くない読みだとも思うけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月23日
しかしそういう個人的な感傷なしで、フィクションを『善いもの』と受け入れるのは難しい。”アナタの話”なのに”私の話”だから、お話は面白い。
そして、面白くなる余地をしっかり作った終わりだった…と僕は感じました