ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
Afterglow一章ラストまで。
”赤メッシュの狂犬”美竹蘭のギザギザハートを守るべく結成された、等身大ガールズバンド。真っ直ぐ友情を言葉にできない青春の屈折の中、5つの光がお互いを照らす。
ああ、夕焼けはただ茜色。
そんな感じのアフロバンエピ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
芸能界の闇、ハッピー秘密結社、意識高い系美貌幼稚園(保母一名)。何かとアクの強い他バンドに比べ、バンドの目的、音楽性、起こるイベントに乗り越えるべき課題と、とにかく等身大である。
キャラの味付けもちと濃い目程度に抑えて、全体的に素材を活かした薄味だ。
ここまでシナリオを読んだ3バンドと比べると、実はハロハピが一番近いように感じた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ボーカルの強力な重力でまとまるワントップの構成。音楽があくまでメディアでしかないバンド内意識。当然いろいろ違いはあるものの、構造的にはこころを真ん中に、幸福をミッションに進むハロハピに似ている。
モノローグが全員に割り振られ、かなり内面が見えやすい構造になっているのは、こころを徹底して内面吐露の無い巨大なミステリとして扱うハロハピとは大きな違いだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
内側が見えきらないことで生まれる巨大感で、リアリティーのスケールをぶっ飛ばし、独自の話をするハロハピとは、ここは真逆の戦術だ
少女たちは友を思い、未来を信じる非常にいい子たちだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
Roseliaでは音楽性の表現、自分たちがいかに運命的に結びついたかを実況していたモノローグは、どれだけ友達が大事で、しかしそれをうまく形にできないもどかしさの描写に回されている。
この生っぽい感触が、アフロ最大の特徴であり武器か。
”幸福”というミッションを見据えつつ、その過程が見えない(ので、現実的な岬の補佐がいる)こころに対し、アフロのセンターである蘭ちゃんは過程も結末も全く見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
青春五里霧中の中を、ギザギザハートで周囲を傷つけつつ大爆走する。この赤メッシュマージよー。
感情的で、弱虫で、純情。パンキッシュな外見に”少女の10代”を詰め込んだような蘭ちゃんは、ともすれば身勝手でムカつく女主人公になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
アフロの四人はとにかく面倒見が良く、蘭ちゃん大好き人間。その好意がじんわり染みてきて『あ、あんたらほどの青春核弾頭がそう言うなら…』という感じにもなる
思春期ど真ん中の身の丈バンドらしく、青春のラスボス”親”がどどんとそびえ立つのも、アフロの特徴である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
”姉妹”は重要な扱いを受けても、”親”はそこまで目立たないストーリーが続いただけに、家業と絡めてプレスを掛けてくる展開は結構新鮮で、蘭ちゃんの独自性があった。
一章ストーリーは問題を全て解決するわけではなく、問題を明示し向き合う姿勢を作るまでのお話なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
父を納得させバンドを続けるスタンスは作っても、華道に向き合い、それをバンドに生かしていく物語はまだ先だ。蘭ちゃん、どんなお花活けるんだろうね。
アフロが生っぽいのは『幼馴染五人!』という体でありつつ、腑分けすると『2+2+1』に分割されるところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
もちろんバンドと友情共同体を維持する引力は優しく力強くて、目に見える溝があるわけじゃない。しかし蘭とモカ、巴とひまりを繋げるラインと、つぐみを繋ぐラインはどうしても太さが違う。
肩を寄せ合い身近にいても、どうしても生まれてしまう溝。実力の差、持って生まれた人格と華の差。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
つぐみは自分の普通さ加減に焦り倒し、結果ぶっ倒れる。『普通ってのは、相当にすごいことだぜ、つぐみちゃん…』というオッサンの感傷は、二次元障壁に阻まれて届かない。
蘭にしても、『バンドやりたい!』という本音はまずモカちゃんに吐露する。その二人では上手く行っていた感情の受け渡しも、巴相手だと爆裂し、ひまりは間を繋げない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
つーか宇田川の女は乳のデカい女をつがいにする遺伝子でも持ってんの? ひまりは何かと『トゥモエー』って鳴き過ぎ。いいぞ。
このザラッとした友情格差が非常に生っぽく、面白かった。どう合っても人格の合う合わないってのはあって、人間関係はそれ前提で作るもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
そういう本音となかなか上手く使えない子どもたちが、転んで怪我しつつも立ち上がり直して、共同体をスムーズに仕上げていく過程が、緻密に積み上げられる
病室で衝突するシーンが緊張感のピークで、あそこでモカちゃんが今井のアドバイスを思い出し、蘭ちゃんの肩を抱いた瞬間、すべてが解決の方向に向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
モカちゃんはフワフワ不思議キャラの鎧で自我を守りつつ、大好きな女の子を本当に大事にしたいけど怖くて怖くて仕方がない、凄い強くて弱い子だ。
フワフワ鎧は自分を守ると同時に、他人の踏み込みを拒絶もする。蘭ちゃんみたいにトゲトゲした分かりやすい反抗でないぶん、それを攻略するのは難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
今回は(そして今後も)蘭ちゃんがヨワヨワ泣きダッシュをしてモカちゃんがケアするのが、アフロの基本形だった。
しかしその基本形にモカちゃんが疲れ果ててしまったり、あるいはモカちゃんが青春の波風のターゲットになった時、『親友』はフワフワの鎧をどう引っ剥がし、中身の弱い弱い、でも強く優しくなりたいとどっかで願っている女の子を守るのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
C調に見えてむっちゃ真摯な所が、モカちゃんを追い込む
そんな不安が消えてくれない。こういうふうに、『突っ走る役』『抑える役』を分担しつつも、どっかでその不公平が崩れそうなアンバランスを内包させているのは、ガルパの上手いところだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
