スタミュ -高校星歌劇-(三期)を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
春日野先輩と那雪は、共に憧れのリーダーの背中を黙って見つめる。頑張りすぎちゃう、キミが心配。
そんな気持ちが響き合い、生まれる共感。尽くす系男子の思いは暴走し、小アルカナが未来を指し示す。
思いが花になるのなら、さぁ、百花と乱れよ。
という感じの新華桜会個別攻略第二弾ッ! 夏のアツさの次は春風の優しさだッッッ!! というわけで、春日野先輩回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
『そう…こういうの待ってたのォォォん!』って感じの激重感情因果爆裂回で、非常に良かった。俺は三度のメシより、胸に秘めた熱い想いをメルトダウンまで抱え込む男が好きでね…。
現在スタミュは新華桜会攻略フェイズになってて、チョロい順に二年組との共通点をお互い見つけて、距離を縮めている段階。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
『あ、コイツラ私の好きな子と同じだ…』と思える場所があれば、キャラクターも視聴者も心の距離を縮めて、状況が改善していく足場になる。相手をよく見るのが大事、ってことね
そこの突破力になるのが我らが星谷…なんだけども、今回は変則的に星谷を舞台から(力技)で外し、那雪とチーム全員で春日野先輩を攻略していく形。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
星谷は人たらしにスペックが特化されているので、画面で暴れると一人で点数稼ぎすぎる。監禁したのは正着だと思います。
実際星谷が答えを掴みかける描写は前半既にあって、春日の先輩が思い出を刻んだコイン(彼のアイデンティティである"占い"の道具)が、地面に落ちるのを防いでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
それは凄く大切な思い出を、事情は知らないけど大切に出来るから可能な行動だ。
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今回はコインの謎解きを通じて、春日野先輩と四季(と入夏先輩)の過去を掘り、そこにteam鳳との共鳴を見出すエピソードだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
最初の折衝の段階では視聴者も知らない事情を、当然星谷も知らない。だがそれが大事なものだと感じ取り、迷いなく手を伸ばし、共通点を言葉にすることが出来る。
物語的正解をノータイムでたどり着く主人公特権は、時に星谷だけが物語を推進してしまう狭さに繋がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
彼の物語があまり積み上がっていない時は、それはブレの無さに繋がり力強かったが、こんだけカンパニーが膨らむとときには主役を降り、他のキャストに見せ場を譲る必要も出てくる。
というわけで、星谷は袖に下がって、那雪の大暴走とそれを抑えるteamの仲間、という構図になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
僕は那雪好きなので、彼のおずおずと優しく控えめな所…ではなく、猛獣のように愛を吠え敵に噛み付く凶暴さがたっぷり見れて最高だった。そう…彼も一人の"獣"…。
実際那雪は情が深い子で、いつも微笑んでいるけど何も考えていないわけでは当然なくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
『星谷くんだって悩んでいるんです!』と、蚊を潰しただけなのに凄い勢いで誤解して自分を追い詰める那雪は言うけども、悩みすぎるのはキミのほうだろ…そこが好きだけども。
そんな暴走を時に諌め、時に受け止めてくれるカンパニーの仲間。星谷を中心に集まったteamの関係性が良く見える話だったのも、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
信頼しているからこそ、無言で待つ。でも、言葉で通じ合わなきゃ時々不安。だから、ちゃんと向き合う。抱き合う。
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描かれる信頼関係は、時間を巻き戻して華桜会の三人にも伸びる。仲間ってのは良いもんで、時に不安を預けあえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
自分がかつて見た光景に、今まさに後輩たちがいることを受け止めて、春日野先輩は『華桜会としての判断』と『個人としての判断』を切り離す。個人として、カンパニーに向き合う。
共通点を見つけるまでは、個人としての脆い自分を預けられない。そういう不自由さもひっくるめて、4人のteam鳳と三人の華桜会の接触は、なかなか良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
わからず屋の圧制者と思いきや、ちゃんと個人史があって、柔らかな感情と熱い想いがある。新華桜会もまた、個別の人間なのだ。
二年に接している時の、権力者の顔を作った春日野先輩と、私室で思い出を見つめてる時の脆い表情のギャップが凄く良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
プライベートな内面を見せるのは、魂を預けた仲間だけ。理想を叶えるために、誰かを助けるために、強きで無理解な先輩を演じ続ける。強がる。
そういう努力の結果生まれてると思うと、新華桜会のツンツンな圧政も…冬沢先輩はもうちょい、上から殴るの止めたほうが良いかな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
とにかく、現在のドタバタと並走する形で春日野先輩達の過去が描かれることで、グッと人間味が増していく。
立場もない那雪は溢れる激情を思いっきり叩きつけて、春日野先輩は四季への思いをひっそり隠す対比も良いんですよね…『星谷くんしゅきぃぃ!』って叫べる立場は、存外楽だったと後々思い知らされるぞ多分…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
春日野先輩はその重苦しさも覚悟で、四季を支えるために華桜会になったのだろう。
見つめたコインの先には、いつでもキミの思い出がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
壊れかけたカンパニーを、わざわざ手を差し伸べて守ってくれたキミ。高い場所から僕をすくい上げてくれたキミ。
それに報いるためなら、僕は僕の優しさを殺す。
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短いながらもよく刺さる回想で、四季と春日野先輩の出会い、そこから生まれる感情の強さ、"王"としての四季の器が良く見え、回想シーンはとても良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
かつて一般枠の落ちこぼれを助けた四季が、今は実力で人間を選別する側に立っちゃってる矛盾もひっくるめて。
占いはヒントをくれるだけ。それにしたがって運命を変えていくのは、あくまで自分自身。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
『適当にあしらった』とうそぶきつつも、春日野先輩は自分の過去に繋がる血の通った真実を、ちゃんと言葉にしている。
決断の勇気をくれたコインは、自分が今の自分になった起点。だから、大事にしたい。
四季-春-夏の三角形が目立つエピソードですが、他の季節も入り混じって五人になった華桜会を、春日野先輩が忘れていない描写も細かくありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
五弁の桜は、同期の証。今後冬秋組の過去が掘られる内に、横のつながりも見えるかな?
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過酷な業務に身をやつし、夢に向かって"王"を演じ続ける四季。彼をどんな風に支えたら良いかわからない悩みが、激エモ歩道橋の上で乱舞する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
幻想のPVで咲き誇った花と、現実の混迷を写すネオン。今回もお歌の使い方はキレッキレだ!
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"四季"をライトモチーフに、キャラクターの性格とビジュアルイメージをまとめていく戦術は、なかなかうまく行っていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
"夏"はとにかくアツく、"春"は優しく花開く頃合い。当番回が来てお歌を歌うたびに、新キャラの内面がよく見える。抽象的だからこそ伝わるものが多い。
『ほーん、春日野先輩は"花咲かせる"立ち位置なのねー』などと判った気になってたら、二度目のお歌が殴りかかってきて死んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
四季斗真という男に残響する、僕の中のエコー。どれだけ四季が春日野先輩の中で大きいか、つうかこの男四季斗真しか見てねぇことが、よーく伝わるPVだった。
やっぱスタミュで見たいのは男の純情であり、春日野先輩を足場に新華桜会もまた、激重感情が荒れ狂う人間カンパニーであるとしっかり伝わったのは、三期を信頼する上でデカい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
感情のニトロさえたっぷり積み込まれていれば、デカい爆発は必ず起こる。それを食うのが楽しみなのだ。
前回を補足する形で、夏-春の繋がりが見えたこと、三人でメシ食ってる理由とか判ったのも良かったし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
クールに見える秋冬も、どーせこのレベルの巨大感情を四季に持ってて、メロメロにされちまう理由が過去に埋まってんだろ? 知ってんだぞ俺は。
出しなよ…"獣"をさ…。
寝言はさておき、男が男を見据えるその視線の熱さ、守りたいと願う思いの強さは、演出の中でしっかり見えた。とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
荒野に咲いたタンポポは、キミと出会って咲き誇り、花をつけた。綿毛は空に舞って、また新しい種をつけるだろう。
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ここで開花した黄色いタンポポではなく、新世代の希望が種になって空を舞ってる所が良いんですよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
今の春日野先輩は、自分が花開くと同時に種を育て、花を開かせる立場でもある。それが上手くいく未来を、4つの綿毛(星谷抜きのteam鳳、四季が集めた新華桜会の四人)が見せてるのは良いな、と。
蒲公英の花言葉は『真実の愛』『神託』、そして『離別』。占い師である春日野先輩には相応しい象徴花だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
星谷が先に出してた答えを追いかける形で、大事な占い道具を受け止めることで、team鳳も自分の思いを伝える。ウェイド版の小アルカナ、ワンドの6。
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このカードの馬は一説にはハリボテであり、凱旋芝居の道具であるという読み方もあるわけで、カンパニーを運営して青春を加速させていくスタミュに相応しい啓示だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
原典だとたてがみがない(ので、芝居とも言われる)けど、こっちはある図象だね。…アルカナ読んでるとキリないんで止めます
カードとコインの啓示を受けて、後輩を信頼し、自分も前に進むことを決めた春日野先輩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
彼がそうしなければならない理由、新華桜会が刻みたい夢のカタチはどんなものなのかは、未だ伏せ札です。そこをジワジワ探っていく話になりそうね。楽しみだわ。
冬沢の専横に千秋先輩が『ナーンセンス!』と吠えてたし、春日野先輩も四季を心配しつつ、踏み込むのをためらっていたし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
新華桜会内部も完璧なカンパニーとは当然言えず、後輩との交流を経てそれが変化していく様子も、見所の一つと言えます。彼らも人間、感情と関係の中で変わっていくのだ。
というわけで、春日野先輩をぶっ倒す回でした。いやー、良かったなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
小動物那雪の鋭い愛の牙が見えたのも、控えめな表情の奥に感情のマグマを秘めてた春日野先輩を好きになれたのも、非常に良かったです。
やっぱ内面が見えてくると、キャラと物語を好きになれて良いですね。
これで新華桜会攻略は、残り3つ。その前にカンパニーのマイペース爆弾、毒舌南條がヤバい光を放って次回に続く、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年7月23日
二期でもそこまで目立たなかった南條がギラついてくれるなら、それは面白い話になりそうです。
まだまだ波乱が待つスタミュ三期、来週も楽しみですね。