いつか補足ストーリーで、それぞれの種が発芽する時があるだろう。ソシャゲというメディアを最大限活かす形か。
モカちゃんの平たいおっぱいをチューチュー啜るだけの赤メッシュヘラクレスに対し、巴とひまりは結構フラットというか、お互い駄目な部分を上手く預けあってなんとかバランス取ってる感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
一見姉御肌の完璧超人に見える巴が、しっかり間違える所が良かった。
アフロはボーカルがリーダーではない珍しいバンドなんだが、空回りしつつもなんだかんだまとめようとするひまりの奮戦が、上手く蘭ちゃんのワガママを補佐もしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
こうしてみると、ほんと美竹接待バンドだな…好きでやってんだから良いんだけども。
特定の受け皿を持たない『1』たるつぐみは、そのプレーンな人間関係、曇りのない魂の色を活かし、間を繋ごうと奮戦する。しかしそれは凡人には重い荷物でぶっ倒れてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ここら辺、思いつきが何でも成就する日菜やこころと比べると、世界律(個人律?)の違うところだ。色んな少女がいる。
作中でも指摘されているが、つぐみは一番魂のポテンシャルが強い。自分の小さな身の丈、仲間との距離を把握する目、そこで甘んじられない熱量もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
何かを言い出すときは、いつだってつぐ。その爆発力がなければ”バンド”という形態もなかったことを考えると、得難いメンバーだ。
この子も蘭ちゃんみたいにトゲトゲできない結果、なかなかスポットを当てづらい構造のキャラだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
キックスターターとしての彼女の資質、透明であるがゆえに意味を持つ特質に関しては、彼女が主役となる物語で存分に描かれるものと思いたい。
こういう子がね、報われないのは”嘘”!!!!!!!
つぐみは相当眼のいい子で、正解をまっさきに見据える器量がある。しかしそれをもぎ取る体力と資質が現状足らなくて、なかなか目立たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
逆に言えば見つけたものを引き寄せるパワーさえ手に入れれば、ガンガン世界を改良できる革命家でもある。…正反対のはずなのに、こころに似てるな。
つぐみの善性は至らぬ自分を知りつつも、その半歩先に出て『誰か』を幸福にしたいと思える性質、そこに『自分』も含まれている貪欲さだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
上手くなりたい、優しくなりたい、強くなりたい。そういう野望がメラメラ燃えていることで、アフロが『いつもどおり』に停滞せずにすんでいる。
その場に留まるためには全速力で走るしか無いわけで、つぐの野望は非常に得難い資質だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
真ん中にいる蘭ちゃんは弱虫毛虫の安定志向なんで、あの子だけだと取り残されて壁にぶつかるだけなんだよね…ほんとよえーな美竹!
『いつもどおり』が呪いの言葉になる瞬間が、いつか来るんだろうなぁ…。
バンドストーリーとしてはコンテストという分かりやすい目標を配置し、それがただバンドの虚名を高めるだけでなく、蘭の人生を良い方向に導く壁になるよう展開していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
『蘭パパにバンドを認めさせる』というトロフィーがあることで、コンテストの値段がグッと上がるわけだ。
この音楽と自己実現が密接に結びつく感じ(そこに金銭や社会が関与しないモラトリアム性)が、ど真ん中の青春バンドストーリーしててよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
やっぱギター引いて曲作ると、状況が前に進むほうが良いよな、バンドモノなんだから。蘭ちゃんの作曲の質が、衝突と融和を経て変化するのもグッド。
”悪役”をやってくれた蘭パパも嫌味なく、ただ不器用で真っ直ぐな親父さんであった。自分に似て不器用な娘を見守り、支えてくれるかけがえのない友人たちに礼儀正しい所が、人格を感じさせてとても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
いやー、アレ大人目線だと『その糸、ぜってー手放すなよ!』って感じだよな…。
アフロはそこまで”音楽”それ自体や観客とのコール&レスポンス、商売としての音楽を見ない。あくまで蘭の生きづらい人格を補佐するギブスとして、少女たちが用意できる今の目いっぱいが”バンド”、という感じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
作中の描写もそれに相応しい身の丈で、上手くバンドのムードとマッチしていた。
今後ストーリーが進む中で、アフロと”音楽”の距離感は変わっていくのだろうか。その時はやっぱり、つぐみが起爆剤になるのだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
色々楽しみであるが、今は美竹クンが少しトゲトゲの抑え方を覚えて、自分を優しく包んでくれる夕焼けに『ありがとう』と言えたのを祝福したい。
それにしたってモカちゃんが危うい。あの子の弱々力に気づいているのがバンド外の今井クンだってのが危うい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ほんっとねー、『あの子天然だから』みたいな固定観念で放置してっと、もうズタボロで手のつけようがない所まで追い込まれちゃったりするわけだから、蘭ちゃんはもっと素直にモカ蘭!!!
できりゃ世話ねぇ、バンドも作らねぇって話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
”バンド”が社会へのアダプターになってるところは、どのバンドも同じなんだな。接続される社会のチャンネル、自分たちが強化していくべき『らしさ』とか理想はそれぞれ別で、それが各バンドの色、ストーリーのムードを作ってもいるわけだが。
そういう個別の色合いを抱えつつ、どっかにチャンネルが開けていて、決定的な回転は別バンドメンバーとの交流に預けられているところとか、広がりがあって上手いね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
パスパレにおける千聖と花音、リサとモカのコンビニ人生相談あたり。ポピパはどうなるかな?